Bernal Heights

千葉先生がSFに来られています。
ぼくらの留学中のメンターAndyが結婚式を挙げる予定で、それに出席するためです。
 
きのうは先生お気に入りのバーナル・ハイツという丘に行ってきました(San Franciscoの東側にあります)。
天気がよくて、絶好のピクニック日和でした。
観光名所で有名なTwin Peaksよりも頂上は低いのですが、その分ダウンタウンが近くに近くにあり、迫力がありました。
また南や西の方も見渡すことができ、San Franciscoの全体像を眺めることができました(Twin Peaksでは南西の方向は別の丘に遮られ、見渡すことができません)。
 
観光客はほとんどおらず、地元の人がちらほらいるだけのようでした。
時間の流れがゆっくりしていて、毎日せかせかしているのを考えると、別世界にいるように思えました。
修練医の先生のSF訪問では、いっしょにここに行き、お弁当を食べながら、のんびり話でもしたいなと思います。
 
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熱心に撮影されている千葉先生

— posted by 佐田潔 at 08:05 am   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

個別ミーティング

HR-pQCTのリーダーGalateiaと個別ミーティングしてもらいました。
月1回のグループミーティングで、指名された人が研究の進捗状況を説明するようになっていますが、一時帰国の際に指名されたために、今回個別にしてもらうことになりました。
 
一時帰国前は日本で残してきた課題を中心にやっていたので、こちらで取り組んでいる男性骨粗鬆症は実はあまり進んでいませんでした。
縦断研究では撮影した全110スライスのうち、baselineとfollow-upで一致したスライスのみの比較となり、その解析方法をドイツから留学中のUrsula(放射線科医です)とHR-pQCTのアシスタントをやっているCourtneyに先日教えてもらいました。
近日中にこの解析結果がわかるというかたちで現状報告をしました。
 
現在取り組んでいる研究は、当然ぼくがfirst authorになるものだと思っていました。
しかし、2週間ぐらい前に千葉先生あてにGalateiaからメールがあり、縦断研究は誰が論文を書くことになっているの?という内容でした(去年の夏ぐらいにGalateiaにぼくがfirst authorでいいか確認したつもりだったのですが)。
ミーティングの最後にこのことを確認すると、「もちろんOKよ」と言ってもらい、安心しました。
 
数日後にはグループ全体のボスであるSharmilaと個別ミーティングを予定しています。
Galateiaに報告した内容と、さらに日本で撮影した野球選手の肘の画像を見てもらう予定です。
Galateiaの英語はなんとか聞こえるのですが、Sharmilaは早口で聞き取りにくいです。
ミーティングではいつも鋭い指摘をズバズバしてきます。
なんとなく気が重いです。

— posted by 佐田潔 at 11:35 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

トラブル⑥

San Franciscoに戻ってきて、すぐにトラブルに遭遇しました。
車がない!!!
一時帰国前に駐車していたはずの場所にないんです。
夕方から買い物に行こうと思って、家からワンブロック隣の通りに行くと、ブルーのFitが消えていました。
 
この通りのStreet Cleaningが第2・4週の月曜で今回の帰国とはかぶらないと思い、いつもの場所に車を置いていました。
念のため、隣の通りもチェックしたのですが、やはり見当たりません。
通りかかった近所の人に聞くと、レッカーされたか盗難されたのだろうと言います。
比較的この地区は治安がいいので、盗難の可能性は低く、レッカーされたのかなと思いました。
 
大家さんに電話で事情を説明すると近所のPoliceに行ってみるようアドバイスをもらいました。
Policeに行き、通りに駐車していた車がなくなったと説明すると 、車のナンバーを検索してもらい、「車はレッカーされている」ということでした。
 
Free Way近くにあるAuto Returnというところに行き、免許証を提出して、言われるがままに罰金を支払いました。
びっくりするぐらいの額でした。
レッカー代が$690、交通局に$110で、合計$800!!!
1か月分の家賃とほぼ同じです。
あまりにショックで、頭が真っ白になりました。
なぜレッカーされたのか聞いてみると、72時間以上同じところに駐車してはいけないということでした。
そんなルールがあるとは知りませんでした。
 
5マイルほど離れたところに車はあるということで、タクシーで向かいました。
Auto Returnでもらった書類を提出し2週間ぶりに愛車のFitと再会しました。
 
高い出費でしたが、盗難ではなかったのでよかったとプラスに考えるようにしました。
大家さんに報告して、次回から一時帰国の際は1階のガレージに駐車するようにします。
 
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— posted by 佐田潔 at 10:13 pm   commentComment [4]  pingTrackBack [0]

撮影終了

野球選手の肘の撮影が終わりました。
6日間で21人の高校生、大学生、社会人の方にご協力いただきました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
 
21人の画像をじっくりチェックしていると、いくつかの傾向がありそうです。
・投球時にストレスがかかる箇所では骨梁の肥厚がある
・投球側では非投球側よりも骨梁構造が不均一
・撮影部位全体みると、投球側では細い骨梁が多数存在し、骨梁の間隙が狭くなっている
 
写真は同一選手の両肘です。
赤丸の上腕骨内側上顆、青丸の尺骨滑車切痕部の骨梁が投球側では肥厚しているのがわかります。
 
今回の一時帰国では、撮影がうまくいくのか心配で、San Franciscoを出発する直前は気が重かったです。
選手の方々、そしてお忙しい中、撮影を手伝ってくださった先生方、スタッフの皆様のおかげて、無事に撮影を終了することができました。
本当にありがとうございました。
近いうちにUCSFのボスにスライド形式で発表し、秋のASBMR(アメリカ骨代謝学会)でも発表できればと思います。

 
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投球側
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非投球側

— posted by 佐田潔 at 10:36 pm   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

野球選手の肘撮影

週末に三菱重工硬式野球部の投手の方に来院していただき、HR-pQCTで肘関節の撮影を行いました。
今回は両側の肘を撮影し投球側と非投球側を比較する研究を予定しています。
スライス厚60μm(=0.06mm)、撮影部位は3cm、撮影時間は片方の肘で8分程度です。
現在、最先端の臨床用CTがスライス厚0.25mmですので、HR-pQCTの空間分解能の高さがわかると思います。
 
去年夏に僕が被験者になって肘を撮影してもらった時は、わずかな体動で生じる画像のブレ(motion artifact)がひどく、帰国前は今回の撮影がうまくいくか心配でした。
しかし、すでに千葉先生、岡崎先生が対策を講じておられました。
①上腕部までを固定する装具の作成
②iPadの使用
③前腕をやや回外にする(手のひらが少しだけ上をむく肢位)
 
①はかなえ義肢さんに依頼され、前腕部のみを固定する通常の装具に取り付ける形で、肘から上腕部も固定できるようになっていました。
実際に自分の腕につけてみると、かなり力を入れても肘関節周囲を動かすのは難しかったです。
②はUCSFを含む他施設でも行われています。
8分間じっとしておくのは大変ですので、意識をYou Tubeの動画に向けてもらい、motion artifactを少なくする狙いです。
選手の方がリクエストされる動画(高校野球のダイジェスト、プロ野球の好プレー集、音楽など)を撮影中に見ていただきました。
③の肢位の方が、これまでの試験撮影などではmotion artifactが少なかったということでした。
 
選手の方々は練習後で疲れていらっしゃるはずなのに、本当に撮影に協力的で、ある選手の方は2回の撮影で終わらせようと、『無駄なランナーは出しません』と言って集中されていました(片肘ずつ撮影し、いい画像であれば2回の撮影で済みますが、motion artifactが強ければ再度撮影させてもらっていました)。
 
お陰様でいい画像が撮れました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
 
今回の撮影では予想していた通り、投球側の肘関節には骨梁肥厚などの変化がありそうです。
解析開始までにはもうしばらく時間が必要で、今はそれぞれの投手の左右の肘をじっくり観察し比較している段階です。
 
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選手の皆さま、ありがとうございました。

— posted by 佐田潔 at 06:31 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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