科研費

ブログの更新が滞っていました。
ASBMRが終わって気が緩んだのか、疲れが出たみたいで、しばらく倦怠感が強かったです。
ラボに行ってもどうも頭がはたらかないという感じでした。やらなければいけないことはたくさんあるのに・・。
さらに千葉先生から「科研費」というタイトルのメールが来て、すっかり申請の準備を忘れていたことに気づきました(たぶん、ASBMRで余裕がないことを悟った先生が、気をつかわれて学会が終わってから連絡してくださったんだと思います)。
予定より研究が遅れているのに、さらにTo Doが増えてちょっと落ち込んでいました。
でも、もう大丈夫です。科研費の書類は先ほど千葉先生にチェックしてもらい、概ねOKをいただきました。
 
去年の科研費は野球肘のネタでした(実際は助教などポストがないと申請できないので、千葉先生に校閲していただいたあと、最終チェックを梶山先生にしていただいて、梶山先生が提出されました)。
残念ながら採択されず、審査結果の開示でも評価が低かったです。
 
千葉先生から「投球障害としてストーリーを作るよりも『変形性関節症』の早期段階という形で論文にすることもありかもしれない」というアドバイスをいただいていて、確かに科研費などの場合、万人受けするようなテーマの方が採択されやすいだろうと思いました(野球肘よりも変形性関節症の患者数の方が圧倒的に多い)。
野球肘のネタはスポーツ関係の助成金で使うようにして、テーマを使い分ける方がいいだろうと考えました。
 
去年同様、あれこれ文献を調べて、時間をかけてなんとか申請書を作成しました。
いかに魅力的な研究かを文章で伝えるというのは本当に大変な作業だなと再認識しました。
こんなに変形性関節症に関して勉強したことは今までなかったのですが、非常に興味深い分野だなと思いました。
変形性関節症と言えば、膝関節など荷重関節を思い浮かべますが、肘の場合軟骨の損傷が少ないケースも多々あり、鏡視下手術(骨棘切除など)でも機能が大きく改善するケースもあるようです(荷重関節よりも比較的初期の状態なのかもしれません)。
また、変形性関節症では軟骨が変性する前に軟骨下骨に変化が生じるようです。
MRIで軟骨の質的評価がなされた研究が多い状況ですが、HR-pQCTではそれとは違った側面からアプローチできるのではないかと思います(野球肘と同様、軟骨下骨の解析ができないか検討中です)。
 
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Francois Rannou. Pathophysiology of osteoarthritis, Atlas of Osteoarthritis. Springer Healthcare, 2014.
 
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— posted by 佐田潔 at 11:20 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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