以前、全身型DXA(腰椎、大腿骨DXA)についてまとめ ましたが、
最近、橈骨DXAの質問を受けたので、まとめてみたいと思います。
こんなマニアックなまとめサイトは無いでしょう。
現在、日本で販売されている橈骨DXA装置は、下記の3社だと思います。
1)富士フイルム:
ALPHYS A ウェブサイト
日立です。2021/4から事業が富士フイルムに譲渡されています。
橈骨遠位1/3と1/10を測定できます。
2)東洋メディック:
B-Cube ウェブサイト
HOLOGIC DXAの代理店である東洋メディックが、独自に橈骨DXAを製造販売しています。
3)OsteoSys :
EXA-PRESTO ウェブサイト
グローバル電子が代理店販売しています。
橈尺骨遠位部を測定しています。
会社によって、測定部位が異なることにお気づきでしょうか?
よく、骨粗鬆症治療薬の治験データで、腰椎、大腿骨とともに、橈骨が記載されていることがありますが、
あれは通常、橈骨遠位1/3と呼ばれる、橈骨「骨幹部」の測定データです。
なぜ橈骨「遠位部」ではないかと言うと、
全身型DXAで撮影される橈骨遠位部の測定データは、再現性が不良だからです。
全身型DXAの画像では、レファレンスポイントである尺骨茎状突起部がぼやっとしています。
一方、橈骨「専用」のDXA装置は、それに特化していますので、画像がキレイで、遠位部でも再現性が良く、
より海綿骨を含み、骨折の好発部でもある、橈骨「遠位部」の評価を標準としています。
その結果、橈骨DXA装置を開発している各社は、それぞれ独自の測定領域を作ってしまい、
標準化はされていない状況です。
おそらく、橈骨遠位1/3よりも橈骨遠位部の方が、治験データと異なり、
骨粗鬆症の重症度や、治療効果をより判定できるのではないかなと思っています。
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