ラベンダー

San Franciscoから車で1時間半ほど離れたところにあるソノマに行ってきました。
ラベンダー畑が期間限定で公開されているようで、ベイスポ杯の決勝前日にリラックスする目的でというコンセプトでした。
小林家と、そのお友達Shimaさんの4人で行ってきましたが、小林家はベイスポ杯の予選以降、気持ちが高ぶって寝付けない日もあったらしいです。
ぼくも決勝戦の数日前は緊張感と楽しみな気持ちが交錯して、あまり熟睡できていませんでした。
 
ソノマはワイナリーで有名な場所で、あちこちにぶどう畑が広がっていました。
車を停めて、人の流れについていきます。
風が吹くとほのかな香りがしてきました。
ぶどう畑のすぐ横にラベンダー畑の一角がありました。結構な人混みです。
 
4人でラベンダーを摘むことになり、色が濃くて香りがよさそうなのを探して摘みました(下の写真)。
こちらの人の好みとして派手な色や形の花を好むと勝手に思い込んでいて、ラベンダーみたいにどちらかと言えば繊細な花にも嗜好があることに少し驚きました(ラベンダーの花言葉は『繊細』でした)。
 
ラベンダーのほのかな香りのお陰で確かにリラックスできました(決勝戦前日は熟睡でした)。
ひとりだったら絶対に行ってなかっただろうなと思います。
誘ってくれた小林家に感謝、感謝です。
 
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— posted by 佐田潔 at 10:47 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

肩関節鏡手術トレーニング②

2日目は鏡視下Bankart修復術を行いました(cadaverは左肩でした)。
Bankartとは肩甲上腕関節の前方脱臼などによって関節唇の前下部が剥離してしまい、肩関節の不安定性が生じる病態です。
 
関節内の鏡視後、前方ポータルを作成します。カテラン針を経皮的に刺し関節内で針の先端を確認して、SSc(肩甲下筋腱)とMGHL(中関節上腕靭帯)が交差しているところに針を出したいのですが、出せない・・・。
何度やり直しても同じところから針が出てくるので大幅に方向を修正すると、視野の中に針が出てこないという状況に陥ってしまいました。
先に進まず、梶山先生に助けていただきました。頭ではわかっているのに、鏡視下でできないもどかしさでいっぱいでした。
 
男性だったため、関節唇はしっかりしていました。
先端がL字状のベーパーで関節唇と関節窩頚部の境界に切り込みを入れ、関節窩の5時ぐらいの位置までラスパで十分に剥離します(術中所見①)。関節唇下縁(7時半から5時ぐらい)は関節窩上に設置するために、関節軟骨を一部切除しました(肩甲上腕関節をtightにして再脱臼を予防する目的だと思います)。 グラスパーを使って、十分に関節唇が剥離されているか、さらに関節唇を関節窩のどの位置まで引き上げるかを確認しました(術中所見②)。
 
先ほど関節軟骨を切除した部位(6時と7時半)にアンカーを挿入(術中所見③)。 剥離した関節唇を十分に持ち上げるように7時半の縫合糸から結紮しました。ここで、結紮部位がなるべく下側にした方がいいと梶山先生に教えていただきました(下から持ち上げた関節唇を支えるため)。 6時の縫合糸も同様に結紮しましたが、ホストとなる側を反対にしてしまったために、関節窩側に結紮ができてしまいました(術中所見④)。 9時と10時半にもアンカーを挿入して、同じように結紮しました(術中所見⑤)。 10時半のアンカーは角度がきつくなるので、関節面に平行になるように挿入するほうがいいと梶山先生にアドバイスをいただきました。 この段階で終了時刻になり、腱板疎部の縫縮まではできませんでした。
 
2日目のトレーニング終了後ダイアモンドヘッドのふもとを梶山先生とランニングしました。
3年前も同じコースを走りましたが、今回の方が暑さのためきつかったです。
2日間みっちり指導してくださった梶山先生、ありがとうございました。
そして時間がなくて焦っているときに、サッと糸を引いてくれたり、アドバイスをしてくれた西野先生、ありがとう。
 
今回のトレーニングでの一番の収穫は「やっぱり肩の鏡視下手術はおもしろい」と感じることができた点だと思います。
本当に細かい、繊細な作業をしていますが、一方でびっくりするほどtightに結紮されており、このギャップに魅力を感じてしまいます(トレーニングの最後に実際の手術部位を目視で確認しました)。
鏡視で拡大して、いろいろな器具を使うからこそできる手術なんだと思います。
 
1年も手術や臨床から離れていますが、手術室での独特の緊張感や執刀後の爽快な疲労感を少しだけ思い出すことができました(cadaverなのでちょっと大袈裟ですが・・)。
1年後、留学が終わって長崎に戻ってからは、是非肩の手術をなりたいなと思います。

 
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術中所見①
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術中所見②
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術中所見③
 
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術中所見④
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術中所見⑤
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— posted by 佐田潔 at 11:15 pm   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

決勝戦

ベイスポ杯決勝は32℃を超える暑さの中でありました。
ベイエリアに拠点をおく軟式野球7チームの中から勝ち残った2チームだけに与えられた檜舞台です。
先週の予選で4点差をひっくり返したということもあり、決勝は楽しみで仕方ありませんでした。
 
ぼくはこの試合、サードの守備のみでした(チームにはぼくより打撃がいい方がいっぱいいます)。
バッティングではあまりヒットが出ていませんが、守備で評価してもらっていると思い自信をもって決勝に臨みました(軟式野球では硬式よりもサードの守備機会は多い傾向にあると思います)。
 
この試合もVenturesは初回にダブルスチールなどで先制しましたが、すぐに相手の長打で逆転されてしまいます。
得点圏にランナーを進め反撃をうかがいますがタイムリーが出ず、逆に相手は打線がつながりジリジリと引き離されていきました。
最終回に代打久保監督のヒットを足がかりに2点を返し意地をみせましたが、4対12で負けてしまいました。
 
相手のT-Birdsは7チームの中では飛び抜けた感じのチームで先週の予選でも2試合圧勝していました。
特に3番サードの選手は明らかに動きが違いました(慶応大で硬式野球をされていたようです)。
ボテボテのゴロでも難なくさばいて華麗にランニングスロー(ぼくが守っていたらおそらく内野安打)、打っても難しいコースを長打にしていました(3試合で8安打、全打席出塁だったらしいです)。
 
個人的には三遊間の強いゴロをさばいたりもしましたが、満塁のピンチでホームへの送球が高く、3塁ランナーがセーフになった場面に悔いが残ります。
ベイスポ杯は終わりましたが、リーグ戦はあと2試合、そしてプレーオフが残っています(現在2勝2敗です)。
まだまだ守備はうまくなると思うので内野守備はチームで一番を目指して、そしてバッティングでもチームに貢献できるようにしたいと思います。
 
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— posted by 佐田潔 at 10:40 pm   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

肩関節鏡手術トレーニング①

cadaverを使った肩関節鏡手術のトレーニングコースがハワイであり、参加してきました。
ホテルで大学病院の梶山先生、済生会病院の西野先生と合流し、その日はアラモアナセンターに行き、お土産などを買いました。
 
トレーニング1日目はARCR(鏡視下腱板断裂修復術)を行いました。
後方のポータルからSAB(肩峰下滑液包)の鏡視を行い、まずは視野を確保するために滑膜を切除していきました。
CA ligament(烏口肩峰靭帯)をメルクマールに肩峰下面を同定して、ベーパーで軟部組織を取り除き、アブレーダーで肩峰下面の骨棘を切除(肩峰下除圧)しますが、これがなかなか難しかったです。
アブレーダーをここにもっていってこの骨棘を取り除きたいと思っていても、それができない(関節鏡初心者の先生はよく経験することだと思いますが・・)。
小さなポータルが支点となっていて、手元を動かしても手術器具の先端は弧状に動いてしまうから??なんでしょうか?
うまく先端をもっていったとしても、アブレーダーが硬い骨棘で弾かれてしまい、何度も同じ箇所を往復しました。
 
除圧が完了したところでSSP(棘上筋腱)に断裂を作成(時間がなく、梶山先生に行っていただきました)。
SABからカテラン針をSSPに刺し、GH(肩甲上腕関節)から鏡視して位置をチェックされていました(LHB(上腕二頭筋腱長頭)の後方に断裂はできやすいそうです)。
不全断裂を完全断裂にしてから修復する際はこのようにしてやられているとのことでした。
 
断裂の修復にはsuture bridge法を行いました。
内側にアンカーを挿入し腱板の断端部に縫合糸をかけ、外側は大結節にアンカーホールを作成して、外側用アンカーを挿入します。
結紮が滑液包側にできず、引き寄せた腱板を線ではなく面で固定できる利点があります。
全体の位置を確認してから上記の手順を踏みましたが、予想外に全体を見渡せるviewを映し出すのが難しかったです(近すぎると全体が見えない、遠すぎると位置関係の詳細がわからない)。
最後は時間がなくバタバタしましたが、なんとか終了できました。
 
3年前のcadaverトレーニングよりも少しはスムーズにできたかなと思います。
梶山先生と西野先生のお陰です。ありがとうございました。
数日前から手術の手順などを思い出すためにネットの動画を見ていたのもよかったです。
Arthrex社のホームページの中にわかりやすいアニメーションがあり、非常に助かりました。
 
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肩峰下面の除圧
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内側アンカーの挿入
 
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断裂部位の修復
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— posted by 佐田潔 at 10:10 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

ベイスポ杯

ベイエリアの軟式野球大会がありました。
今日は予選で、勝ち残ると翌週の決勝へ進出となります。
 
Venturesは昨年準優勝、さらに3年連続で決勝へ駒を進めています。
まずは今日の予選を突破、そして今年こそ優勝とみんな燃えていました。
ぼくはきょうもサードでの出場でした。
 
第1試合目は初回に先制し優位に試合を進めていましたが、中盤に追いつかれ7イニングで決着がつかず、1死満塁からのタイブレークとなりました。
相手チームの長打2本で4点を入れられ、3対7と厳しい状況に追い込まれてしまいました。
しかしその裏、先頭打者の2点タイムリーでベンチ内はひょっとしてという雰囲気に変わりました。
内野ゴロで1点追加、相手エラーでついに同点、最後は押せ押せムードの中、サヨナラヒット!
まさかの逆転勝利にみんな抱き合って喜びました。
ぼく個人は残念ながらショートゴロ、ショートフライ、四球でノーヒットでしたが、サードの守備でチームに貢献できたと思います。
 
3時間のインターバルののち2試合目開始。
これに勝てば決勝進出です。
1試合目と同様、サードで出場しました。
初回先制したあと毎回のように得点圏にランナーを進めるも、あと1本で出ず苦しい展開でしたが、終盤に打線がつながり、6対0の勝利でした。
この試合、ぼくは5回裏の守備が終わったあとにハムストリングがつってしまい、ベンチに退きました。
1試合目から相手チームがセーフティーバントを狙ってくることがあり、その度にチャージしていていたからだと思いますが、情けないです(平日はシャトルバス乗り場までの片道4.5kmを走っているのに・・)。
 
今日は雲が1つもなく、まさにカリフォルニアの青い空でした。
こんな空の下で大好きな野球ができるなんて本当に幸せだなとしみじみ感じてしまいました。
来週の決勝も野球を楽しんで、なおかつチームの勝利に貢献したいと思います。
 
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— posted by 佐田潔 at 10:51 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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