前半の1週間はSPring-8で実験、後半の1週間はラボ見学をしています。
今週は、帝京大学ちば総合医療センター整形外科の、
渡辺淳也 准教授のラボを訪ねました。
渡辺先生は、僕の知る限り日本で最もMRIに詳しい整形外科医師です。
千葉大学と放射線医学総合研究所 でMRIの研究をしてPhDをとり、
ベルン大学、ハーバード大学に留学、現在、関節軟骨のMRIに関しては
日整会総会で講演をするほど、全国的に有名な方です。
ちなみに帝京ちば病院ですが、ちょっと紛らわしい名前ですが、
帝京大学の附属病院ですが、院長は千葉大で、整形外科も主に千葉大医局から
構成されてるとのことでした。千葉市の奥の、まぁまぁの田舎にあります。
見学したポイントは、MRI、解析ソフト、研究システムなどでしたが、
- MRI 機種、性能:
渡辺先生たちの業績とプッシュにより、GEの最新のMRI が入っていて、
長崎大学もかなりいい3T MRIをもっていますが、特にコイルの品揃えがよく、
羨ましかったですね。シークエンスも、SPGRやT2map、cubeに加え、
T1ρmapやUTEも撮影可能とのことです。
- 解析ソフトウェア、手法
自身のグループで開発した解析ソフトウェアで、T2maping、T1ρmapなどを
行っています。MRI基礎の知識と、プログラミング技術があってこそ
できることで、簡単なことじゃありません。すごいです。
- ラボのシステム
先進画像診断センターという、画像診断・研究のセンターを開設しており、
結構な予算を投じて、軟骨解析用PC、3Dヴューアー用PC、読影用PCなどをそろえていました。
渡辺先生の指導の元、5-6人の院生が解析作業にあたるとのことでした。
見学後に、松木圭介 先生も合流して、飲み会をしてもらいました。
うすうす感づいていましたが、お二人とも飲むとかなりおもしろい人たちで、
楽しい時間を過ごせました。
帰国後にどんな感じで研究しようかなー、と、ちょっとずつ考えており、
たいへん参考になりました。ありがとうございました。
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