医師が海外留学する意義-2

つづきです。

これも完全に同意ですが、まるっとコピペすると

「社会人が人生で海外を経験できる機会は非常に少なく,その中でも医師は既に留学する根拠を持ち,実現できる権利を有する境遇にある」
「留学後に帰国する場合には,どのような形であっても医師としてのキャリアを再開することができ」
「低リスクでまだ見ぬ世界への挑戦ができ,高リターンも期待できる恵まれた立場にいる」

正直、医師免許というライセンスは、大きな保証です。しかし、だからこそ、MDは、PhD(医学研究のため留学している研究者は、理学部、農学部卒のPhDと、医学部卒のMDに大きく分かれます)と比較して、逃げ場があって、なんちゃって研究者が多いと思われます。留学先で、本当の研究者(PhD)と接する機会を持てることも、1つの大きな経験だと思っています。

近年のキーワードである多様性についてですが、

「言語・文化・社会的背景が異なる相手とコミュニケーションを図ることが容易でないことは自明であり,単一民族国家として独自の言語と文化を確立した日本にとっては大きな試練」
「留学生は必ずこの問題に直面するが,自己解決して環境に適応し,同僚と協力しながら普通に働けている」
「多様性は個性として理解し,受容は自分の幅を広げることに気づき,謙虚になってうまく適応できるようになる」

最後の文章は秀逸ですね。留学先では、日本にいるとぜっっったい出会わないような、強烈なキャラの人間と一緒に働くことになります。そして徐々に、これはこの国では個性の範疇だな、と解釈できるようになり、相手は変えようがないので、仕方なく自分のキャパが大きくなり、帰国後も、少々の個性派に対して動じなくなります。結果として、自分自身も、少々枠から外れても気にならなくなります。良くも悪くも。

— posted by 千葉恒 at 08:13 pm   commentComment [0] 

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