MATLAB-1

研究テーマである骨微細構造解析では、当然のことながら撮影した画像を解析します。

研究グループに所属してみて思った画像データ解析のメリットの一つは、きちんと管理すれば、後からでも他の研究にも流用できるし、
データさえあれば、世界中どこでも解析できることではないかと思います。
ちなみに、現在こちらで取り組んでいる研究は、2010年に出された論文のデータが元になっています。
しかも、コロラド大学のものではなく、他大学の研究グループのものです。
ボスのJulio先生なんて、中国のデータを元に、論文書いたくらいですから、さらに上をいってますね。

その画像データを解析するには、解析ツールが必要不可欠です。
現在のアメリカの研究室では、MATLAB(マトラボ)というソフトを使っています。
MATLABの説明を簡単にWikipediaより拝借しますと、アメリカ合衆国のMathWorks社が開発している数値解析ソフトウェアであり、その中で使うプログラミング言語の名称でもある、とのこと。

そうなんです、プログラミングが必要なんです。
プログラミングは、コンピュータプログラムを作成することで、コンピュータが処置を行うように指示を与えることですが、その指示となるcodeは自分で構築していかなければなりません。

日本での画像解析には、ラトックシステムエンジニアリング株式会社のソフトを使用させてもらっていましたが、プログラミングは不要でした。何より、僕自身、ここの研究室に下見に来たときに、プログラミングの必要性を知ったくらいでしたので、少し戸惑いましたね。
まだよかったと思うのは、他にもプログラミング言語は様々ありまして(C言語やJAVAなど)、経験者から言わせると、まだMATLABはC言語とかに比べると簡単らしいとのこと。(ちなみに、前述した日本の研究ソフトはC言語を元に作成していると、先日の学会でお聞きしました)

実際に使い始めてみると、まあ、当然難しかったです。
本当に0からのスタートだったので、算数を知らずに数学の問題を解くようなもんだったと思います。

MATLABの基本は、ベクトルと行列です。
一番最初にスタートした頃に、訳も分からずつまずく度に、Julio先生からは配列を頭でイメージするのが一番基本で大切だと言われました。
ちょうどその頃、息子が2乗計算の答えの数だけブロックを描いていましたが、7x7=49の時に、そこだけ虹色で色を塗るという発想をしたことがあって。。。
それを見て、先生に言われたことが頭によぎり、はっとさせられた事がありました。本当に子供の発想は、おそろしいものです。

不思議なもので、今も壁にかざっているこの絵は、今の僕にはちゃんと配列に見え、初歩的なcodeがすぐにイメージできるくらいにはなりました。

次回に続く。




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— posted by 白石和輝  at 11:01 pm   commentComment [0] 

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