QMSKI @オーストラリア -3

このワークショップのいいところは、世界中に仲間が増えることです。
100人程度の規模で1つの会場でワークショップして、ランチもディナーも一緒にしますと、
英語をたいしてしゃべれない私ですら、なんとなく友達が増えます。

あと、親睦を深めるイベントも準備されていて(Social Activity)、
3日目(水)は、午後からフリータイムで、いくつかのツアーが準備されていました。
私はワイナリーツアーに行ったのですが、20名ぐらいのメンバーで、
3軒のワイナリーを回り終わった頃には、みんなでいい感じに酔っ払って、楽しい仲間が増えました。

4日目(木)の夜には、打ち上げパーティーみたいなのがあるんですが、これが毎度なかなかのカルチャーショックで、
今回は1630にワークショップは終了して、全員でバスに乗って、
なんと言ったらいいのかわかんないですが、農園みたいな、リゾート施設みたいなところに行って、そこにはレストランと大きい芝生広場があって。

まずは1700ぐらいに全員が巨大な芝生広場に降ろされて、そこにはクリケットとか巨大なジェンガとか、フリスビーとか板に穴が開いててそこに砂袋を投げるような遊びとか、遊び道具がいくつも置いてあって、とにかく「それでみんなで遊べ」と言うことみたいで、
なんと2時間ぐらいみんなが遊ぶという「謎のお庭遊びタイム」がありました。

みんなでクリケットをやったのですが、ほとんどの人がルールがわからないままやってて、、
ルールを知らない人が集まって、スポーツをすると、その風景は相当にシュールで面白い感じで、
私が勝手にあだ名をつけた「スーツ少年」と言う若者がいるのですが(私が心の中で呼んでいるだけです)、
多分パソコンオタクな青年なんですけれども、ボールの投げ方とか、動きがなかなか面白くて、、

外人はこういうのにノリがいいので、みんな子供みたいになって遊んでました。そういうカルチャー大好きです!

1900ぐらいから、やっとでかいホールに連れて行ってくれて、パーティーが始まりました。
アワードの発表があったり、次回の開催地の発表があったり。
次回は2年後にアイスランドで開催されることが決定され、次回のホストが紹介され大盛り上がりしてました。
そして最後は恒例のダンスパーティーになりました。この展開、だんだん慣れてきたな、、

ということで、この1週間は、毎日が英語ストレスとワインでOPPで、体調も良くはなく。
そして、毎度のことながら、自分の英語力のなさに本当に悲しくなりました。
まっじで、何の議論しているか、聞き取れない、、

そんなにストレスなら、もう海外で発表するのやめればいいのに、社交が苦手ならやめればいいのに、
楽になりなよ、無理する事は無いよ、って思ったりもするんですが、、
ではやはり私は研究が大好きで、世界に発信することでモチベーションが上がり、
しかも、海外の私の仲間たちはみんな優しくて、内容もいつも評価してもらってるので、
やっぱりこれからも頑張ろうかな、っと最後には思ってしまう、んですよね。。懲りない。



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— posted by 千葉恒 at 06:11 am   commentComment [0] 

QMSKI @オーストラリア -2

今回は、なかなかのストレスが2つあり、1つは2日目(火曜)に当てられた「座長(司会)」でした。
私の担当は「Implants & Surgery」で、参加者で唯一の整形外科医としては、指名されても仕方がないようなセッションでした。

7つの演題があったのですが、一緒に座長してくれる人がサンフランシスコ時代の同僚で、
彼はPTがバックグラウンドのPhDで、私の英語力のなさをよく知っているので、フォローしてくれると信じていました。
幸い質問がたくさんあったため、私の仕事はタイトルを読み上げるのと、質問者を当てるだけで済みました。ラッキー。

もう一つは今回の最大級のストレスである「発表(15分)」で、4日目(木曜)でした。
日本であまりに忙しくて、なんとスライドが完成しないままオーストラリアに来ると言う、
今までではありえないような不準備の中で、結局、発表の前日にスライドと原稿が完成しました。

今まで英語の発表は「原稿を丸暗記」してきたのですが、かなりの事前準備と労力が必要でして、
最近はそのストレスから逃れるために、iPhoneかiPadを使えばいいんだと言うことに気づいて、
今回も「原稿をiPhoneに入れて、それを見ながら読み上げる」と言うことをしました。かなり楽になりました。

ただ、残された何よりのストレスは質疑応答です。5パターンぐらい準備していたのですが当たらず、
懸念通り、そもそも何の質問かもわかりませんでした。悲しい!国際学会で、まともに質問に答えられたことないな。。
ただこの集まりには知り合いが多いので、誰かしらに何となくフォローしてもらいました。
終わった後に質問者と直接に喋って、やっと意図がわかりました。
Biomechanics系PhDによるイタリア人英語での質問で、私にはかなりしんどい質問の仕方と発音だったので、ちょっと苦しかったな。

発表内容に関しては、皆さんがあまり知らない情報の提供をできて、かなり好意的に評価されたと思っています。

ところでアデレードの季節は春、時差は1.5時間で、過ごしやすかったのですが、思ったより寒かったですね。
ホテルのまわりに、野良カンガルーがいる、、という噂が流れてましたが、発表翌日の最終日の朝にホテルの窓からふと外を眺めていたら、
私もついに、野良カンガルーを見つけました!かなり遠くてiPhoneで撮ったのでイマイチですが、拡大した写真がこれです。わかるかな、、

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— posted by 千葉恒 at 09:36 pm   commentComment [0] 

QMSKI @オーストラリア -1

QMSKILink というワークショップに参加するため、
オーストラリアのアデレード郊外にある、Barossa Valley(バロッサバレー)という田舎町に来ています。

QMSKIは、Quantitative(定量化) Musculoskeletal(MSK:骨軟部) Imaging(画像)の略で、
なんのこっちゃらと思われると思いますが、要は「骨や軟骨や筋肉」といった運動器に対して、最先端の「画像技術」を用いて、
診断とかではなく「定量化・解析」を専門としている 研究者、医師が、世界中から集まるワークショップです。

世界中と言っても、そんな専門家は限られますので、参加者は100人程度と小規模で(日本からは3人)、
皆が同じホテルに1週間泊まり、1つの会場で朝から晩まで発表とディスカッションするという、
なかなか強烈なワークショップでして、2-3年に1回開催されており、私は5年前にカナダLink で開催されて以来2回目の参加となります。

最近の私は多忙で気が散漫しており、出張では必ず忘れ物をするのですが、
今回はオーストラリアの予習をしてなすぎて、コンセントの形が違うことを知らずに、初日から焦りました。なんじゃこの形!
かろうじてホテルのフロントが変換機をもってて、しかもラス1で助かりました。
このワークショップは必ず郊外のリゾート系のホテルで開催され、ストアがないような場所なので危なかったです。

今回のトピックスの1つは、やはり近年注目されているフォトンカウンティングCT(Photon Counting CT:PCCT)でした。
PCCTはこのブログでも2012年から何回か取り上げてLink いますが、いくつかの特色があるのですが、
私たちの分野では、PCCTが全身型CTでありながら解像度が高いことに注目しており、
最も高い解像度のモードで撮影をした場合は、125ミクロン程度の分解能を持っています。

その他にはAIの話題など多くの発表を聞きましたが、長く同じ研究分野にいると大抵の話題は知っていて、
目のつけどころは皆同じで、私たちも数年前からやっているんだけどな〜、まだ論文にしてないな〜、みたいな発表も多く、
私たちのリサーチグループには、圧倒的にマンパワーというか、研究時間が足りないことを実感します。
医師が片手間でやってますからね、、どうにかしたい。

このような研究者の集まりに参加すると、サンフランシスコ留学時代に自分が純100%研究者だったことを思い出させ、
やはり私は研究に集中できる日を週1日は作らんといかんな〜と、これは国際学会に行くたび思うのですが、今回もそう決意したのでした。


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— posted by 千葉恒 at 06:54 am   commentComment [0] 

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