Trauma Course

UCSF General Hospitalの外傷グループ主催のレクチャーコースに参加しました。
毎年4月にSan Franciscoで開催されており、今年で11回目になるようです。
 
留学して完全に臨床から離れてしまっているので、少しでも知識や手術の感覚を取り戻したいと思って参加しました。
3日間、朝は7時半から夕方まで講演とハンズオンがびっしり組み込まれて、かなり疲れてしまいました。
 
講演では骨折に関する基本的な内容(受傷機転や骨接合で使うプレートの機能による分類など)から、実際の手術症例、ピットホールまで多岐にわたる内容でした。
うまくいった症例だけでなく、結果が伴わなかった症例もスライドに入れている先生が多いように感じました。
 
ハンズオンでは2-4人ほどのグループに分かれ、bone modelを使い骨接合を行いました。
関西医大から1か月間General Hospitalに実習で来ている6年生とグループを組んだり、海外の先生方と同じ班でまわったりしました(おそらくみんな初対面だったと思います)。
学生2人はどちらも手先が器用でセンスを感じてしまいました。
海外の先生方からは仮固定用のK-wireの刺入点などアドバイスをいただきました。
 
踵骨のプレートを距踵関節近くに設置していると、ハンズオンの先生に「位置が悪いよ」と注意されました(その先生は踵骨のほぼ中央にプレートを置き直されました)。
日本から参加されている先生方はぼくと同じようなところに設置されているのを見て、「日本ではここに置くことが多いです」と言いかけたのですが、先生はすぐにぼくらのテーブルから離れてしまい言えませんでした。
 
今回のコースは臨床を離れているぼくにとって、貴重なリハビリとなりました。
声をかけてくださったGeneral Hospitalの長尾先生、本当にありがとうございました(長尾先生はこちらでリハビリ医をされています)。
 
NONALNUM-44K544Kv44Oq44O844Oz44K344On44OD44OIMjAxNi0wNS0wMeWNiOWJjTEuMTkuMzQ-E
将来の整形外科医と(なんちゃって)指導医
IMG_0724


— posted by 佐田潔 at 11:55 pm   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

ミートアップ

先月から英会話の勉強としてミートアップに参加しています。
軟式野球チームのメンバーの方に教えてもらった集まりで、毎週火曜と木曜の夕方から英語を話したい日本人と日本語を話したいアメリカ人が集合しています。
 
そもそも「ミートアップ」という単語さえ聞いたことがありませんでした。
共通の趣味をもつ人たちがネットなどで情報を共有し、さらに直接会って仲間や知識を増やすイベントのようです。
 
毎回10人程度の参加者がいて、2-3人のグループに分かれ、英語の時間と日本語の時間がそれぞれ15分ずつあります。
お互いに「こう表現したほうがいいよ」とか「こっちの単語の方がbetter」などのアドバイスをします。
それが終わると別のグループに入って、再度同じようなことをやります。
 
表現につまったときは日本語で話すと相手が英語での言い方を教えてくれ、あまり気負わずに英語が話せます。
参加しているアメリカ人の日本語はかなりレベルが高く、AET(Assistant English Teacher)として日本に行きたいという方もいます。
 
先日ジャパンタウンにあるYakiniQにメンバーで行ってきました。
韓国風焼肉でしたが、$20程度で食べ放題、しかもおいしかったです。
来月もミートアップのあとに行く予定にしています。
 
IMG_0698

IMG_0697

— posted by 佐田潔 at 10:11 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

桜祭り

週末サンフランシスコ桜祭りに行ってきました。
毎年4月にジャパンタウンで開催され、今年で49回目だそうです。
 
ミートアップといって英語を話したい日本人と日本語を話したいアメリカ人のグループに先月ぐらいから参加していますが、そのメンバーで集まりました。
祭りの目玉であるパレードではお神輿、よさこい、着物を着た桜クイーンなどが登場し、通りがまるで日本でした。
ミートアップのアメリカ人は親日家なので、お祭りのことなどは詳しく、よさこいなども知っていました。
 
今週末はみんなで焼肉を食べに行く予定です。
またブログで報告します。
 
IMG_0690

IMG_0685

— posted by 佐田潔 at 10:32 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

抄録提出

ASBMR(アメリカ骨代謝学会)の抄録締切が昨日でしたが、なんとか間に合いました。
データの解析に取りかかるのが遅く、厳しい状況でしたが、気合いと根性で間に合わせました。
 
先週木曜のHR-pQCTのグループミーティングで内容をプレゼンして、スタッフから修正点を聞いて訂正した抄録を提出するつもりが、とてもそこまでの発表ができず、解析結果のごく一部しか発表できませんでした。
この段階で、今回の抄録提出は一旦あきらめかけました。
こんな内容ではダメだし、もう時間がない。
気持ちが途切れそうでした。
 
しかし金曜日に観戦にいったGiantsの試合で、もう少しがんばってみようと思うようになりました。
相手はライバルであるLAドジャースとの試合でした。
序盤から劣勢で、8回1アウトまで相手投手に無安打と敗色濃厚、ノーヒット・ノーランも頭をよぎる展開でした。
しかし四球の後に同点ホームランが出て、なんとか延長戦に突入。
そして延長10回先頭打者のホームランでサヨナラという試合でした。
3対2、わずか2安打での勝利でした。
 
本当に勝ったのが信じられず、家に帰ってからも興奮してしばらく寝れませんでした。
それから週末、自分ももう1回ダメもとでやってみようと考え直し、ラボにこもってひたすら解析を続けました。
Excelや統計ソフトを使いデータを整理し、結果を考察、さらに発表用のスライドを作りました。
月曜日はメンターのAndy、火曜日にボスのSharmilaにプレゼンをしてOKをもらいました。
 
この段階でいけると思いましたが、最後の最後で壁にぶち当たりました。
抄録を2つ以上提出する場合、他のASBMR学会員のsponsorが必要でした。
先月の一時帰国で撮影した野球肘も応募するようにしており、UCSFの研究はsponsorがどうしても必要でした。
これに気づいたのが締切前日の夕方で、ボスのSharmilaも含め、学会員と思われるスタッフにメールしました。
しかし「別の抄録のsponsorになっているからゴメンね」の返事ばかり(1つの抄録しかsponsorになれないようです)。
締切当日の昼近くになってもいい返事がなく「もうダメだ」と思いました。
しかし昼過ぎにAndyからメールが来てsponsorになるよとのこと。
締切1時間前になんとか駆け込むことができました。
 
何度も解析結果の相談にのってくれ、直前まで抄録のチェックをしてくれたAndy、本当にありがとう!!!
今年は2つのポスター発表ができそうですが、野球肘のデータを解析してくれた千葉先生、江良先生に感謝します(現時点で野球肘はUCSFでの解析ができませんでした)。
さらに千葉先生には何度もメールでやり取りしてもらい、抄録をチェックしていただきました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
9月アトランタで千葉グループの存在を世界にアピールしてきたいと思います。

 
ScreenShot2016-04-14at102818AM

ScreenShot2016-04-14at103030AM

— posted by 佐田潔 at 08:28 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

思い込み

ASBMR(アメリカ骨代謝学会)の抄録の締め切りが迫っています。
ぼくらのグループでは最も大事な学会の1つになります。
現在取り組んでいる男性骨粗鬆症を応募しようと急ピッチでデータの統計解析を行っています。
朝早くラボに行って、9時過ぎに家に帰ってくる日が続いていて、少し体がきついです。
きのうはHR-pQCTのグループ内でミーティングがあり、解析結果を一部報告しました。
ぼくの研究では健常男性80名を対象にした1年の縦断研究です。
通常のHR-pQCT撮影部位よりも近位側を撮影したデータで、海綿骨ではなく皮質骨をメインに解析しています。
 
1年の経過でHR-pQCTやDXA(腰椎、大腿骨近位、橈骨)では下記の解析結果が出ています。
1)脛骨の皮質多孔性が有意に増加し、皮質骨BMDは有意に低下
2)橈骨では1年の経過で明らかな有意差なし
3)DXAでも有意な変化はなし
これらの変化率を算出して、その他のデータ、例えば血液検査、IPAQ(国際標準化身体活動)のアンケート、FRAX score(WHOが開発した10年内の骨折リスクを示す数値)、BMIなどと相関がないかをチェックしています。
 
皮質骨BMDの低下ですが、昨日のミーティング数時間前に有意差が出ていたことが発覚しました。
baselineとfollow-upの変化率ΔCt.BMDは-0.25±0.63%でした。
変化率が小さいので有意差はないと思い込んでいたのですが、スライドにp値を記入しようと思い計算したところP<0.01でした。
何かの間違いではと思い何度も計算しましたが、同じ結果です。
ミーティングまで時間がなかったのであせりました。
データを比較してみると多くの人がわずかながらfollow-upで数値が減少していました。
勝手に有意差なしと思い込んでいた自分が情けなくなると同時に、こんなわずかな差異を検出できるHR-pQCTの性能に感心してしまいました。
 
NONALNUM-44K544Kv44Oq44O844Oz44K344On44OD44OIMjAxNi0wNC0wOOWNiOWJjTEwLjAzLjU4-E

— posted by 佐田潔 at 08:33 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0171 sec.


prev
2016.4
next
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30