施設は、UCSF整形外科が所有している、Orthopedic Institute という整形外科病院で、デイサージャリーを専門にしています。米国では関節鏡手術は基本的に全てデイサージャリーです。この施設は、1階に動作解析室、MRI室、技師装具部、2階はオペ室、外来で、3−4階は企業にテナントを貸し出していて、5階にリハビリ室があります。病棟はありません。
金曜日は、Dr.Maが2室を完全に使えて、当日は4例:慢性コンパートメント症候群の筋膜切開術、肩鎖関節脱臼の再建術、ACL再建術、鏡視下バンカート術を、3時ぐらいには終了していました。
肩鎖関節の再建は、大腿より採取した半腱様筋腱を、烏口突起にぐるりと通して、鎖骨に骨孔を作って引き下ろすやり方でした。僕自身は初めて見ました。
ACL再建術ですが、大腿骨骨孔は、レジデントリッジは見ず軟骨からの距離で決め、内側に加えたポータルからインサイドアウトでドリリングしていました。グラフトは半腱様筋腱と薄筋腱によるワンルートで、エンドボタンとインターフェレンススクリュー固定しています。初期張力は定量的でなく手で引っ張る程度です。長さを後で変更できる?エンドボタンで、グラフト作りがしやすそうでした。
とにかく明るい人で、術中もおしゃべりしながら、和気あいあいとやっていたのが印象的でした。
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