学会準備

こちらにいらっしゃる日本人の先生とお話をした際、毎年お盆過ぎから学会準備で忙しくなるという話題になりました。
ぼくも今まさにその状況です。
 
来月のASBMR(アメリカ骨代謝学会)に向けてポスター作成、そして来年2月の肘学会と5月の日整会の抄録(内容はほぼ同じ)を作成中です。
ちょうど一時帰国の際に多くの先生方が日整会の抄録提出の準備を始められており、千葉先生から提案していただいたこともあって、野球選手の肘の骨微細構造に関して日整会に出してみようということになりました。
そして、せっかく留学しているので、是非英語で・・と思っています。
締め切りが9月9日なので慌てて準備しているところです。
 
ASBMRのポスターですが、今は野球選手の肘の方を作成中で、これが終わったらこちらで解析した男性骨粗鬆症に関する研究を作成予定です。
過去にHR-pQCTで撮影した肘関節の報告はないようなので、撮影方法の説明などを内容に入れようと考えています。
千葉先生がかなえ義肢に特別にオーダーされた上腕までの固定用キャスト(HR-pQCT撮影時に通常使用するキャストに取り付けて使用)の写真や、撮影風景(試験撮影時に体動が少なくなる姿勢を試行錯誤しました)の写真をポスターに盛り込む予定にしています。
 
ScreenShot2016-08-29at82406AM
作成中のポスター

— posted by 佐田潔 at 11:25 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

愛のムチ

いま成田空港です。
あっという間の一時帰国でした。
ほぼ毎日大学に行って研究をして、あまりゆっくりとはできませんでしたが、両親と話をしたりしてリフレッシュできました。
 
今回の一時帰国で一番よかったのは愛のムチをいただいたことです。
久しぶりにある先生にきびしいお言葉をいただきました。
UCSFでは比較的時間があるのに、臨床の勉強を怠っていることなどを指摘されました。
臨床から離れていても、勉強会やアメリカでの学会に参加したり、やる気があればいくらでもチャンスはあるのに、それをやっていませんでした。
 
先生には入局1年目にも厳しいご指導をいただいていました。
夜勤のNsに患者さんの手術部のガーゼが汚染していると言われ、朝からそのNsと2人で包交をしました。
その後、先生から包交時間以外でやるのは効率が悪いということで、Nsが朝のミーティングをやっている横で10分ぐらいずっと指導を受けました。
社会人になってから怒られることが少なくなったこともあり、精神的なダメージが大きくしばらく落ち込みました。
そしてNsが集まっているすぐそばで厳しい言葉をかけられ、恥ずかしいのと情けない気持ちでいっぱいでした。
 
今回の愛のムチはそれ以来6年ぶりだと思います。
前回と同様しばらく落ち込みましたが、実際自分に対して甘かったと思うし、期待されいる証拠だとプラスに捉えるようにしました。
 
留学生活もあと10か月程度ですが、これからはもう一度初心に戻ってやりたいと思います。
先生からもかっこよくやろうとしすぎとアドバイスをいただきました。
確かに失敗を恐れて無難にやっていた感が強いです。
英語がわからなくて恥をかいても、どうせ留学が終わればSan Franciscoにはいないし、どんなに失敗してもそれを覚えている人はまずいないと思います。
 
厳しい言葉をかけてくださった先生、本当にありがとうございました。
新たな気持ちで泥臭くやっていきたいと思います。

— posted by 佐田潔 at 03:58 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

解析結果

野球選手の肘の解析がほぼ終了しました。
一時帰国の前にどの部位をどうやって解析するかあれこれ考え、先週千葉先生にアドバイスをいただき海綿骨と軟骨下骨の計測を行うことになりました。
 
海綿骨は6.5mmの立方体を作成して上腕骨小頭と滑車、そして尺骨肘頭の立方体の領域内を計測しました。
軟骨下骨は千葉先生から解析ソフトの使い方を教えていただき、軟骨下骨終板から2mmの領域を計測しました。
 
海綿骨の解析結果ですが・・
・上腕骨小頭では投球側の骨密度や海綿骨幅などが非投球側よりも有意に大きい(滑車や肘頭には有意差なし)。
・投球側、非投球側ともに同じ上腕骨遠位でも小頭と滑車では多くのパラメータに有意差がみられる(小頭の方が骨梁構造がしっかりしている)。
 
軟骨下骨はまだ一部結果が出ておりませんが、画像では左右差がありそうでした。
下記は大学生投手の上腕骨小頭ですが、投球側の方が石灰化度が比較的高い青色の部位が多いようにみえます(特に軟骨下骨の層で)。
1日中パソコンに向かって単調な作業を行うのは本当に疲れますが、こんな画像をみていると時間が経つのを忘れてうっとり眺めてしまいます。
 
ScreenShot2016-08-13at113203PM
上腕骨小頭・投球側(前方遠位側を抽出)、左上は橈骨頭
ScreenShot2016-08-13at113228PM
上腕骨小頭・非投球側

— posted by 佐田潔 at 04:10 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

暑い・・

帰ってきました。
成田に到着して、「こんなに日本は暑いの?」と驚いてしまいました。
San Francisco生活に慣れてしまうと、日本の夏はまるでサウナです。
 
今回の一時帰国の目的はHR-pQCTで撮影した野球選手の肘画像の解析です。
9月にアメリカ骨代謝学会がありますが、そのポスターを作成し、論文を書き始めたいと考えています。
 
先月慶友病院の古島先生にいただいたアドバイスを参考にして、上腕骨小頭と滑車、尺骨近位部の海綿骨の骨微細構造を計測してみる予定です。
具体的には6mm程度の立方体を設置し、その領域でパラメータを求めようと計画しています。
そのためには3次元で正確な位置決めをする必要がありますが、千葉先生にアドバイスをいただいて18選手の両肘の位置決めを行いました(軸位断で内側・外側上顆を結んだラインを水平にするなど)。
月曜からは実際に計測を行っていく予定です。
 
IMG_1037
一時帰国時に占領している机
WS000000
3次元での位置決め

— posted by 佐田潔 at 11:45 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

ハーフマラソン④

去年に続き、今年もSan Francisco Marathon(ハーフ)に参加してきました。
 
ここ1か月ほどあまり走り込めておらずタイムが出そうになかったので、いつものランシャツ・ランパンではなくSan Francisco Giantsスタイルで出場することにしました。
エース・バンガーナーのユニフォーム、パンツも野球のものを着用して、気合いを入れてスタートラインに向かいました。
 
周りの人たちがGiantsの格好をしたぼくを見て、"Oh, Bumgarner!"とか"Your jersey is so nice."などと声をかけてくれました。
隣にいた60歳ぐらいの方がバンガーナーのユニフォームを見ながら、冗談で「今日は投げないのか?」と聞いてきました。
確か3日ぐらい前に先発していたので、「今日は試合に出ないからランニングの日だ」と答えると、「次も勝ってくれよ」言って、ハイタッチをしてくれました。
 
いよいよスタート。走ってみると、予想以上にパンツの裾が気になって走りにくかったです。
しかもやっぱりランパンと比べて重い。
1キロを4分45秒ペースであまり無理せずに完走することだけを考えて走りました。
 
沿道から何回も"Go! Giants"など声援をもらい、そのたびにガッツポーツで応えるようにしました。
15キロすぎから体が重くなりましたが、18キロ付近で同じ野球チームの小林さんが沿道から応援しているのを発見!
ここでパワーをもらいました(下の写真)。
 
タイムは平凡でしたが、今回も気持ちよくSan Franciscoの街を走ることができました。
次こそは自己ベストの更新を目指したいと思います。
 
 
追記
バンガーナーはこの日代打で試合に出場していました。
 
NONALNUM-44K544Kv44Oq44O844Oz44K344On44OD44OIMjAxNi0wNy0zMeWNiOW-jDIuNTQuMTg-E

NONALNUM-44K544Kv44Oq44O844Oz44K344On44OD44OIMjAxNi0wNy0zMeWNiOW-jDguMjYuNTk-E

NONALNUM-44K544Kv44Oq44O844Oz44K344On44OD44OIMjAxNi0wNy0zMeWNiOW-jDIuNTAuMzk-E

— posted by 佐田潔 at 10:30 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0208 sec.


prev
2016.8
next
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31