ASBMR@Web -4

ところで、今回のASBMR Web開催の参加者数は、3,327人だったそうです。これが少ないのか多いのかは、ピンときませんが、昨年のonsiteよりは増えたそうです。

3)デノスマブ→ゾレドロネート
デノスマブ長期投与の中止後のリバウンド現象をゾレドロネートで予防できるのか?というテーマで、デンマークからです。

この研究の面白いところは、ゾレドロネートを、デノスマブ(平均4.6年間投与)最終投与の6ヶ月後に投与、9ヶ月後に投与、骨吸収マーカーが上がってきたら投与、の3パターンにタイミングを分けていることです。このようなデザインにした理由はおそらく、デノスマブ最終投与後6ヶ月は、骨代謝マーカー上は、まだ吸収抑制状態にあるので、吸収窩が少ない状態であり、吸収窩に効くビスホスホネートの効果が十分に発揮できないのではないか?と考えられているからだと思われます。よく考え抜かれたスタディデザインだと思いました。

結果は3群に有意差はなく、どのみち同じ程度のリバウンドは発生する、という結果でした。
サンプルサイズがn=20の3群と少ないことも影響していますが、骨代謝マーカーを見ていると、早く入れても後から骨吸収は上がってくるし、遅く入れてもその前に骨吸収は結局上がってしまってるし、吸収亢進は避けられない、という印象でした。個人的には通説通り、小分けが良いのではないかと思っています。

— posted by 千葉恒 at 04:57 am   commentComment [0] 

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