野球選手の肘の解析がほぼ終了しました。
一時帰国の前にどの部位をどうやって解析するかあれこれ考え、先週千葉先生にアドバイスをいただき海綿骨と軟骨下骨の計測を行うことになりました。
海綿骨は6.5mmの立方体を作成して上腕骨小頭と滑車、そして尺骨肘頭の立方体の領域内を計測しました。
軟骨下骨は千葉先生から解析ソフトの使い方を教えていただき、軟骨下骨終板から2mmの領域を計測しました。
海綿骨の解析結果ですが・・
・上腕骨小頭では投球側の骨密度や海綿骨幅などが非投球側よりも有意に大きい(滑車や肘頭には有意差なし)。
・投球側、非投球側ともに同じ上腕骨遠位でも小頭と滑車では多くのパラメータに有意差がみられる(小頭の方が骨梁構造がしっかりしている)。
軟骨下骨はまだ一部結果が出ておりませんが、画像では左右差がありそうでした。
下記は大学生投手の上腕骨小頭ですが、投球側の方が石灰化度が比較的高い青色の部位が多いようにみえます(特に軟骨下骨の層で)。
1日中パソコンに向かって単調な作業を行うのは本当に疲れますが、こんな画像をみていると時間が経つのを忘れてうっとり眺めてしまいます。
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