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再びアメリカへ

今、成田です。

お土産をいっぱい引っさげてます。
ふくさやのキューブカステラLink ×多数。長崎のカステラで、今、一番のおすすめです。
美味しくて、量がちょうど良くて、パッケージもかわいくて。
僕の朝食、カロリーメート×30個。アメリカでも売ってますが値段が二倍なので、
ついついマツキヨで買い占めてしまいました。
ほか、ちゃんぽん、五島うどん、かまぼこ、明太子、焼酎、かんころもち、などなど。。

今回の帰国で、今更ながら思ったこと。やっぱり会話ですね。

医局での世間話が、なんと簡単なことか。例えば、新入局員の高橋先生とのささいな会話。
(高橋)「いつまで留学されるんですか?うんぬん、、」
(千葉)「昔、お父さんの留学でイギリスにいたでしょ?たしか軟骨の研究。うんぬん、、」

1)相手の言葉が聞き取れる。2)自分の言いたいことが言える。3)共通の話題がある。
このすべてが、UCSFの職場ではイマイチできてないんだなー。

レストランでの注文も、なんと簡単なことか。
メニューに写真がいっぱいあって、わかりやすいなぁ。当たり前のことに感動。

しかし、久しぶり見た日本のテレビは幼稚だなと感じました。ワイドショーとかCMとか。
AKBの引退とか、ケータイゲームとか、カードが当たるとか、、ほんとどうでもいい。

時代劇版101回目のプロポーズが気になる気になる。。


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— posted by 千葉恒 at 04:27 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

見学+見学

先週の金曜日は、午前中に、兵庫医大整形外科のM先生、
午後より、京都大学の大学院生3人が、UCSF Mission Bay の見学にきました。
見学を案内するのは、南郷氏、長大整形、伊東先生、佐賀県に続き、5、6組目となります。

M先生は、兵庫医大整形外科Link で脊椎外科をされている先生で、昨年7月より UCSF Medical Center に臨床留学しています。
主に、手術の見学と、臨床研究をされており「脊椎サジタルアライメント」に関する興味深い研究をされています。

このテーマは本当に興味深いですね。脊椎だけの話ではなく、股関節、姿勢、歩行、人類の進化に及ぶ壮大なテーマです。
僕もやりたいくらいですが、あまり手を広げると自滅します。当面は今の分野に集中しようと思います。
人生で1つ、大きなことは成し遂げたいを思う日々ですが、ここまで来て、それが何かまだわかりません。

M先生には、僕のラボと研究内容を見てもらい、Mission Bay キャンパスをぐるりと一周して、
整形外科医同士、積もる話をして、楽しいだけではない留学の現実を語り合って、楽しいひと時でした。。

午後からは、京都大学のウイルス研究所Link の学生達がやってきました。
これは完全に偶然知り合ったのですが、先々週末に、僕が外でブログ用の写真を撮っていたら、
「撮りましょうか」と話しかけられて、それがその学生で、聞く所、京大ウイルス研の大学院生で、
プレゼン会で優秀賞をとった3人が、副賞として春休み2週間のSF語学留学券をもらったとのことでした。

「UCSFの建物の中を見れませんか」と言われて「じゃ平日においで、僕が案内するよ」という運びです。
もう僕からは「見学させてやるオーラ」が出まくってるんじゃないかと思います。
ついに、道行く京大の学生まで引きつけてしまいました。

UCSFの京大出身の知人に声をかけた所、さらにもう2人に声をかけてもらって、計3カ所のラボを見学して回りました。
僕のラボは、ウイルス研の免疫学をやっている学生達にはかなり関係ないと思って辞退しました。

最初は、J氏のラボで、結晶X線回折によるタンパク構造解析で、僕とはX線つながりで、かなり興味深かったです。
次に、O氏のラボ。ウイルスの研究で、実験用のハエが満載の小部屋が脳裏に焼き付きました。
最後は、K氏のラボで、細胞などをナノレベルで見るための超高解像度の光学顕微鏡の開発をしており、
僕とは微細なものを見たいつながりで、これまた興奮。
学生よりも僕のためになった見学ツアーでした。

見学にご興味のある方は、まだまだ引き受けますよ。。


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— posted by 千葉恒 at 09:53 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

CTの進化

今日は教室主催の 4th Annual Hasegawa Lecture という講演会がありました。

講演会の名前の由来になっているBruce HasegawaLink 氏ですが、SPECT/CTを考案されたUCSFの日系人の教授です。
最近、シンチをオーダーしたら、CT画像にカラフルなシンチが重ねられてますが、それを開発した人です。
2008年に57歳で脳卒中で亡くなられたので、もう少し早く留学していたらお会いできたかもしれませんでした。

今年の演者は Norbert J. Pelc という、スタンフォード大学の教授でした。
タイトルは「CT 2020: Future Prospects in CT」臨床用CTが将来(2020年)どう進化しているか、という講演でした。

例によって、理解できた部分のほとんどが、自分が元々知っていた知識であり(ありがち)、
マニアックな学術講演を英語で完全に理解し、新しい情報を得るのは難しいですね。

臨床用CTの進化の方向性は、僕の理解する限り
1) spatial resolution 解像度
2) time resolution スピード
3) noise ノイズ
4) radiation dose 被曝量
にあると思います。

このうち、スピードと解像度については、近年のハードの進歩で、臨床的にはかなり十分な所までいっています。
検出器の多列化が大いに貢献しています。

今後の当面の目標は、いかにノイズと被曝量を減らすか、です。
つまり、より少ない線量で、よりノイズの少ないきれいな画像を得る、ということです。
もちろん、長期的には、ハードの更なる進化もあると思います。

部位別の進化を挙げると、
X線管球:dual energy、dual X-ray tube
検出器:multi detector、photon counting detector(今後注目とのこと)
データ処理:motion correction algorithm、new reconstruction algorithm(名前忘れました)
などを、挙げていました。
すみません、マニアックな話題で。

CTはMRIと違い、主に企業で(大学ではなく)その進化を遂げてきたという歴史があります。
アカデミアがどう関わっていくかについて、その指南をしていました。

ちなみに、世界のCTの3強は、GE(アメリカ)、シーメンス(ドイツ)、TOSHIBA(日本)です。
僕が日本人というだけで、東芝のCTの質問をされることもあります。
東芝にはがんばってもらいたいです。


— posted by 千葉恒 at 02:27 pm   commentComment [3]  pingTrackBack [0]

SFGH見学 再び

先週の木曜日に、San Francisco General Hospital の 長尾医師Link の外来見学に再び行ってきました。

外来患者の一人が、ひどい側弯症で、アメリカ人医師が、
手術には、200,000ドル(約1600万円)くらいかかるんじゃ、と言ってました。

以前も触れましたが、アメリカの医療レベルは高いですが、保険システムは最悪で、
無保険率は、2009年で16.7%、6人に1人は保険なしです。これはたいへんな割合です。
例え保険に入っていても、種類によってカバーする程度も様々で、
大きな手術をすれば、結局、何百万円も払わなければならない保険もあります。

坐骨神経痛に苦しんでいる患者さんがいましたが、
前回の見学で、僕にとってはすっかりお馴染みとなったオキシコドンを10mg内服されていました。
アメリカにおける、患者さんのオピオイド漬けの理由の1つは、
保険の理由で手術を容易にできない、という事情もあるのかもしれません。

今回の見学で、最も印象深かったのが、ナースです。その医者っぷりに驚愕しました。
前回、アメリカの外来には、日本のように、医師の横について診療を介助するナースがいなかった
ということを書きましたが、今回、ナースが1人新しく配属されていました。

彼女は白衣など着ず、思いっきり私服なのですが、
レジデントと同じように患者さんを問診して、診察して、診断などを考えて、
指導医に自分の意見などを言ったりしていました。もう、ほとんど医者。

ちょっと調べてみましたが、アメリカの看護師の制度は日本と全然違い、大変おもしろいです。

- Medical Assistant:高卒後、数ヶ月のコースでなれる。血圧測定、採血などを行い、看護師をサポート。
- LPN(Licensed Practical Nurse:準看護師)
- RN(Registered Nurse:看護師)
- CNM(Certified Nurse-Midwife:助産師)
- CNS(Certified Nurse Specialist:専門看護師):看護のエキスパート(独立して診療行為ができるわけではない)

ここまでは日本と同じです。
しかし、日本のナースは、メディカルアシスタントの業務もしているため、
加えて、特に大学病院では何か記載の時間が多いため、疲弊気味ですね。
病棟も転々とするので専門化が難しく、看護は知っていても疾病を勉強する時間なし、みたいな状態に落ち入りがちです。

さらに
- CRNA(Certified Registered Nurse Anesthetist:看護麻酔師)
- NP(Nurse Practitioner:診療看護師)
- PA(Physicians Assistant:医師助手)

NPやPAの存在を知りませんでした。
州によっては医師から全く独立して診療行為を行うこともできるそうです。処方もできます。ほとんど医者です。
外来で見た彼女は、おそらくNPだったのだと思います。

あるブログによると、おおよその年収は、メディカルアシスタントが250万円、
看護師が550万円、NPになると700万円だそうです。

これはいよいよ、医師は相当の専門職人でなければいけないと思いました。
整形外科医の場合は、やはり手術のスペシャリストでなければ、存在価値がなくなりますね。
ちょっと身が引き締まる思いです。

— posted by 千葉恒 at 11:43 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

佐賀県海外使節団-2

彼らからの質問は、以下の如くでした。ここでもう一回、整理してみますね。

- どうやったら、留学できるのか(医師の場合)
医局によっては、海外のラボの有給ポジションを、2年ぐらいでその医局で回しているところもあります。これが確実性が高いです。ただし、自分がやりたい研究、行きたいラボではないかもしれません。
自分が行きたいラボにアクセプトされるには、現在最も確実な方法は、日本からの奨学金や給料があることです。大学によって違いますが、約300万円/年の収入を証明できれば採用され得ます。留学後に実力を示せば、現地でも給料を得られるかもしれません。

- 苦労していること
何と言っても英語、エーゴ。未だに会議で何を話しているのかわからず、言いたいこともうまく言えず、口の周りの筋肉が落ちていってるのか、最近、日本語を話すのも下手になってる気がします。

- 日米の研究の違い
アメリカでは、成果を出して個人の業績を上がる→業績とアイデアがあれば大きい助成金が狙える→助成金がもらえれば自分の給料や地位にも反映する→助成金で好きな実験をしたり部下を雇ったりできる→さらに成果を出す、というサイクルがあります。
日本の、成果をあげても自分の給料や地位が上がるわけではない、助成金の数や規模が小さく、それで自分の給料が上がったり部下を雇ったりできる訳ではない、というシステムとはだいぶモチベーションが違いますね。

生体材料に興味のある工学部の学生がいて、興味深い質問を受けました。

- 日本の医師が海外の製品を選ぶ理由は何か
するどい質問。僕も日本の医療製品が世界を席巻してほしいです。いろんな答えがあるとは思いますが、そのひとつは、欧米は医学以外の分野においてもそうですが、自分たちで「世界標準」を作るのが得意ですよね。骨折治療インプラントにおけるAOグループは一つの例で、欧米の医師とエンジニアが集まり、多くの基礎的研究に基づいた「世界標準」の治療法を体系化し、世界中で教育しています。同時に、その治療体系で必要とする、アイデア、バリエーション、使いやすさ、デザイン性に富んだ製品も開発しています。その治療法に従うと、自ずとその製品を使用することになります。

- 日本の生体材料製品が海外市場に乗り込んでいくには?
おそらくは、全く新しいアイデアに富んだ製品を作れるエンジニアと、それを世界中で売り込んで回れる営業者がいれば、切り込んでいけるんでしょうね。僕もそういった企業の手助けをできたらなと常々思っています。

- 実際にあったら便利だと思われる生体材料、医療機器等があれば教えてください
臨床の現場には「あったらいいな」がいくらでもあると思います。日本は異業種間のコラボが下手ですよね。どちらかがどちらかにグイグイいくしかないんじゃないでしょうか。「こういう機器が作れないか?」「どういった機器を作ってほしいか?」

などなど、いろいろいい質問を受けました。

MissionBay キャンパスの見学を終えた後は、SF General Hospitalに移動して、最近、すっかりお世話になってるSFGHの長尾医師にお願いして、病院見学をさせてもらいました。

まずは、SFGHの役割、特にSFの救急医療の中心として機能を説明していただき、その後、救急部の中を見学をさせてもらいました。
最後に、オペ室を、入り口から覗く程度でしたが、見させてもらいました。

救急車を全て受け入れる体制(10台同時に来ても対応可能とのこと)、救急医療チームの確立、救急部内の高度な処置室の設置や、救急患者専用のオペ室(1号室)の確保、などなど、日本の救急医療がいま目指しているいろいろなことが、ここにつまっていました。

計3時間程度でしたが、久しぶり日本の大学生と触れ合えて、正直楽しかったですね。
なかなかの個性派ぞろいでした。みんな向上心が高くて、僕も刺激を受けましたよ。


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— posted by 千葉恒 at 05:49 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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