アメリカ骨代謝学会(ASBMR)が目前に迫ってきました。
きょうは発表用ポスターの印刷をしました。
幅183cm、高さ107cmと通常の学会よりもひと回り大きなサイズです。
男性骨粗鬆症の研究では皮質多孔性が1年で23%も上昇した代表的症例の画像を入れ、これを十分にアピールしようと思い、印刷の設定を"high quality"にしたところ刷り終わるまで25分ぐらいかかりました。
出来上がったポスターを眺めながら、あの状態からよくぞここまでデータをまとめ、興味深い結果に仕上げたなと思います。
データの統計学的解析を始めてからは精神的にほんとうにきつかったです。
どうすれば興味をそそるような結果が出てうまくまとめられるのか、本当に試行錯誤でした(Excelでグループ分けしたパラメータをいったい何回比較したんだろう・・)。
今回のポスターはUCSFでやってきたことの結晶です。
汗と涙がこのポスターにぎゅっと凝縮されています。
現在論文を作成中で今月末までにはメンターのAndyに提出できると思います。
長崎でやった野球選手の肘のポスターも出来上がりました。
何回千葉先生にチェックしていただいたことか・・(お忙しい中、本当にありがとうございました)。
こちらもおもしろい結果がでました。
2回の一時帰国を使って撮影と解析をしましたが、朝早くから夜遅くまで医局に引きこもってがんばった甲斐がありました。
HR-pQCTで肘を撮影した報告は今までになく、今回のASBMRではおそらく注目してもらえるのではと考えています。
千葉先生はHR-pQCTを専門にしている研究者のグループミーティングで、この肘の撮影に関して発表される予定です。
問題はこのポスターをどうやってアトランタまで運ぶかです。
ラボにはポスターを入れるケースがなく、今回はポスター用紙の芯の中に入れて持ち歩く予定ですが、1mの長さがあるものを果たして機内に持ち込むことができるのでしょうか?
預けてしまうとスーツケースなどに紛れて、大事なポスターがくしゃくしゃになってしまう可能性があります。
日本の国内線では事情を説明していつも機内に持ち込んでいましたが、今回利用するUnitedで果たしてそれができるのか心配です。

55歳男性(脛骨)ΔCt.Po +23%/year

上腕骨小頭と滑車の計測領域(投球側)

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