一時帰国

長崎に帰ってきました。
思ったよりも涼しくて過ごしやすいです。
やはり地元は落ち着きます。
 
今回の帰国の目的は下記になります。
①放射光CTを使った研究の解析
②HR-pQCTの見学
③肩甲骨解析の論文作成
④野球大会への参加
 
①放射光CT
放射光とは高エネルギーの電子を磁場で加速させて得られる電磁波のことで、非常に明るく、指向性が高いことが特徴です(灯台の光をイメージしてください)。
顕微鏡でも倍率を上げていくと視野が暗くなりますが、ミクロの世界を観察するには非常に明るい光が必要になります。
この放射光を利用して物質の微小構造の研究が多様な分野でなされています。
 
今年1月に世界3大放射光施設のうちのひとつである兵庫のSPring-8に行ってきました。
そこで大腿骨頭壊死症の摘出骨頭を撮影し、壊死部などの骨梁構造の解析を現在行っています。
留学で中断していたので、千葉先生に教えていただきながら解析を進めているところです。
 
②HR−pQCT
千葉先生のブログにあるようにHR-pQCTが長崎大学整形外科に入りました。
先生が本当に苦労され、一時は導入が撤回されそうな時期もあったことを知っているので、実際に医局に設置されたHR-pQCTを見たとき、感慨深かったです。
留学先のUCSFでもHR-pQCTの画像解析を行っていますが、骨の微細構造が目ではっきり確認できるのはやはり感動します(長崎の方が機種が新しく、骨梁もはっきり見えるような気がします)。
骨粗鬆症や解剖学的研究など、様々な研究がここでできると思うとワクワクしてしまいます(実際にぼくが参加するのは帰国後になりますが)。
 
③肩甲骨解析
これも留学前に取り組んでいた研究で、5月の日整会で発表したのち一旦中断していました。
データはすでに出ていて解析もほぼ終わっており、内容を日本語論文にしようと思っています。
San Franciscoで書き始める予定でしたが、思ったよりも忙しくほとんど開始できていません。
長崎にいる間に論文の構成を検討する予定です。
 
④野球大会
負けました。
ピッチャーで出場しましたが、四球を出してはタイムリーを打たれるパターンを繰り返してしまいました。
大学時代にもピッチャーをしていましたが、コントロールは悪い方ではなかったです。
純粋に練習不足?投球フォームが悪い?
San Franciscoに戻ってから日本人野球チームに入る予定にしているので、練習して出直してきます。
 
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放射光CTによる大腿骨頭壊死症の解析
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野球大会

— posted by 佐田潔 at 12:44 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

ミーティング

股関節グループのミーティングがありました。
月に1回ぐらいのペースであっています。
 
ぼくが現在メインに取りかかっているのは変形性股関節症に関する研究です。
変形性股関節症は加齢性変化などによって股関節の軟骨が摩耗や変性する疾患で、研究内容はMRI画像と歩行解析を組み合わせたものです。
 
千葉先生の名前も入っており、留学時に歩行解析をされていたと思います。
歩行時の股関節可動域を計測し、MRIでみられる骨髄浮腫や関節唇損傷などの有無を調べ、両者の相関性を調べるというものです。
 
前回7月のミーティングでは内容がわからず(そもそも話している英語がわからないときも多々あります)、今回は股関節グループが書いた過去の論文を頭にいれて、どんな内容でもいいから質問or発言して存在感を出すぞと意気込んで参加しました。
 
ぼくの指導係のMattとMikeが発表でした。
初期〜中期変形性股関節症患者が対象で、1年半後のMRIを初回MRIと比較し、骨髄浮腫などの改善がみられた被験者(Progressor)は、改善がみられなかった被験者(Non-Progressor)よりも歩行時の股関節の最大屈曲角が9°ほど大きかったという発表でした。
一方で、最大伸展位ではProgressorの方が9°ほど小さかったという結果が出ていました。
ProgressorはNon-Progressorよりも歩行時の股関節可動域が全体的に前方にシフトしているようです。
 
ほかのメンバーにとっても興味深い内容だったようで、発表が終わるとボスも含めあちらこちらから意見が飛び交いました。
「これは発言するチャンスだ」と思ったのですが、あまりにもみんなが話しているような状況で、かえってその中に割って入るのが難しかったです(それ以前にProgress=病態の進行と考えてしまい、あれこれ考えていたらタイミングを逸してしまいました)。
 
結局、今回も発言することはできませんでした。
来月こそはバシッと意見を言って存在感を出してきたいと思います(コソッとでもいいので)。
 
この歩行解析では平地歩行だけでなく、階段昇降、坐位からの起立動作、そのほかにもジャンプ、スクワットなどもやっています。
被験者の方は大変だろうなと思ってしまいます。
 
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平地歩行
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スクワット

— posted by 佐田潔 at 09:07 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

トラブル③

車の実技試験を受けてきました。
前回のDMV(アメリカの陸運局)ではいろいろあったので、今回もまたなにかありそうな予感がしていました。
 
受付をしようと思い、DMVの建物の中に入り、スタッフ(アジア系の男性)に「15時から実技試験だけど、受付はどこ?」と聞きました。
すると筆記試験のときと同じカウンターで指定の時間に並ぶように言われました。
30分ほど待合室で待機していましたが、15時からの試験で、15時に受付をするのはおかしいと思い、別のスタッフ(ラテン系の女性)に再度尋ねました。
しかし、これがなにを言ってるかわからない(なまりがあるから?単に自分のリスニング能力が低いから?)。
同じ単語を繰り返しているのはわかりますが、聞き取れない。
スタッフの人もイライラしているようで、声のトーンが大きくなり、さらに聞き取れず。
 
もう時間がないのにどうしようと思っていたら、近くにいたひとが案内してくれました。
そこは "Window Nine" 9番窓口でした。
これが聞き取れなかったの・・・と自分のリスニング能力に愕然としました。
 
この段階で試験開始まで残り10分、なんとか間に合うかなと思いながら、用意した書類を提出しました。
しかし提出した書類に不備があるようで、受付の人がなにやら言っているのですが、またもや聞き取れません。
予想できる範囲内のシチュエーションであれば、単語から言っている内容を想像できますが、想定外の出来事のためそれができずに、途方にくれていました。
 
すると日系の職員の方が来てくれました。
日本語で対応してもらい、DMVが発行した仮免許証と提出した車の保険の内容が異なっているということでした。
乗っているのはHONDAのFITですが、仮免許証ではCHRYSLERの車になっていました(指摘されて初めて気づきました)。
なぜそんなことになっているんだろうとスタッフの方も不思議がっていましたが、調べてみると車のナンバーが6DNJ267なのに6DMJ267と登録されているためということがわかりました。
6月に岡崎先生とDMVで名義変更をした際に、担当者が入力ミスをしたものと思われます。
 
日系の方が、「HONDAのFITに乗っているというのを証明できる書類がないと今日の実技試験は無理」と言われました。
DMVではなにがあるかわからないので、車の書類は全て持参していました。
名義変更の書類と2週間前にやったスモッグチェック(排気ガスのチェックを2年に1度ガソリンスタンドなどで行います)の書類が手元にあったために、その場で登録状況を変更してもらうことができました。
 
この時点で16時半近くでしたが、なんとか試験を受けることができました。
精神的に非常に疲れていたため、あまり緊張せず、無事合格することができました。
 
前回の筆記試験に続き、今回もDMVで洗礼を受けました。
DMV恐るべしです。
車両登録更新も9月に控えているのですが、またDMVに行かないといけないと思うと憂鬱です。
 
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免許証がくるまで、赤い一時許可証を貼らないといけないことになりました。

— posted by 佐田潔 at 09:08 pm   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

サングラス

同期のみんなにもらったサングラス、大切に使っています。
 
こっちも夏ですが、最高気温は23℃ぐらいなので、長崎の10月ぐらいの気候といった感じです。
しかし晴れた日の日差しは夏の日本と同じぐらい強いように思います。
そして風が強い日が多く(特に海の近く)、コンタクトレンズをつけているので、外出時はほとんどサングラスをかけています。
 
写真にある黒のサングラスを同期からのプレゼントとしてもらいました。
大学病院の医局にいたら、野口先生から「プレゼント何がいい?サングラスとかどう?」と言われました。
ちょうど渡米前にSan Franciscoの日差し対策でサングラスを買おうと思っていたので、ビックリしました。
 
走ったり、野球したり、ゴルフしたりすることを想定してスポーツ用がいいかなと考え、ネットでいろいろ検索してみました。
OAKLEYというスポーツメーカーのサングラスでSan Francisco Giantsモデルをみつけ、「これだ!」と思い、すぐに野口先生にメールしました。
渡米2週間前ぐらいにサングラスをもらいました。
みんなからの気持ちがうれしかったです。
 
入局2年目以降は、それぞれ勤務する病院が違い、なかなか同期5人がそろうことはありませんでした。
しかし今年1月の専門医試験では神戸に集合して、神戸牛を食べながら、たわいもなく語り合いました。
みんなそれぞれがんばっていて、負けられないと思いました。
入局1年目、上の先生から怒られたりして落ち込んでいたとき、励ましてもらったことなどいい思い出です(専門医試験の自己採点後も励ましてもらいました)。
 
次に5人そろってというのは、早くても2年後の秋になると思われます。
それまでみんなに負けないように成長して、2年分の話ができればと思います。
 
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同期からもらったサングラス(SF Giantsモデル)
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夕方のランニングではこっちをかけています

— posted by 佐田潔 at 08:59 pm   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

TOEFL

こちらに来てからは初受験になります。
日本で過去2回受けましたが、ひどい点数でした。
 
TOEICとの一番大きな違いは、TOEFLにはSpeakingとWritingがある点だと思います。
難易度もTOEFLの方がはるかに高いようです。
 
TOEFLはReading/Listening/Speaking/Writing合わせて120点満点で試験時間は4時間ほど、TOEICはReading/Listeningのみで990点満点、試験時間は2時間です。
2つのスコアを単純に比較することは難しいですが、おおざっぱにTOEFLスコア=(TOEICスコア−100)/10ぐらいになると言われています。
ルームメイトのTOEFL90点というスコアのすごさがわかります。
 
日本にいたときは福岡で受験していたので1日がかりでしたが、今回は電車で30分ほどのダウンタウンが会場でした。
TOEFLは試験会場に到着した人から試験が始まるというスタイルで、今回はなるべく早くにスタートできるよう試験開始30分前に到着するようにしました。
遅い時間からスタートすると、自分がListeningの試験をやっているときに隣の人はSpeakingが始まっていて、気になって仕方がないという状況が起こりえます。
 
前半のReadingとListeningが終了すると10分間の休憩時間があり、その間にトイレを済ませ、軽食をとります。
休憩後、頭の体力が消耗している中、Speakingがスタートし、問題文をReadingまたはLinteningしたあと、パソコンのモニターに向かって一方的に話します。
解答時間は45秒または60秒で、とにかく何かを話すようにしています(数語しか話せず沈黙が流れることも多々ありますが)。
 
最後のWritingはある程度の語数を書かないとスコアが出ないと言われているので、執念で少しでも多く書くようにしています。
終了したのは午後1時ごろ、4時間の英語漬けで、今回もヘトヘトになりました。
 
過去2回よりも少しは解けたような気がしますが、目標とする点数までは遠い道のりです。
アメリカでの受験料は$190で、日本よりも$40安くなっており、今後も定期的に受けてみる予定です。
 
2015-08-02210139
日本から持参した英語の本

— posted by 佐田潔 at 10:20 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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