HR-pQCTミーティング

今年もASBMR最終日の翌日にHR-pQCTユーザーズミーティングが開催されました。

今回の最大の話題は、標準撮影法の変更の提案です。

HR-pQCTの標準撮影では、橈骨遠位と脛骨遠位部を撮影するのですが、その撮影部位は、橈骨の場合は手関節から9mm、脛骨の場合は足関節から22mmの部位を撮影し解析します。しかし、9mmや22mmの位置が、身長の高い人と低い人では解剖学的に微妙に異なることが、以前より問題視されていました。

UCSFで同僚だったBurghardt先生と、Harverd大学のBouxsein教授より、前腕長の4%、下腿長の7.3%での撮影法が、以前から提案されており、長崎大学も賛同していました。もちろん、現在の方法を提案した会社自体と、古くからデータを蓄積しているグループは、反対していました。

議論は白熱し、拙すぎる英語ですが、私も発言させてもらい、岡崎先生のデータが撮影法の変更を強く支持するものであることを説明しました。最終的にミーティングに参加した40名ぐらいでVoteしたところ、撮影法の変更が圧勝となりました。が、もちろん参加してないユーザーも多いので、これで決まりではありません。

他の話題としては、骨粗鬆症の診断・治療におけるHR-pQCTの位置付けを確立するために、IOF(国際骨粗鬆症財団) のタスクフォースに先日かけられまして、何を整理すべきかが発表されました。すべきことは多いです、、

しかし、今が一番おもしろいのだと思います。先端技術の標準化の議論の真っ只中に参加でき、ある種の興奮を感じれます。


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— posted by 千葉恒 at 05:25 pm   commentComment [0] 

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