
骨セメントを使用した人工股関節の教育を主な活動としている会のことでして、
今年よりCHEFワークショップの講師陣に加わることになり、デビューしてきました。
人工股関節は、骨盤と大腿骨に金属(カップ、ステム)を埋め込む手術ですが、
その固定様式には2つありまして、
1つは、骨セメントと呼ばれる生体用アクリルを介して、金属と骨を固着させる「セメント固定」、
もう1つは、骨セメントを介さず、金属と骨を直接的に固着させる「セメントレス固定」です。
私は大学病院で、人工股関節(THA)と人工膝関節(TKA)の手術を担当しており、
グループで年間約300例のオペをしているのですが、
私がやっている人工股関節は、主に、
骨盤側は、セメントレスのカップをナビゲーションを使用して設置しており、
大腿骨側は、セメントのステムを使用しています(ハイブリットTHA)。
このセメントステムは、多くのメリットを有する一方で、やや手間のかかる手術でして、
そのノウハウを若手に伝えるべく、講師として活動することになりました。
セメントステムは特に骨粗鬆症や骨構造が劣化した症例に有用であるため、
私の臨床分野と研究分野が重なった仕事と言えます。
また仕事を増やしてしまいましたが、当面、がんばってみます。



Comments