ラボでの存在感

留学開始から早5か月が経過しました。
当初はなにをやればいいのか、つたない英語でどうやって研究テーマを獲得すればいいのか悩む日々でした。
現在はほぼHR-pQCTにしぼり、テーマも男性骨粗鬆症の縦断研究とcadaverの肩甲骨解析に決まり、精神的に不安定になることはなくなりました。
ただ、ラボの中で自分の存在感がないのがいまの悩みです。
 
どうしたらいいか対策を考えてきました。
①プレゼンでインパクトを残す
②全体ミーティングで質問または発言をする
③ラボの仲間と頻回に会話をする
 
①は10月のプレゼンで多少はできたかなと思います。
ただプレゼンも頻繁にあるわけではないので、あまり効果的とは言えません。
③が実は1番難しいように思います。
ラボで話をするのは数人のみで、会話の内容も浅く、そこから話を広げていくことができません。
雑談をするためには、英会話はもちろん、共通の話題や背景知識が必要になり、ハードルが高い気がします。
 
②で勝負するのがいいかなと考えていたところ、先日チャンスがやってきました。
全体ミーティングで関節リウマチ患者のHR-pQCTによるStudyの発表がありました。
現在メインに取り組んでいるHR-pQCTなら基礎知識があるので、なにか質問ができるだろうと思いました。
 
内容はMTXや抗TNF-αなどで加療している関節リウマチ患者10人のMP関節とCM関節をHR-pQCTで撮影し初回と3か月後で比較するというものでした。
3か月の短期間で骨びらんが改善し、インターバルが短くても治療効果を確認できるという結論でした。
 
基本的なことですが、どうやって手指の固定をしているのかをまず質問しました(気合いとジェスチャーで伝えました)。
手袋状の柔らかい素材がついたキャストがあるようで、それを使用していました。
次に撮影部位に関して、多くの研究ではMP関節をメインに撮影しているが、CM関節も撮影しているのはなぜかを聞いてみました。
手根骨に骨びらんなどの変化が関節リウマチの初期段階で生じやすいからという予想通りの回答でした。
 
今回ようやく全体ミーティングで質問することができました。
次回からもHR-pQCTの発表があれば、質問などで自分をアピールしていきたいと思います。

— posted by 佐田潔 at 10:54 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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