3)AI
AIはどの分野でもホットトピックです。
骨粗鬆症の分野では、AIは主として、椎体骨折の自動検出や骨密度の自動測定、
胸部や腹部のレントゲンやCTなどからの骨密度や骨粗鬆症の予測、そして、骨折リスクそのものの予測に、応用されています。
今回のAIのシンポジウムでは、AIを骨粗鬆症評価の未来だと語るパネリストとフロアの重鎮たち間で大激論が交わされました。
私のわかる範囲で、その論点は「AIが臨床診療において骨折リスクを予測する最適なツールとなりうるか」でした。
現在評価されている骨密度や骨折既往は、将来の骨折発生のサロゲートマーカーに過ぎず、
全臨床データを突っ込んでAIが叩き出す骨折リスク予測が、骨粗鬆症評価の未来像だ、とするパネリストに対して、
Tony Keaveny先生から、AIが叩き出した骨折リスクを目の前の患者に説明するとして、
患者の何が原因で、何を改善すれば骨折リスクを減らせるのか、
AIの予測アルゴリズムはブラックボックスだから、患者に説明できんだろ、と、とっても正論。
するとパネリストから、FRAXもブラックボックスだろ、みたいな応酬。
するとそこに、John Kanis先生も参戦して、なかなかの議論になっていました。。聞いていてとても面白かったです。
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