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OAは炎症性疾患?

先日Link 、言及した変形性関節症(OA)の病態についてですが、
近年では下記の論文が話題となりました。
Identification of a central role for complement in osteoarthritis.
Nature Medicine 17, 1674–1679 (2011)
1Link  2Link  3Link

お隣のライバル校、スタンフォード大学からの報告で、
OAの発症過程における補体系による炎症性変化の中心的な役割を証明し、
OAは、以前から考えられていた 関節の wear and tear(摩耗)ではなく、
low-grade inflammation(軽度の炎症)によって引き起こされる、と導いています。

僕としてはやはり、その炎症性変化も、最初はメカニカルストレスに起因しており、
炎症で全てを説明できるものではないと思っていますが、
発症後の進行に大きな影響を与えているのは事実だと思っています。

— posted by 千葉恒 at 01:48 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

バルセロナ-2

変形性関節症(OA)の治療体系は、対症療法から原因療法へシフトしようとしています。
手術補正のみでなく、薬剤によるものです。であれば当然、発症メカニズムが焦点となります。
今までは「力学的負荷によって軟骨がすり減る」という概念が一般的でしたが、
現在では「力学的負荷だけでは軟骨すり減らない、ケミカルな因子の仲介が必須である」とされています。

この学会で毎年人気のディベートのセッションですが、今年のテーマは
「OAはメカニカルストレス(力学的負荷)かインフラメーション(炎症)か」でした。
1演者がメカニカルで30分講演、次に1演者がインフラメーションで30分講演、
その後30分のディベートタイムです。まぁ結論はでませんが、おもしろかったです。

また観光の話題ですが、
夜はやっぱりフラメンコを見に行ってきました。大興奮でした。こんなに素晴らしいものとは。
単に踊りの一種類としか認識してませんでしたが、
歌い手、踊り手、ギターの3組が即興の掛け合いをしており、
その真剣勝負、気迫、熱情に引き込まれました。また見たい。。

翌日の夜には、サッカーを観に行きました。
残念ながらFCバルセロナはアウェーのため、エスパニョールLink を観に行きました。
相手はスポルティング・ヒホン。あまりサッカーには詳しくないのでこのチームは知りませんでした。

サッカースタジアムって初めて行ったのですが、思ったより狭いですね。
席は前から3列目。近い!と喜んでいましたが、全体像がつかめず、リプレイ画面もなく、テレビの方が見易いです。
もちろん、生の臨場感には興奮するものがありました。思わずファンでもないのにグッズを買ってしまう程。
試合は0−3で、まさかのホームでのボロ負けでしたが、いい経験ができました。


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— posted by 千葉恒 at 06:21 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

バルセロナ-1

バルセロナ最高です!見所満載の街ですね。

現在、OARSIという学会に出席するためにバルセロナに来ています。
ホテルのロビーで、今、このブログを書いています。

OARSIは、Osteoarthritis Research Society International の略で、
Osteoarthritis(変形性関節症)の国際学会です。
毎年、北米と欧州の持ち回りで開催されており、僕は4年前のローマから、
モントリオール、ブリュッセル、サンディエゴと連続して出席しています。
来年はフィラデルフィアです。

毎年、画像解析のセッションは必ずチェックしていますが、
今年は正直、新しい知見は、あまりありませんでした。
MRIでは 軟骨の質的解析やOAI(The Osteoarthritis Initiative)、Xpでは Active Shape Modeling、
その他、超音波などの手法が近年のトピックスです。

観光の方ですが、一番の見所は、やっぱりガウディの建築です!本当にすごいです。
サグラダ・ファミリア、カサ・ミラ、カサ・バトリョ、グエル公園、グエル邸に行きましたが、
創造力がとにかくスゴすぎる!!圧倒されっぱなしでした。
ガウディに限らず、バルセロナの建築には独創的なものが多いです。

ピカソ美術館にも行ってきました。ピカソは青春時代をバルセロナで過ごしたそうです。
少年時代から晩年に至るまでの数多くの作品が展示されていますが、
その変遷は、一人で絵画の歴史を全てたどっているようで、高度な技巧の裏付けを知りました。
ピカソのような抽象的な絵は、今まであまり好きでなかったのですが、
今回、原型がわかる程度のキュビズム時代の作品がとても好きになりました。


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— posted by 千葉恒 at 04:49 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

SF Trauma Course

先週末は、San Francisco Orthopaedic Trauma CourseLink という整形外科外傷学に関する講習会が
SFで開催されていて、日本からも整形外科の先生達が来られていました。
それに前後して、San Francisco General Hospital の長尾正人先生Link が、
病院見学ツアーや懇親会を主催され、僕も懇親会などに参加させてもらいました。

今年の参加者は、帝京大学、札幌徳洲会、山形大学×4名、秋田大学×2名、関西医大の計9名でした。

帝京大学からは、日本を代表する整形外科外傷学の先生である新藤正輝Link 教授が参加されていました。
とても実践的な考えを持たれた方で、話していて大変刺激を受けました。
日本の外傷医療には、医学だけでなく、システムや政治の問題が多数残されており、
それらはなかなか容易に解決できないのが現状です。
おそらく口癖の「作戦考えよーぜー」は、問題に対して、じゃ具体的にどうすればいいのか?
ということを、常に考え続けている姿勢を感じました。

山形大学Link より4名参加されていましたが、この医局はおもしろいことをしています。
新入局された3年目先生が、年度の終わりの1~3月ごろに、SFGHのOrthopedic Trauma Institute(OTI)Link に
3週間ほど研修に来ているのです。例えば今年の場合は2人いるので、その2人が入れ替わりで研修します。
滞在中はホテル暮らしで、そこからバス通勤。朝食、昼食はSFGHのカフェ(フリー)とのことです。
毎日、カンファランスに参加したり、手術の見学をしたりします。
ほぼ自己負担らしく、おそらく50万くらいかかるじゃないでしょうか。しかしそれ以上の価値があると思います。

今週よりバルセロナに出張です。最近、忙しいです。。OARSILink というOAの国際学会で発表してきます。
オーラルは結局落選し、ポスター発表になりました。気楽です。
奥さんも同行し、ホントにたまたまなのですが、兄の新婚旅行もバルセロナなので現地でちょっと会える予定です。
スラれないように、キョロキョロ挙動不審に過ごしたいと思います。


— posted by 千葉恒 at 03:16 pm   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

いろいろ変化

僕が日本を離れていたこの9ヶ月の間に、大学ではいろいろな変化が起きていました。

まず、昨年の秋に、当教室の尾崎誠Link 先生が新教授に選任され、教室の体制が
診療グループから回診に至るまでいろいろ変わっていました。
今後もこれまでと同様に僕の留学を人事の面でも金銭面でも支持支援して頂けるので助かります。
今回の一時帰省で、僕たち研究班とのミーティングの場も作っていただき、有益なディスカッションができました。

研究で以前よりめちゃくちゃお世話になっている放射線科准教授の伊東昌子Link 先生は、
この春より「メディカル・ワークライフバランスセンター」を立ち上げていました。
伊東先生は、骨粗鬆症の画像解析で世界的に有名な人で、今後も骨の研究は継続し両立させるようです。

早速、新しい職場を訪問させてもらいましたが、途中までの道のりが院内改装中のため、
暗くて散らかり放題で不安になるほどですが、室内はキレイでいい感じでした。
ここは仮の部屋で、近い将来に新しい部屋に移る予定とのことです。
ホームページLink が素敵です。サポーターLink を募っていたのでなってみました。

留学の際にいろいろアドバイスをいただいた当教室の宮本俊之Link 先生は、
かつてより構想していた「外傷センター」を遂に立ち上げていました。
リンクにもあるように、救命センターとは別物で、外傷治療(多発、開放骨折など)のエキスパート集団です。
国立大学では日本で初めて開設されたとのことです。

宮本先生は6年前に世界トップレベルの外傷センターであるアメリカのキャンベルクリニックで研鑽Link を
積んでおり、そこで学んだことを長崎で実現させたことになります。僕も見習いたいですね。

医局を訪問させてもらいましたが、ワークライフよりもっと奥の物置状態の建物の一画にあり、
これも仮の住まいと思われますが、逆に素敵でした。また余計なこと書いてますね。。
実際の仕事場に関しては、救急/外傷センター専門の病床を約20床確保しており、
手術もこれまで以上にガンガンしています。スタッフの国内外の研修、留学も非常に活発です。

僕が帰国する来年の夏頃には、もっといろいろな変化がおきていることでしょう。。

— posted by 千葉恒 at 12:05 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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