EULARはヨーロッパリウマチ学会のことで、European League Against Rheumatismの略です。
リーグ、アゲインストってのが、なんとなくカッコ良いですね。
世界的にはアメリカのACRと、ヨーロッパのEULARが、リウマチの学会として大きいのですが、以前と比べてEULARの方がACRより徐々に優位になっているようです。今回の学会参加でその理由が少しわかったような気がします。
例えば、EULAR Projects in Musculoskeletal Imaging というセッションで、Definition of rheumatoid arthritis bone erosion という演題があり、てっきりEULARの推奨するerosionの定義について、決定したものが発表されると思っていました。
ところが、発表の前半は総論で、後半は今後いかにこの定義を確立するかのスケジュールについて延々と述べられていました。ステップ1でミーティングしてどうのこうの、ステップ2でvalidationしてどうのこうの、、
この学会が重きを置いているのは「コンセンサスを作ること」のようです。完成したコンセンサスはEULARの学会誌に掲載され、多くの人が引用することとなり、その結果、雑誌のインパクトファクターは跳ね上がります。
ACRの学会誌である Arthritis & Rheumatism のインパクトファクターは、現在7.5ですが、EULARの学会誌である Annals of the Rheumatic Diseases のインパクトファクターは12.8と、過去と比べ大逆転しているようです。
戦略的ですね。
では、いかにコンセンサスミーティングの輪の中に入るかが問題ですが、、次回に続きます。
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