私たちHR-pQCT研究グループ
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Relationships between QUS and HR-pQCT, DXA, and bone turnover markers
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QUSは超音波を使った骨粗鬆症の評価機器であり、通常、踵の骨で計測されます。
小型でX線を使わず、簡便に短時間で測定できることから、
クリニックやスクリーニングなどで広く普及しています。
本研究では、この踵骨QUSが、腰椎・大腿骨のDXAや、血液検査の骨吸収・形成マーカー、
橈骨・脛骨のHR-pQCTの骨微細構造と、どのような相関関係をもつかを調査しています。
その結果、QUSは「DXAの大腿骨骨密度」および「HR-pQCTの橈骨・脛骨の海綿骨微細構造」と
良い相関を有していました。
まず、踵骨QUSが、同じ下肢の骨である大腿骨DXAと相関を有しているのは、理解できる結果で、
もともとQUSは、大腿骨近位部骨折の予測能をもつと言われていましたので、合致します。
また、踵骨は海綿骨が多い骨であり、違う部位である橈骨・脛骨であっても、
同じ海綿骨の微細構造と相関を有することは、これまた理解できる結果です。
実は、まだ論文化していませんが、皮質骨と海綿骨を評価する意味合いは、
「骨強度」においては「皮質骨」の役割が高いですが、
「骨折するかどうかのリスク評価」においては、「海綿骨」の評価が有用そうだ、というデータを持っています。
よって、QUSで海綿骨の劣化を評価することで、骨折リスクの評価ができていることは、ガッテンです。
新見龍士先生による本論文は、Journal of Bone and Mineral Metabolism(JBMM、IF:2.976)にアクセプトされました。
おめでとうございます!
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