日本で整形外科医をされていて、渡米後に米国のMDを取得し、現在SFGHでリハビリ医をされている、
長尾正人 先生の外来に一日密着させてもらいました。
SFGHは、UCSF Medical Center @Parnassus、@Mt. Zion と共に、
UCSF関連病院の中核の1つで、日本でいうところの大学附属病院みたいな役割を果たしています。
市民病院であり、そのためか低所得層の患者さんを多く引き受けています。
病院周辺もあまり治安のいいところではなく、敷地内にホームレスが普通にいたりして、ちょっとビビります。
SFGHは古いレンガ造りの建築で有名で、築100年 近い歴史的な建物です。
その後、新しい病棟が建ち、レンガ棟は現在、医局や研究棟に用いられています。
現在、さらに新しい病棟が建設中で2015年オープンの予定です。
レンガ棟は、おそらく次の地震で壊れるんじゃないかと思いますが、補強して今後も残す予定のようです。
歴史的建築を守る点は、日本も見習わないといけないですね。
朝から緊張して整形外来に行き、受付にDr.Nagaoに会いにきたと言って外来の中に入れてもらいました。
外来の印象は、、けっこう殺風景。10分ほど待って長尾先生が現れ、そこから一日密着が始まりました。
まず、外来患者さんを診るシステムが日本と少々違っていて、
完全個室の診察室が10〜15室ぐらいあって、患者さんが先に診察室に入れられていて、
ドクターが来るのを待つスタイルです。診察台の高さが高い。。
ドクター側は、指導医(教授〜助教)が5人くらい、レジデントや医学生が合わせて10人くらいいます。
彼らがいる部屋は、中央にある詰め所みたいなところで、かなり狭いです。
そこにカルテや画像を見るためのPCが置いてます。
患者はまず、レジデントや医学生が診ます。病歴聴取だけでなく診察までして詰め所に戻ってきて、
画像などを見て自分の考えをまとめます。
その後、指導医の先生とディスカッションして、一緒に患者を診に行きます。
指導医が患者を軽く診察しなおして、診断や治療方針を、患者とレジデントに説明します。
患者にとっては、若干二度手間感はありますが、レジデントとしてはいい勉強になるし、
指導医側もだいたいのことはレジデントがしてくれるので、重要なことだけに集中できます。
昼に「ランチ食べに行っていいよ」と言われ、カフェテリアに行きました。
日本で学生に言ってたセリフをそのまま言われ、気分はもうポリクリ学生です。
カフェテリアでついつい20分ほどうたた寝してしまいました。緊張してたのかな。
その後、午後も外来、6時まで続きました。
もうちょっと書きたいことがあるので、次回につづく。
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