ISCDはInternational Society for Clinical Densitometry の略で、DXAの国際学会です。
DXAには撮影方法や判定基準に色々な決め事があり、この学会がそれらのポジションペーパーを作成しています。
骨粗鬆症の画像解析を研究の専門としている私としては、以前から気になっていたわけで、
トピックスはなんだろう、誰が参加してるのだろう?という興味で参加してみました。
結果としては、研究よりも、臨床、教育、コンセンサスの色が強い学会でした。
あと、この学会には、DXAに興味を持つ放射線技師が多く参加しており、放射線技師を対象にした教育講演も多かったです。
私が研究の専門としている、CTによる骨密度評価は、ほとんど触れられていませんでした。
ただ、私の臨床の専門である骨粗鬆症診療において、DXA検査は中心をなすので、私としては興味深く聴講できました。
気になった話題としては、1つは、FLSや整形外科分野です。
世界的な高齢化により、FLSの重要度が増しており、DXAの重要性も高まっています。
また、整形外科手術の合併症を予測するためのDXA検査、成績を上げるための骨粗鬆症治療は、
今後開拓される分野だと思っています。
あとは、今どの分野でも必ず話題になるのがAIです。
DXA検査は、実はオートマチックではなく、解析過程で放射線技師による手作業があるのですが、
これがAIに置き換われば、検査効率の向上が期待されます。
つづく
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