Memorial Day

またやってしまいました。
祝日であることを忘れてラボに行ってしまいました。
先週の金曜の段階で、シャトルバス乗り場に掲示があり、さらに知り合いからのメールに"Happy Memorial Day Weekend"とあったので、わかっていたのですが・・。
日曜にはもうすっかり忘れてしまっていました。
 
Memorial Dayとは戦没者追悼記念日のようです。
そういえば、近所の家やダウンタウンでも星条旗が掲げてありました。
 
San Franciscoに来て1年になりますが、数えてみるともう5回ほど、祝日に間違えてラボに行っていると思います。
9月のLabor day, 10月のColumbus Day, 11月のVeterans' Day, 1月のMartin Luther King Day, そして今回です。
 
だれもいないラボでいつも通り過ごしました。
朝ごはんを食べて(家から持ってきた弁当)、午前中は歩行解析の作業、そして午後は男性骨粗鬆症の論文作成です。
 
先日からやっと論文を書き始めました。
3週間ぐらい論文のストーリーを作る作業に苦戦していました(後日、内容をアップしたいと思います)。
解析結果は出ているのに、どんなテーマで、どういう流れにすればいいのかあれこれ考え込んでいましたが、やっとこれだと思う内容にまとまりました。
千葉先生のアドバイスで日本語→英語の手順を踏むようにしています。
 
早いうちに仕上げて、次の仕事を片付けないと・・といういい意味でのプレッシャーがあります。
ちょうど5月も終わり、留学生活も折り返しになります。
体に気をつけて、後半戦もがんばりたいと思います。

— posted by 佐田潔 at 11:08 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

連勝ストップ

水光先生夫妻とAT & T Parkに行ってきました。
SF Giantsは現在ナ・リーグ西地区の首位で、目下8連勝中です。
ライバルであるドジャースの調子があがらないうちに差を広げておきたいところです。
 
相手は中地区首位のシカゴ・カブスで、現在勝率7割以上の強敵です。
ピッチャーのアリエッタはカブスのエースで去年は最多勝、今シーズンも負けなし(7勝)で4月にはノーヒットノーランを達成しているようです。
なんとかロースコアの展開に持ち込みたいところでしたが、Giants先発のジェーク・ピービは序盤から不安定で、2回にホームランなどで一挙5点を奪われ降板、追いかける展開になりました。
一方、アリエッタはテンポよく投げ込んでいて、Giantsは三振が多かったです。
真っすぐもかなり速く、変化球もキレていて、ちょっと連打は難しいかなと思いました。
終盤にもリリーフが打たれ、1対8での敗戦でした。
 
風が強く肌寒かったですが、水光先生夫妻も初MLB観戦を楽しんでもらえたと思います。
個人的には2人の人間観察の会話が面白かったです。
 
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— posted by 佐田潔 at 11:46 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

水光先生、SF研修

入局1年目の先生のSF研修、今回は水光先生です。
日整会が開かれていた横浜から深夜便でSFに到着、あまり疲れた様子もなく元気そうでした。
今回は新婚旅行も兼ねてということで奥さんもいっしょです。
 
日曜は午後からゴールデンゲートブリッジ(対岸のサウサリート)、ツインピークス、千葉先生おすすめのバーナルハイツ、曲がりくねった坂道で有名なロンバートストリートに行きました。
天気もよくてSan Franciscoの綺麗な街並みを見渡すことができ、2人とも満足してくれたようで安心しました。
 
今日はGeneral Hospitalのカンファに参加したのち、長尾先生に病院を案内していただきました(お忙しい中、いつもありがとうございます)。
それからラボに戻ってから簡単なレクチャーをしました。
レクチャーと言うよりも、ぼくの反省を込めて、後輩の先生方へのアドバイスです。
 
今日は『文献の読み方』というテーマにしました。
入局してしばらくは文献の読み方がわからず、学会前(西日本整災など)や抄読会のときなど、莫大な時間と労力を使っていました。
千葉先生や岡崎先生から教えていただいたように、タイトルと表、そしてグラフをチェックして、その論文に自分が知りたい情報が含まれているのかを短時間で判断するようにしています。
このスタイルがベストというわけではないと思いますが、少なくとも最初から読んでいくやり方よりは時間の短縮になるのではと思います。
 
1週間はあっという間だと思いますが、しっかり学んで、San Franciscoをenjoyしてください。
 
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— posted by 佐田潔 at 11:23 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

没頭中

男性骨粗鬆症の統計解析もほぼ終了しました。
今は参考文献を探すために1日中PubMedで論文チェックをしています。
1年の縦断研究では興味深い結果が出るとは思っておらずあまり期待はしていませんでしたが、幸い予想がはずれました。
 
初めはどうやって解析し、どういうふうに結論にもっていくのか見当がつきませんでした。
縦断研究なので、1年間での変化率を解析してみようとメンターのAndyにアドバイスをもらってはいましたが、1年程度で変化があるとはどうしても思えず、どうやってこのデータをまとめるのかイメージすらできませんでした。
とりあえずそれぞれのパラメータのbaselineとfollow-upを比較してみると、意外にも脛骨(被験者全体)で皮質骨BMDの低下や皮質骨多孔性の上昇が有意にみられました。
もしかしたら興味深い結果が出るかもしれないと思い、試行錯誤しながら解析を続けました。
DXA(骨密度検査)のデータを使って、DXA NormalグループとDXA低値グループ(骨粗鬆症およびその前段階の骨量減少症)の2群にわけて、パラメータの比較をしたところ、次のような結果が出ました。
 
①脛骨の皮質骨多孔性の増加率;Normal群 > DXA低値群(*グラフ1)
②橈骨の皮質幅はDXA低値群で有意に低下(*グラフ2)
③DXA低値群では橈骨の極モーメントが有意に低下(剛性が低下しており外力を受けて変形しやすい)(*グラフ3)
 
②と③はすんなり理解できましたが、①はどうしてこんな結果が出たのか解釈に苦しみました。
論文をチェックしていると、いくつか参考になりそうな文献にあたりました。
・女性と異なり、男性は若年から緩やかに皮質骨多孔性が上昇している
・脛骨ではintracortical(皮質骨の中間の層)で皮質骨の多孔化が生じやすい(*図1の青色の部分)
・骨粗鬆症患者では皮質骨の海綿骨化が生じやすい(海綿骨に接する皮質骨の多孔化によって外見上、皮質骨が海綿骨へと置き換わった状態)(*図2)
 
これらの文献から、DXA低値群では皮質骨の多孔化が生じていても、海綿骨との境界部でおきやすく、皮質骨の海綿骨化によって(皮質骨だった箇所が海綿骨に置き換わることで)、皮質骨多孔性はあまり増加しないと考えました(intracorticalの部分に生じた多孔化と異なる)。
この皮質骨の海綿骨化を考えると、①の結果も説明できるのではと思います。
 
解析結果のグラフを作成(ぼくの場合、数字のみが羅列された表では、直感的に理解ができません)→結果を自分なりに解釈→その根拠となる文献をさがすというプロセスをひたすら繰り返しているところです。
時間や労力を要する作業ですが、数多くの論文をチェックすることで新たな知識を得ることができ、朝から夜まで研究に没頭している状態です。
これも留学でしか経験できない貴重な時間だなと思っています。
 
CtPO
グラフ1
ScreenShot2016-05-10at91428AM
グラフ2
 
MOI
グラフ3
NONALNUM-6Z2S-E
<図1> Jasmine A Nirody, et al. Spatial distribution of intracortical porosity varies across age and sex. Bone 2015
  
 
 
 
 
Ego
<図2>Roger Zebaze, et al. Cortical Bone; A Challenging Geography. J Bone Miner Res. 2014

— posted by 佐田潔 at 11:51 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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