ボクのDXA

私たちがやっている健常人のコホート調査に(J-CaraT study)、私自身も参加しているのですが、
0、3、6、9、12年で、DXAやHR-pQCTの撮影がありまして、

先日、6年目の結果をもらったのですが、順調に、大腿骨骨密度が低下していました:

腰椎骨密度(L1-4)は、YAM(%) 106 → 103 → 103 と変化なく、
大腿骨骨密度(Total Hip)は、YAM(%) 91 → 85 → 84 と低下傾向です。

これはレファレンスカーブ(下図の青の帯)の動きとほぼ一致していまして、
健常集団では、腰椎骨密度は45歳まで保たれ、それ以降から低下し、大腿骨骨密度は30歳以降から低下します。

YAMは、最も骨量が多いYoung Adult(若年成人)のMean(平均値)を100%として、患者さんが何%かを示すものですが、
腰椎YAMは20〜44歳の集団の平均値を採用し、大腿骨YAMは20〜29歳の集団の平均値を採用しています。

ところで、「腰椎骨密度は45歳以降から低下し」と言いましたが、
私たちの研究では、「男性」では「腰椎骨密度は45歳以降もほとんど低下しない」という結果が出ています。
実はいくつかの他の研究グループからも、同様の結果が出ています。

よって「男性の骨粗鬆症は、大腿骨で評価する」必要があると考えています。

2022-04-1065856



2022-04-1065921



— posted by 千葉恒 at 06:45 am   commentComment [0] 

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