日整会総会@神戸-2

今回、特筆すべきは、私達研究グループに入り浸ってくれている、医学部の学生さんの磯部くんが、
日整会総会で採択されて、発表してしまったことです。

長崎大学整形外科の歴史では初だと思います。
日整会総会は採択が厳しく、ポスター発表でも3-4割は落とされるので、相当立派です。

彼は、3年前より私達研究グループのお手伝いをしてくれていて、いつのまにか立派な研究者になってしまいました。
今回、「若年女性アスリートの月経異常と骨構造変化 ―HR-pQCTによる骨微細構造解析―」というタイトルで、見事に発表してきました。
プレゼンも上手で、末恐ろしいやつです。


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— posted by 千葉恒 at 09:48 pm   commentComment [0] 

日整会総会@神戸

日整会総会、はじまりました。

今年は、私達の研究グループ(RiBS)から13演題の発表。

TERABIT study(PTH)から
1)千葉 脆弱性骨折患者における骨微細構造の劣化の特徴 ―HR-pQCTによる解析 / TERABIT study―

J-CaraT study(NOR)から
2) 岡崎 HR-pQCTの標準撮影法に関する研究 ―fixed offset法およびrelative offset法の比較―
3) 岡崎 日本人女性における骨代謝回転と骨微細構造の関係 ―HR-pQCTによる健常人調査―
4) 近藤 骨微細構造と骨代謝マーカー、ビタミンD、ペントシジンの関係 ―HR-pQCTを用いた骨梁構造ノンメトリックパラメータの解析―
5) 横田 HR-pQCTによる海綿骨微細構造の加齢性変化の解析 ―骨梁連結性、形態、方向性評価の有用性―
6) 土居 男性における海綿骨微細構造の加齢変化 ―HR-pQCTによる健常人調査―

UCSF の Male Osteoporosis 研究より
7) Sada Longitudinal changes of cortical bone microstructure in men with or without osteopenia and osteoporosis

CAD(カダバー研究)
8) 山田 HR-pQCTを用いたヒト全脊椎の骨微細構造の解析 ―椎体高位による比較―
9) 山田 骨粗鬆椎体の骨強度を規定する骨微細構造パラメータの分析 ―HR-pQCTを用いた有限要素解析―

Fx(骨折治癒研究)
10) 江良 四肢用高解像度CT(HR-pQCT)による骨折治癒のin vivo解析 ―骨接合材料が正確性に与える影響―
11) 西野 四肢用高解像度CT(HR-pQCT)による橈骨遠位端骨折の治癒過程の解析 ―骨内膜面における骨形成の重要性―

ARX(神経性やせ症研究)
12) 松林 神経性やせ症における骨微細構造の解析 ―高解像度CT(HR-pQCT)を用いて―

ATH(女性アスリート研究)
13) 磯部 若年女性アスリートの月経異常と骨構造変化 ―HR-pQCTによる骨微細構造解析―

初日のトップバッター、近藤先生の発表が立派で、感動しました。
まとめにくいデータで、準備段階ではそうとう路頭に迷いましたが、いい仕上がりになっていました。苦労しただけに感無量。

私は、指導者としては、かなり能力がありません。
どこまでその人にさせればいいのか、どこまで自分がしてあげればいいのかが、全くわからないのです。

また、グループリーダーとしても、才能がないですね。
システムの作り方がよくわからず、分業が不均一だったり、自分でしょいこんだりするのです。

そんな中、よく付いてきてくれている後輩たちに感謝です。


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— posted by 千葉恒 at 06:31 pm   commentComment [0] 

松本ボーンフォーラム

長野県松本市で毎年開催されている松本ボーンフォーラムLink
講演をさせていただきました。

松本ボーンフォーラムは、松本歯科大学と信州大学整形外科が開催している骨の勉強会で、
金曜の午後4時から9時まで5時間ぶっ通しで、基礎から臨床まで、
7つの演題や講演で構成されている、なかなかがっつりとした会です。

私は、HR-pQCTによる骨粗鬆症研究の講演をさせてもらいましたが、
私の今までの講演経験の中で、ベスト3に入るウケの良さで、珍しく笑いを引き出せたりもしました。

理由ははっきりしていて、身内ネタが2つもあったのです。
1つは、松本は実は父の生まれ故郷でして、父の若いころの写真が、今の私とあまりにも似ていて、
それがウケたみたいです。DNAすげえと言われました。

もう1つは、私の同僚の山田先生が、信州大学医学部の出身で、彼の写真や研究を紹介したところ、
信州大学整形外科の加藤教授もしっかり覚えていていましたし、
同級生たちも、山田は元気ですか?写真が老けてた、と挨拶に来ていただきました。

加藤教授はとてもフレンドリーな方で、懇親会で、すごく親切にお声がけしてもらいました。
そして、骨粗鬆症の世界で、日本の重鎮の1人である、成人病診療研究所の白木先生と、
たくさんお話ができまして、楽しい時間を過ごせました。

ちなみに写真は、松本城で、かなりかっこいいお城です。
長崎を朝9時に出発して、福岡から松本へ飛んでいるFDAという航空機で2時PMに松本空港着。
1時間のフリータイムで、急いで松本城だけ見に行けました。

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— posted by 千葉恒 at 07:10 am   commentComment [0] 

連休

連休は、島原の温泉宿に家族旅行に行ってきました。

南風楼Link というホテルなんですが、行けばわかるのですが、
ファミリー向けにとっても工夫されていて、小さい子供のいるご家庭にはオススメです。
2回目でブログ見返すと、3年半ぶりLink みたいです。
部屋から見渡す有明海が綺麗なんです。

夕食から帰ってくると、部屋に布団がひいていて
それを見て、5歳のK-ponと2歳のひーたんが、きゃっきゃ言って飛び込む、飛び込む。
あぁ、これ、こどもはみんなそうするよね、僕と兄もそうだったなぁ、とか懐古しちゃいました。


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— posted by 千葉恒 at 06:40 am   commentComment [0] 

日本の放射線科医

私は研究の専門が画像解析で、研修医時代も放射線科を6ヶ月間まわり、
留学先もUCSFの放射線科Link なぐらい、放射線科とは縁が深いのですが、
日本の放射先生医が多忙であることは、以前より知っていました。

特にMDCTが普及して、胸腹部CTの件数が増えたこの10〜20年は、
大きな変化だったと思います。

日本医学放射線学会(日医放)の会員なのですが、今月の学会誌の表紙が下の図で、
かなりインパクトがありました。

横軸は100万人あたりの放射線科医の数で、縦軸はCT、MRIの撮影件数です。
米国、ドイツ、フランス、英国などは、同じ線上にありますが、日本だけ撮影件数が異常に突出しています。
ちなみに、日本の周りにある黒いドットは、日本の各都市の分布です。

「日本の放射線科医の読影件数は、欧米の放射線科医の3倍」です!
保険制度の違いで、日本では画像検査がしやすいことが、最も大きな理由です。

ポジティブに捉えるとしたら、患者は早期に正確な診断を受ける機会が大きく、
また、医師側としても、画像データが豊富なので、臨床研究がしやすい、とも言えます。

しかし、放射線科医の仕事量は大きく、一方では、わずかな見落としでも責任が問われ、負担は大きいですね。


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— posted by 千葉恒 at 07:49 am   commentComment [0] 

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