変形性膝関節症の論文ですが、ようやくproofsも終わりまして、最終版となりました。
In vivo analysis of subchondral trabecular bone in patients with osteoarthritis of the knee using second-generation high-resolution peripheral quantitative computed tomography (HR-pQCT)
この論文に携わっていただいた医局の先生方や研究グループの皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に、ありがとうございました。
一段落しましたが、僕はまだバリバリの大学院生です。
思い出してみると、確かそろそろ大学院の入学テストの時期ではなかったかと思います。
ということで、今回は、医学論文を書くにあたって、読んだ本をあげてみたいと思います。
今後、入学する後輩の先生方にとって少しでも参考になれば幸いです。
●千葉先生が以前書かれている’論文の書き方’に関するブログはこちら
http://blog.nagasaki-seikei.com/kohchiba/index.php?mode=show&date=20130206
http://blog.nagasaki-seikei.com/kohchiba/index.php?mode=show&date=20130208
〇雑誌編集長が欲しがる!! 医学論文の書き方 (Dr.あさいのこっそりマスターシリーズ)
一番最初に読んだ本で、統計に関する本もある、このシリーズ。
前半に初心者向けに論文や医学雑誌を中心に研究世界のバックグラウンドを書いてあり、
全く未知の世界を知るにはちょうどよかったです。
内容は、論文の書き方が徹底して書いてあるわけではないですが、最後の方は、レターの書き方や採択率を上げ方の考察もしてあります。
〇必ずアクセプトされる医学英語論文 完全攻略50の鉄則
必ずと豪語するなんてと思っていましたが、ヒントを与えてくれるいい本だと思います。
東大メソッドで、東大整形外科教授推薦の辞から始まります。ノウハウ多数。
医学論文執筆で、どういったことを書いたらいいのか考えるくらいなら、この本を読んだ方がいいです。
〇査読者が教える 採用される医学論文の書き方
これは、他の本と少し毛色が違いまして、査読者の視点で展開されており、説得力があります。
もっとこうすれば論文が改善される、これはやってはいけないなど。
書く順番は、千葉先生と同じで、図、表からスタートを推奨。
当時悩んでいた事で、ヒントがあったので思わず購入してしまったのですが、一番最初に読む本ではないかもです。
〇アクセプトされる英語医学論文を書こう! −ワークショップ方式による英語の弱点克服法
人から借りて一番よかった本は、この本でした。
英語表現が盛りだくさんで、論文を書く英語力をあげるには手っ取り早いです。
最初は、初版が古いのが気になっていましたが、読むと十分お腹いっぱいになります。
以上がメインで読んだ本です。
この他にも似たような本があり、当時他にもないかと、ジュンク堂で3時間ほど立ち読みしてみましたが、医学論文に絞った方が読みやすく書くときに参考になると思います。
書く前と書き始めた後に読むと、全然印象が違ってくるので、まずは先輩に借りてみるのもいいかもしれません。
僕もまだまだペーペーなので、今後も何回も読んでいきたいと思っています。
ただ最近は、その研究に関する分野の論文を読み漁る事が、一番役立つかなと思っています。
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