オーストラリアのアデレード郊外にある、Barossa Valley(バロッサバレー)という田舎町に来ています。
QMSKIは、Quantitative(定量化) Musculoskeletal(MSK:骨軟部) Imaging(画像)の略で、
なんのこっちゃらと思われると思いますが、要は「骨や軟骨や筋肉」といった運動器に対して、最先端の「画像技術」を用いて、
診断とかではなく「定量化・解析」を専門としている 研究者、医師が、世界中から集まるワークショップです。
世界中と言っても、そんな専門家は限られますので、参加者は100人程度と小規模で(日本からは3人)、
皆が同じホテルに1週間泊まり、1つの会場で朝から晩まで発表とディスカッションするという、
なかなか強烈なワークショップでして、2-3年に1回開催されており、私は5年前にカナダ で開催されて以来2回目の参加となります。
最近の私は多忙で気が散漫しており、出張では必ず忘れ物をするのですが、
今回はオーストラリアの予習をしてなすぎて、コンセントの形が違うことを知らずに、初日から焦りました。なんじゃこの形!
かろうじてホテルのフロントが変換機をもってて、しかもラス1で助かりました。
このワークショップは必ず郊外のリゾート系のホテルで開催され、ストアがないような場所なので危なかったです。
今回のトピックスの1つは、やはり近年注目されているフォトンカウンティングCT(Photon Counting CT:PCCT)でした。
PCCTはこのブログでも2012年から何回か取り上げて いますが、いくつかの特色があるのですが、
私たちの分野では、PCCTが全身型CTでありながら解像度が高いことに注目しており、
最も高い解像度のモードで撮影をした場合は、125ミクロン程度の分解能を持っています。
その他にはAIの話題など多くの発表を聞きましたが、長く同じ研究分野にいると大抵の話題は知っていて、
目のつけどころは皆同じで、私たちも数年前からやっているんだけどな〜、まだ論文にしてないな〜、みたいな発表も多く、
私たちのリサーチグループには、圧倒的にマンパワーというか、研究時間が足りないことを実感します。
医師が片手間でやってますからね、、どうにかしたい。
このような研究者の集まりに参加すると、サンフランシスコ留学時代に自分が純100%研究者だったことを思い出させ、
やはり私は研究に集中できる日を週1日は作らんといかんな〜と、これは国際学会に行くたび思うのですが、今回もそう決意したのでした。
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