リベンジ

ラボでのプレゼンがまわってきました。去年の10月以来2回目です。
前回はまだまだ解析の途中で発表できる内容がなく、自己紹介で時間を稼いだりしてなんとかその場を取り繕ったような感じでした。
今回は前回の分を取り返すつもりで準備をしてきました。
 
ボスのSharmilaは多忙のため、グループミーティングにいない日が多いのですが、今週はずっとラボにいたので、「当日も来るはず」と確信し、準備に気合いが入りました。
2日前にようやくスライドが完成しましたが、メンターのAndyが休暇中のため、火曜のミートアップで香港出身のDennisにスライドをチェックしてもらいました。
Dennisは生物系の統計学を専攻していたと言っていて、自分ではわからない不自然な英語を何箇所も訂正してもらいました。
 
当日朝早くラボに行き、グループミーティングの部屋でスライドがモニターにちゃんと映るかチェックしました(心配症?)。
スムーズにフレーズが出てくるように直前まで何回も繰り返し練習しました。
 
そして本番。
Sharmilaが一番前の席に座っています。
「よし!」と思い、気持ちが高ぶりました。
下手くそな英語なので大きな声でゆっくり話すように心がけました。
そしてなるべく聞いている人たちの表情を見て、どういう表情や反応をしているかチェックするようにしました。
スライドの始めの方に日本で整形外科医をやっていて、研究だけでなく臨床でも骨粗鬆症の治療や脆弱性骨折の手術をやっている、そして高齢化社会が進んだ日本では深刻な問題であることを伝えました(スライド①)。
研究の結果に入るとSharmilaが”Yes”と言ったり、大きくうなずいていました。
これでリズムに乗れ、最後まで落ち着いて発表できました。
 
一番議論が盛り上がったのは脛骨の皮質骨多孔性(Cortical porosity)がDXA低値群よりもDXA正常群の方が変化率が有意に大きかったという点でした。
今年のJournal of Bone and Mineral Researchに掲載されたデンマークの健常人研究では若年者の方が高齢者よりも皮質骨多孔性の増加率が大きかったことを引用し、さらに骨粗鬆症患者では皮質骨の海綿骨化によって、皮質骨多孔性は数値が小さくなりやすいと説明しました(スライド②)。
みんな納得してくれたようでした。
 
今回のプレゼンには準備にものすごい時間を要しました。
だいぶん要領みたいなものがわかってきたので、次回以降はもう少しテキパキ準備できると思います。
あと2回ぐらい順番が回ってくると思うので、3回目はもっとうまくできるようにしたいです。
 
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スライド①
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スライド②

— posted by 佐田潔 at 09:33 pm   commentComment [4]  pingTrackBack [0]

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