英語論文の書き方−2

論文の英語化にはずいぶん苦労してきました。もちろん今でも。

最初は、英語で直接書いてました。
しかし、英語力がなさすぎて英作だけに集中してしまい、内容に頭がまわらず、薄っぺらい文章になってることに気が付きました。
今後たくさん英語論文を書く人は、ここを乗り越えて慣れた方がいいと思います。
学位論文だけとか、年に1つぐらいの人は、無理しなくてもいいと思っています。

その後、日本語で完成させた論文を、業者に英訳してもらう、という試みもしました。
20万円くらいかかりましたね。しかも僕にとっては読みやすい英語ではなかったです。
自分の論文なのに、自分が読んでいてわけがわからない、というのはいい気分ではないです。
この手の発注は、まず日本人が内容もわからないまま、ただ忠実に英訳して、
それをアメリカ人が校正する、というシステムになっています。4週間ほどかかります。

最終的には、日本語でまず論文を完成させて、それを自分で英語にする、という方法になりました。
その理由は、
- 日本語で書くと、内容をリッチにできる。読み直しや、訂正、追加も楽。
- 日本人の上司にそのまま読んでもらえる。上司も楽。
- 英語化するときは、単純作業に徹する。英作文の勉強と思って。コストも安くつく。
- 将来、同じ分野の日本語の論文を書くときに、原文は部分的に転用できる。
(全く同じ内容の論文を、英語と日本語で二つ公表する「ダブルパブリケーション」は厳しく禁じられています。)

英文校正で、現在、お世話になっている業者は、フォルテとアイディーです。

フォルテLink では、医療系論文に精通したネィティブが、2週ほどで英文を校正してくれます。
冠詞や時制、理解されにくい言い回しなどをガッツリ訂正してくれます。
リビジョンも含めると、結局10万円くらいかかります。

アイディーLink は短文型の校正サイトで、リスポンスがすごく速いです。数時間後には納品されています。学会抄録や英文メールのチェックなどに最適です。
多彩な選択肢があり、ネィティブによる校正もあるし、作った英語に自信がなければ、日本人による校正や和英翻訳なども選べます。
毎日できるコースもあり、費用が安くつきます。このコースで論文をこつこつ書き上げるという手もあり、コスパは一番いいです。

— posted by 千葉恒 at 09:46 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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