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ASBMR@オーランド -4

2019年ASBMR、私たちの発表は、ポスター7題でした。

(千葉)
Effects of ibandronate on bone mineral density and microstructure in patients with primary osteoporosis after treatment with teriparatide 
HR-pQCTでイバンドロネートの効果をみた試験です。

Study on vitamin D deficiency in Japan: relationship to age, gender, and bone mineral density 
日本人のほとんどが、ビタミンD不足であることを示した調査です。

(北島百合子 先生)
The relationship between menstrual disorders and bone metabolic markers in young female athletes
若年女性アスリートの月経異常とそれに伴う骨代謝異常に関する報告です。

(岡崎成弘 先生)
An analysis of the pathogenesis of bone fragility in patients with liver cirrhosis: Measurement of bone microstructure with HR-pQCT
肝硬変患者さんに皮質骨の劣化があることを証明した、HR-pQCTによる研究です。

Association between renal function and bone turnover or bone microstructure: An HR-pQCT study in healthy Japanese women
慢性腎臓病(CKD)のG3までであれば、骨微細構造の劣化はさほど起きていないという報告です。

(白石和輝 先生)
Analysis of bone erosions of the MCP joint using High Resolution peripheral Quantitative CT (HR-pQCT): an investigation of false-positive erosions
HR-pQCTによる関節リウマチの手指関節の評価法を確立するために重要な基礎研究です。

Microstructural analysis of subchondral trabecular bone in patients with osteoarthritis of the knee using second-generation high-resolution peripheral quantitative computed tomography (HR-pQCT)
HR-pQCTを用いて、変形性膝関節症の軟骨下骨が詳細に調べられますよ、という発表です。優秀ポスターに選ばれました。おめでとう!

おそらく日本で最も発表している施設かなーと思います。まぁ、じつは、採択率がめちゃくちゃ高いんですがね、、
みなさんおつかれさまでした。

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— posted by 千葉恒 at 12:24 pm   commentComment [0] 

ASBMR@オーランド -3

続きです。

2)テリパラチド

Zoledronic Acid Maintains Bone Mineral Density after Denosumab Administration (DATA-HD Extension)


去年紹介したLink テリパラチドとデノスマブの新しいコンビネーション治療です。0-9ヶ月でテリパラチド、3-15ヶ月でデノスマブ。つまりは、最初の3ヶ月間だけはテリパラチドを単独で投与して、続く6ヶ月間がコンビネーション、その次の6ヶ月間がデノスマブ単独です。今年はその続きに、ゾレドロネートを投与した、っていう内容で、上乗せ効果があるようでした。

Compared with Daily Teriparatide, Cycles of Teriparatide and Raloxifene Favorably Influence Hip BMD and Cortical Thickness While Comparably Increasing Spine BMD

テリパラチドは大腿骨の骨密度上昇作用が少ないですが、この新しい研究では、テリパラチド単剤群と、テリパラチド1ヶ月→ラロキシフェン1ヶ月を交互に繰り返した(サイクリック)群のRCTを行っています。よく考えつきますね。まだLate breakingの発表で、つまり6ヶ月までの途中の結果ですので、数値的にはまだインパクトがありませんでしたが、サイクリックの方が、大腿骨への影響が良い、という結果でした。ただし、タイトルに反して、データの詳細を見ると、腰椎の上げ幅は下がっているようでした。

3)デノスマブ

Subject Characteristics and Changes in Bone Mineral Density After Transitioning From Denosumab to Alendronate in the Denosumab Adherence Preference Satisfaction (DAPS) Study


デノスマブ1年の後にビスホスホネート1年に切り替えた際、どんな人がBMDが維持されて、どんな人が減るのか、という内容でしたが、話は簡単で、デノスマブ1年でかなり上がっちゃった人は、続くビスホスホネートで下がり、デノスマブでの上がりが平均だと、ビスホスホネートでも維持、デノスマブでの上がりが低いと、ビスホスホネートで上昇、という、日常臨床でよく説明する、「今回よく増えたから、次回はあまり上がらないよ」のままの結果でした。

4)ビタミンD

VITamin D and OmegA-3 TriaL (VITAL): Effects of Vitamin D on Bone Density, Turnover and Structure

天然型ビタミンDのサプリメントでは2000 IUを2年飲んでも骨密度や骨微細構造を改善しないという発表でした。ただ、個人的に面白かったのは、背景情報に、元々のサプリ内服率があって、Caサプリ内服者が16%、ビタミンDサプリ内服者が40%もいたことです。欧米人がサプリをかなり飲んでいることは、人種比較の際に、少し知っていてもいい情報と思います。

今年のオーラルは、全体的に有名な臨床試験の、セカンダリー解析や、新しい切り直しなど、「出がらし系」が目立った気がします。まぁそういう年もあります。

— posted by 千葉恒 at 02:09 pm   commentComment [0] 

ASBMR@オーランド -2

今年の気になったオーラル演題ですが、、

1)ロモソズマブ

Extensive Modeling-Based Bone Formation After 2 Months of Romosozumab Treatment: Results From the FRAME Clinical Trial


ロモソズマブのFRAME Trialにおいて、投与2ヶ月後の骨生検データで、「Modeling-Based Bone Formation」という形式の骨の増え方が、海綿骨と骨内膜面で、はっきりと確認されたという内容でした。

Romosozumab Improves Lumbar Spine Bone Mineral Density and Bone Strength Greater Than Alendronate as Assessed by Quantitative Computed Tomography and Finite Element Analysis in the ARCH Trial


ロモソズマブ1年+アレンドロネート1年と、アレンドロネート2年の比較で(ARCH Trial
)、腰椎骨密度をQCT法で計測したところ、もちろんロモソズマブが圧勝するのですが、24ヶ月の上げ幅のほとんどを、最初の6ヶ月の時点で獲得していることが興味深かったです。

Harry K Genant先生も少し指摘されていましたが、この現象自体はDXAでもわかるわけですが、その程度(magnitude)がQCTで見ると大きいことが面白いです。QCTですと、腰椎のvBMDは1年で22%も増えてしまうのです。

一方、BMDとstrengthの関係をどう考えるかはいつも難しいところで、おそらく同じBMD上昇でも、Modeling-Basedで吸収窩でないところに作られた新生骨と、吸収抑制剤で作られた骨は、骨強度に関して異なる結果をもたらす可能性があります。Ego Seeman先生の質疑は、完全には理解できませんでしたが、おそらく、このことに関連していると思われます。質疑が一番大事なのですが、どこかに音源の記録があれば、この議論の翻訳をしてもらいたいですね。

Efficacy and Safety of Romosozumab vs Placebo Among Patients With Mild-to- Moderate Chronic Kidney Disease (CKD)


ロモソズマブのFRAME studyにおいて、CKD G1、G2、G3で、骨密度上昇に差がなく、また、副作用にも差がなく、FRAMEの患者群では、CKDのG3までは安全に使える、という内容でした。

Sclerostin expression is down-regulated in advanced atherosclerotic plaques and is not associated with coronary artery disease or peripheral artery disease prior to, or major cardiovascular events in the 3-year period following, surgical endarterectomy


どうも世の中には、手術で切除された動脈内膜を貯めている「動脈硬化プラークバンク」の会社があるみたいで(すごい商売、日本にもあるのかな)、本研究では、そこからもらってきた114個のプラークにスクレロスチンが発現しているかを調査したようです。スクレロスチンと血管は関与が小さい、という内容だったようですが、内容が難しく、午後が(日本時間2AM〜)が眠すぎて、私には詳細を完全に理解できなかったです。

今年も本当に英語が聞き取れず、これは一生続くんだな、リスニングはもう生まれ変わるしかないんだな、と思いました。

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— posted by 千葉恒 at 10:07 pm   commentComment [0] 

ASBMR@オーランド -1

ASBMR@オーランドに出席してきました。

ASBMRは北米骨代謝学会のことでして、
骨代謝や骨粗鬆症の世界ではもっとも権威のある学会です。

ちなみに、オーランドの発音ですが、日本人はオーを高く強く読みがちです。
それは間違いでして、ランを強く言わないと通じないっす。

今回は、とにかく、会場が寒い!午後から眠い!のがツラかったです。
オーランドはフロリダ州で、外は暖かくてちょうど良いのですが、
コンベンションセンターの中が、なんで?ってくらい寒かったです。
会場で見かける半袖野郎たちは、いったいどういう温度感をもっているんだ。

まぁ会場の寒さは、アメリカあるあるでして、今年はパッチをはいてジャケットも着てましたが、それでも寒かったな。
米国出張の必携グッスで、パッチ、マフラー、手袋、サングラスってのが、私の中ではあるのですが、
今回、マフラーを忘れたのが痛かった。

あと、久々の東部で、時差が13時間。イッチバンツライやつです。
午前中は良いのですが、午後からのセッションは、もういつ眠ったかわからないくらい。
抵抗時間もなく、気がついたら寝たり、を繰り返していました。

次回からフリスクを大量服薬して、立って聴こうかな、と本気で考えています。

恒例ですが、オーランドをWikiってみると、、

- 全米屈指の観光・保養都市
- テーマパークが多数:ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート、ユニバーサル・オーランド・リゾート、シーワールド
- 豪華なリゾートホテル
- 郊外にはいくつものショッピングセンターやアウトレットモール
- ゴルフ場も100ヶ所以上

- 人種構成は、
 - 白人: 61%
 - アフリカン・アメリカン: 27%
 - ヒスパニック・ラテン系: 18% - プエルトリコ系、ドミニカ系、キューバ系、及びベネズエラ系など
 - アジア人: 3%

たしかに、西海岸で見るラティーノとは雰囲気が違うのですが、南米、カリブ海系か。



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— posted by 千葉恒 at 05:45 pm   commentComment [0] 

新しいテリパラチド製剤 承認!

新しいテリパラチド製剤の製造販売承認Link が通知されました!

「テリボン 皮下注28.2μgオートインジェクター」(旭化成ファーマ株式会社)です。
便利な薬が出てきて、うれしいですね。

現在、PTH製剤は、テリパラチドの連日製剤(フォルテオ )と、週1回製剤(テリボン)の2種類でしたが、
今回の薬剤は、その中間に位置する様なコンセプトで開発されました。

このテリボンAIは、自己注射を週に2回だけすれば良い、というものです。

ある種、いいとこ取りであり、
テリパラチド連日製剤のように、毎日自己注するのと比べて、週2回自己注は楽ですし、
テリパラチド週1回製剤のように、毎週、病院に通う必要もないです。

効果や副作用に関しては、今後どんどん情報が出てくると思われます。

— posted by 千葉恒 at 07:42 pm   commentComment [0] 

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