デンバーの春

最近の日中は、温かい日が続いています。
例年、雪は5月までらしく、もう少しで終わりかなと。
ただ、その後の夏の日差しの強さを考えると、今くらいがちょうどよさそうです。

散歩やサイクリングで見る風景は、春でいっぱいです。
花がたくさん咲いていて、鳥やリスなどの小動物も活発になってきました。
雪被りのロッキー山脈も、何度眺めても飽きないです。

デンバー市は、現在、なんとStay at home orderの延長に入っています。
大学再開も期限が分からないまま、延長が決まりました。
そのメールを同僚の一人が転送してくれて、知りました。
彼は、5月までの契約にも関わらず、このまま大学が閉鎖したままでは、次のjobに申請できないと焦ってました。
どうも他の人とも話しても、早くても夏頃の再開が落としどころのようです。
それまで彼は、全く別の仕事を探すことになるかもしれないと言っていました。
失業している人も多いので、無事につなぎが見つかるといいんですが。

春の景色を見ながら、生活が大きく変わってしまったのは人間だけなのかもしれないなあという気持ちになりました。


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— posted by 白石和輝  at 03:06 pm   commentComment [0] 

抗議活動

全米各地で、コロナウイルスに対する規制、つまりStay at home orderに対する抗議が起こっています。
先週末19日には、デンバーでも、集まった数百人が抗議デモLink を行いました。

それに対して、少数の医療従事者がこのデモに立ち向かったという話がありました。
その医療従事者に対しても、暴言が吐かれたようで、何とも言えない気持ちです。

コロラドの感染者数は、4/21で感染者数9720人、死者420人となっています。
一方で、失業保険の数も凄いことになっており、生きていくために家にいつまでもいるわけにはいかないというのも納得できます。
アメリカ国内だけでなく、ブラジルでも同じように抗議デモがあったばかりですし、世界的な社会問題であることは間違いありません。

現在、コロラド州では、この法令は4月26日までとなっており、今のところ延期はなく、段階的に再開する予定です。
ピークアウトは過ぎたためとされていますが、どうなることやら・・・。

そして、大学の再開はまだ決まっていませんが、子供達の学校は、今年度の終了が宣言Link され、このまま夏休みまで休校となりました。
ほぼ5ヶ月間休みとは、本当にすごい話です。

長崎も心配なニュースが入ってきましたね。日本も色々と大変かと思いますが、皆様ご自愛ください。
来月は、明るい話ができるようになったらいいなあと願っています。




— posted by 白石和輝  at 04:07 pm   commentComment [0] 

住居-6 (更新)

アメリカでは、借家の更新の際に、家賃が跳ね上がるのは有名な話です。
日本と同じで、都市や地方によってrent(家賃)は大きく違いますから、
元々家賃が高い大都市に住まれている方は、毎年のように引っ越すことも珍しくなく、それはそれで大変なのではないかと思います。
デンバーでは、まだ多くは良心的な範囲ですが、日本人の会でお聞きした話では、家賃の更新に300$プラスと言われたという方も・・・。
30$かと思って、聞き直してしまいましたね。

今の借家は、最初に引き継いだために、少し通常よりも高くなっていました。
なので、更新で家賃を上げられるようならと、引っ越しも視野に考えていました。
ただ、今の住んでいる地区は気に入っていますし、次を探すなら、また同じところに住みたい気持ちは変わりません。
以前ココLink で書きましたが、家を決めるために考える事は、いくつかあります。
子供連れなら、やはり校区や安全は気になるでしょうし、ただそうなると家賃も高めのところになってしまう可能性があるのは、
皆同じ悩みでしょう。

ちなみに空いた借家の前には、for rentの案内の看板が立っています。
このため、冬に入ってからは引っ越しも考えながら、運転や散歩の時にはcheckをしていました。

ただ、今の騒動ですっかり忘れていて月日も経ち、不動産屋さんからも更新に関する連絡はありませんでした。
そもそも、この不動産屋さんが、かなり適当でして。
渡米してから修復関係も含めてお願いしたことを、1年がかりでやってくれるという・・・。
というか、全部終わったっけな・・・!?
メールで連絡しても見てないことも多く、緊急性の高い時は電話したら何とか来てくれるような人です。
気さくで、いい人ではあるんですが。

別の場所で借家のオーナーをしている人に聞いたところ、家賃の更新の話は、更新の随分前(1-2ヶ月)前からしないといけないらしいです。
その時期はとうに過ぎていたので、こちらも最初に連絡してからは、強気で待つことにしました。
それでも、全然連絡の一つも来ないなあと思っていたら、ギリギリのタイミングで連絡がきました。
これで、家賃引きあげたら文句の一つも言おうと思っていましたが、引き上げはありませんでした。
適当な不動産屋でよかったですが、ちゃんとしてくれよと思う時もよくあります。

コロラドの家事情については、また今度書きたいと思います。

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ロッキー山脈がきれいです。まだ、週1で雪が降ります。


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桜の仲間だと思います。たくさん咲いてます。



— posted by 白石和輝  at 03:21 pm   commentComment [2] 

English proficiency policy

こちらでも、ペットの散歩時などにマスク着用が推奨されてるようになりました。
あれだけマスクしていなかったアメリカ人が、きちんとマスクしている姿は、異様な光景に思えてしまいます。
また、スカーフを口周りに巻き、かつサングラスをしている人が多くおり、一見すると日本でいう悪い人に見えてしかたありません。

この状況の下、アメリカ大使館による非移民ビザや面接が中止されており、留学を予定していた方にとっては、非常に難しい状況ですね。
今後、留学を少しでも考えている方にとっても、さらに考える事が増えたような気持ちになる方もいらっしゃるのではないかと考えます。

ただ、留学に関するやりとりが再開された時に備えて、前もって確認しておいたほうがいいことの一つが、このEnglish proficiency policyだと思います。
これは、英語能力の証明といいますか、大学の方から一定の英語能力があることを公式に証明することが求められています。

これは、経験されておられない先輩留学生も多く、比較的新しいことなのかもしれません。
ですが、検索をかけてみると、多くの大学で同じような制度が設けられており、その内容は多少違っているようなので、
各大学のHPで必要かどうかを確認されたほうがいいかもしれません。

ちなみに、University of ColoradoのJ-1 Exchange visitorでは、ココLink が参照です。

その内容に関しては迷うことは少なく、この中の1、2、4、5に該当する人は非常に少ないと思われ、現実的に3から選ぶことになります。
(4/17 追記
1のオンライン面接については、150$かかる上に、詳細が書いていないのですが、コメント欄を参考にされてください。
英会話に自信のある人は、最短で終わらせる方法かもしれません。)

3については、添付画像のとおりで、TOEFL、IELTS、Cambridge English、TOEICの中から、最低得点を上回るスコアを提出することになります。

僕自身の経験をお話すると、留学先の研究機関からOKが出て、ようやく手続きの話をもらったと思ったら、いきなりこの話からスタートしました。
当時は、留学スタートの残り期間を考えると、いきなりつまづいた感じで、焦りましたね。

僕の場合、この中で、現実的に最短勝負できるのはTOEICかなと思い選択しました。
いつかは受けようと思って、勉強を少ししていた時期があったからです。
ただ、TOEIC試験もすぐ受けられるわけではなく、申し込みは本試験1ヶ月半前くらいに締め切られます。
そして、長崎のような田舎は、2ヶ月に1回しかありません。
このため、慌てて福岡まで受けに行きました。

今、振り返ってみると、この添付画像に記載されている証明は過去2年間に遡って有効ですので、
それを知っていれば、もう少し早く受けにいっていたと思うんですが。

ただ、いいわけになるかもしれませんが、長崎でただ実力を試すだけのために、受験しようとした場合、
貴重な日曜をこのためだけに何ヶ月も前から空けておくのは、やはり考えてしまいませんか??
いつかはいつ?とはよく言いますが、土日には、学会や当直、バイト、家族の行事、大学院生は授業、専攻医は専門医試験の勉強・・・。
医師の土日は、色々と予定が詰まっていますよね。
これを書きながら、日本の現実生活を思い出してしまいました・・・。

ちなみに、直接の師事を仰ぐボスが、所属する研究機関のトップで必要なかったというケースもあるみたいです。
いずれにしろ、この確認と、早めの勉強や対策が慌てずにすむかなと思って、書いてみました。
参考になれば、幸いです。

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— posted by 白石和輝  at 03:36 pm   commentComment [4] 

ダ・ヴィンチの絵

あいかわらず、コロナウイルスの収束の兆しはなく、外出禁止令は予想通り4月末まで延長されました。
日本でも非常事態宣言がでて、少し状況が変わってきている印象を持っています。
長崎は落ち着いているようで何よりですが、皆さん健康にお過ごしください。

さて、みなさんは、美術好きですか?
僕は、小さい頃よく絵を描くのが好きでしたし、今でも美術館に行くのも好きです。

少し前にニュースになったのですが、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵に関する研究の話をしたいと思います。
元ネタは、こちらのニュースLink です。
今回の研究では、X線と新しいアリゴリズムを使って、キャンバスに描いた最初の下絵を解析したみたいです。
下絵は、今の完成された絵からは全く見えない隠れている部分なのですが、それをどのように抽出したかが興味深い内容でした。

その解析方法は、記事を訳すと、まず層別化した各ピクセル単位で解析を行います。
解析した各ピクセルはダヴィンチが使った材料を基にした異なる元素で構成されており、各ピクセル毎の違った情報が得られます。
それを全体で組み合わせていけば、隠れていた下絵が抽出されたとのことです。

これ以上の詳細は書いていないので分かりませんが、
おそらく下絵が描かれた部分と同じピクセルを、何らかの方法でクラスタリングして分画化したんだろうと思います。
最終的に抽出された下絵の天使と赤ちゃんは、見事なタッチですよね。

個人的に、この記事に敏感に反応したのは、こちらに来てからの研究は、これと似たような考え方をしていまして、
VBM(Voxel-based-morphometry)といいます。

もちろん概要が同じようなものであるというだけで、こちらの方が3次元でやり方は、より複雑です。
このやり方は、最初は脳科学から流行ったやり方で、それをJulio先生が骨に応用しています。
その方法で、骨全体をボクセル単位で解析し、2つの異なる集団や、同じ集団の縦断における局所的な比較ができます。
詳しく書くと長くなるのですが、簡単にいうと、色々と前処置をして、最終的に各ボクセルが持つ特性(骨で言えばBMDやBV/TVなど)を統計学的に評価することになります。

ということで、個人的に印象に残るニュースでした。





— posted by 白石和輝  at 03:54 pm   commentComment [0] 

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