クリスマス

やっと男性骨粗鬆症の論文を自分なりに書き上げました。
12月上旬に日本から帰ってきて時差ボケと戦いながら、遅くまでラボに残ってがんばりました。
きつかったけど、精神的に楽になってクリスマスを迎えることができました。
これも清水先生のおかげです。本当にありがとうございます。
 
予想以上に時間を費やしてしまった反省点は次回以降にアップしたいと思います。
今回は清水先生にいただいたアドバイスなどを書き留めておきます。
 
①Resultsは感情を入れずに淡々と記載する
②DiscussionはResultsから少なくともこれは言及できるという内容を書く
③Limitationは「ここには触れないで」という内容を記載する
 
Resultsでは興味深い結果を伝えようとするあまり、有意差が出た所見を中心に記載していました。
清水先生がチェックしてくださった原稿には、骨密度が正常のグループと骨密度低値群で有意差がなかった内容(血液検査でのクレアチニン、テストステロン、ビタミンD)も詳しく書かれていました。
興味深い結果をアピールしようとするあまり、有意差がなかったものを知らず知らずのうちに軽視してしまっていました。
 
結果の解釈を説明する際、結果からは導き出せないような内容を飛躍して書いてしまっていました。
今回の研究で得られた結果を過去の論文で報告されている内容と結びつけようとしすぎていたと思います。
そのために内容にまとまりがなく、あとから読み直してみるとピンボケしたような一貫性のない論文になっていました。
 
これが最も勉強になりました。
Limitationでは研究で不足していたこと、できなかったことなどの記載をするものだと思っていましたが、査読者に触れてほしくない内容を書くのがいいと清水先生にアドバイスをいただきました。
今回の研究ではfollo-upの期間が1年しかやっていない(→2年とかやったら骨密度正常の人が低下群にシフトする可能性がありますよね)、骨代謝マーカーを測定していない(→男性骨粗鬆症は代謝回転が正常であるケースがほどんどだし、血液検査でその原因となりうるテストステロン低下や腎機能低下はなかったですよ)という点でした。
(→)は清水先生が追加してくださった内容ですが、研究の限界を示しつつも研究プロセスの正当性や妥当性をアピールしている点はこれからの論文作成でも使えるなと思いました。
 
清水先生にチェックしていただいた箇所を訂正してAndyにもチェックしてもらいsubmitする予定です。
少しずつ光が見えてきました。
清水先生、お忙しいのに本当にありがとうございました。

— posted by 佐田潔 at 11:49 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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