SFGH見学-2

前回の続き

一日の外来患者数は、新患と旧患あわせてだいたい40~80人とのことです。
日本的に言えば、あまり多くないかもしれませんね。
レジデント10人で割れば、1人4~8人くらい。それを午前と午後1日かけて診る訳ですから。
でもこの日、長尾先生にまわってきた患者さんは約20人と多く、結構ドタバタでした。

長尾先生の職種であるリハビリ医ですが、日本のリハビリ医とは少し違います。
アメリカのリハビリ医は、リハビリだけでなく、整形外科の保存的治療、つまり整形内科みたいなことをします。
整形外科医は手術を専門とし、整形内科は、家庭医、リウマチ医、リハビリ医が主にしているようです。
UCSFではリハビリ医は整形外科に所属しており、一緒に働いています。

長尾先生が特に専門にされているのが、ブロック(主に腰椎の硬膜外や根ブロック)と筋電図です。
日本で整形外科医としてのベースがありますし、筋電図は誰もが精通していない特殊な知識ですので、
多くの整形外科の同僚に頼られているようでした。

アメリカのレジデントですが、日本のそれとやはり違います。

アメリカの医学部の制度は、まず4年間の普通大学を卒業して、4年間の医学部を卒業して、
1年間のインターンでいろんな科を回って、それから2~5年目までを専門科でレジデントをして
(整形外科は人気、定員がありUCSFは7人/年)、6年目で専門医試験を受けて、
だいたい7年目から整形外科医と言うことができます。

指導する立場とされる立場がはっきりしており、レジデントの間は一人前として扱われません。
よって医者になるのに、普通大学を卒業してから約10年間かかるということになりますね。

日本では、卒後3~4年もすれば、一人前でもないのに「お医者さん」として扱われますよね。
そして各症例に全責任をもったりしてます。一長一短ですが、いろいろ考えさせられました。

イメージとしては、アメリカの医学生は日本よりはるかに大人で、臨床医療を知っていて、
アメリカのレジデントは日本よりはるかに長くて、MDになって5-6年なってもまだ見習い医の立場って感じです。
イメージですので、間違ってたらすみません。

外来にナースが少ないのも印象的でした。
ドクターの横で診察を介助することは一度もなかったです。
日本でナースがするような事務的な雑務、例えば検査の予約やその説明、などは全てクラークがします。
血圧や体温の測定もクラークがします。確かに誰でもできますもんね。

うーーん、書き出したら止まらないな。くどくて読み難くてすみません。次回に続く。

— posted by 千葉恒 at 04:19 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0041 sec.

prev
2012.1
next
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31