Analysis of bone erosions in rheumatoid arthritis using HR-pQCT: development of a measurement algorithm and assessment of longitudinal changes
HR-pQCTは主に骨粗鬆症の分野で使用されていますが、もう1つの応用分野は関節リウマチです。
関節リウマチでは、手指の関節(主にMCP関節:指の付け根の関節)の、関節破壊(骨びらん)、骨粗鬆症化(傍関節骨粗鬆症)、軟骨摩耗(関節裂隙狭小)の評価に用いられています。
しかしながら、いずれもまだ解析手法が確立しておらず、世界の研究グループが開発を進めている状況です。
私たちは、今回の論文で、MCP関節の骨びらんを定量化する新しい解析アルゴリズムを提案しています。
本手法では、まず骨表面にある直径0.5mm以上の全ての陥凹を三次元的に抽出し、その中から一定の判定基準で、骨びらんを同定しています。
下の図では、Eの画像からCの画像を引き算することで、Fの骨びらんを抽出しています。
精度を検証した結果、骨びらんの体積のRMS%CVは3.97%と、欧州の研究グループと比較して良い結果が得られています。
白石和輝先生による本論文は、PLOS ONE(IF:3.24)にアクセプトされました。おめでとうございます!
(ところでアクセプトされて数週たちがますが、なかなかPubMedにアップされない初めての状況です。PLOS ONEは入金を確認しない限り進めないのでしょう。大学からの入金は来月末とのこと。。)
(追記:私のカード払いに変更したので、進むかな?)
(追記:やはり入金したら、pdf化、PubMed掲載が一気にすすみました。)
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