2013年、始まりましたね。
こちら正月休みは元旦までで、1月2日から仕事再開してます。

今年のサンフランシスコの冬は寒いです。雨もよく降ります。
日が暮れるのも早いし、決してこの季節に観光に来てはいけません。
去年の経験だけで、SFの冬は寒くないっすよ、と日本のみんなに言ってましたが、知ったかぶりでした。

11月に妻が帰国してから、この年末年始にかけて、ずーっと、お隣のW夫妻にお世話になっております。
クリスマスも、年越しも、元旦も、ごちそうになってます。
手作りのおせち料理、おいしく完食しました。ひさびさ根菜を食べたな。

明けましておめでとうございます！（こちらはまだ大晦日の朝が始まったばかりですが）
紅白少し見ました。インターネットほんとすごいな。
昔の留学生はYahoo Newsどころか、あの赤青ストライプの国際郵便を送ったり、電話を惜しんだりしてたんですよね。。

昨年のイチバンの出来事はやはり「ご懐妊 」ですね。早くミニと遊びたいです。
あとは、アメリカのいろんなところに行けました。ヨセミテ 、グランドキャニオン 、ニューヨーク などなど、、

UCSFでは放射線科に所属してますが、徐々に整形外科の方も見学できるようになりました。長尾先生 のおかげです。
僕の論文が表紙 に採用されるという、貴重な経験もできました。幸運です。

一方、未だに職場の会議では、議論についていけない、発言できない、という英語の壁 。想像以上に苦しんじゃってます。
1対1は何とかいけるんですけどね、10〜20人くらいの会議ばかりなので、蚊帳の外です。

今年は、1月にミニが産まれる予定。とにかく健康な子を祈ってます。健康、健康（祈）。
4月にフィラデルフィアで学会発表。フィラデルフィアってどこ？
6月までに論文を2つは通そうと思ってます。1つ目は既に投稿し返事を待っているところです。

そして7月にはついに帰国が待っています。2年間の留学の終了です。
想像しただけで、切ないような、楽しみなような。。

留学あるあるですが、留学先で学んだことがダイレクトに日本で生かせないことがよくあります。
僕の場合は、こちらで使っているような特殊なCTやMRIシーケンスが、日本に帰ってもない、ということです。

ただ、今まで疎かにしていた基礎的な知識や、研究の方法論、現在のトレンドなどは、だいぶ学ぶことができましたね。
今後もできるだけUCSFとは、つながりを継続できたらと思っています。

皆様、今年もよろしくお願い致します。

以前、妻の妊婦検診の件で保険会社に電話をしたのですが、
カリフォルニアは便利なもので、頼めば日本人の翻訳者が会話を手助けしてくれます。

彼女の仕事もちろん、相手の英語を日本語に、僕の日本語を英語にするだけですが、
ここはやはりアメリカ、フレンドリーで優しい人でした。

僕のアパート番号は309で、いつも「Three O（オー） Nine」と言ってましたが、
彼女が言うには「O」は時々「Four」に聞こえるから「Zero がいいのよ」とのこと。ナルホド。

また、Primary Doctor の名前のつづりを伝えたかったのですが、固有名詞を電話で伝えるのは、まず不可能。
名前は Schechter だったのですが、「S as Seattle, C as Canada、、、」みたいな感じで伝えないと。

電話の最後に「保険ってややこしいのよ」「健康な赤ちゃんを生むのよ」と激励されました。アメリカだなぁ。

コネティカット州の小学校の銃乱射事件は大きな話題になっています。

アメリカは自由で広大で楽しい国、治安は気を付ければそんな怖いことはない、アメリカに住みたくならない？と言われることもありますが、あまりそう思ったことはありません。
日本も完璧に安全なわけじゃありませんが、頻度としては、アメリカは殺人事件が約7倍、交通事故死は約3倍だそうです（1 、2 ）。
もし自分の子供が事件に巻き込まれたらと考えると、日本の閉塞感がどうのこうのと言われようとも、少しでも安全な国や地域に住むことは、幸せのひとつの要素だと思ってます。
治安の良さや、国民皆保険、美味しい日本食、これらが当たり前になりすぎて、これがいかに幸せなことか今まで気づいていませんでしたね。

UCSFには専属の警察 がおり、大学敷地内も警官がウロウロしてくれます。
週1−2回ほどUCSFで犯罪が発生するので（ほとんどが携帯ひったくりなどの軽犯罪）、そのレポートと安全指導のメールがよく送られてきます。

先日、僕の住んでいるUCSFのアパートに、不審者がウロウロしていて、そいつが前科持ちで、
まだ何もしてないので警察は逮捕はできませんが、顔写真を住民全員にメールして、気を付けるように勧告していました。
彼にもプライバシーがあるわけですが、この国では、プライバシーと防犯では防犯が完全に上です。
ベネフィットとリスクを比べて、ベネフィットが上なら、必ずそれを優先します。

UCSF Police の主導で、アパートや職場の避難訓練もあります。全員参加で、建物の外に出ないといけません。
暴風雨の前には、悪気候の通告もしてくれます。
あらゆる面で、危機管理の意識が日本とはだいぶ違うと感じますね。

先週末はUCSFに留学中の大阪大学整形外科の藤森先生 の送別会がありました。
UCSFには半年間の滞在で、残り半年間はUCサンディエゴに留学するそうです。
半年ぐらいでいくつかの大学を見て回る臨床留学も、楽しそうで良いですね。

会場は、House of Prime Rib という有名なステーキハウスで、僕は初めて行きました。
いかにも"アメリカ"な、分厚いステーキが出てきましたよ。
もちろん僕は三分の一でギブアップ。最近は迷わずボックスに入れてもらって持ち帰りにしています。

その後二次会、三次会までやって、、お目当てのバーが見つからず、さまようさまよう。
こんなに他大学の人と仲良くできるのも、留学の1つの楽しみだと思います。

藤森先生と、奥様、かわいいかわいい娘ちゃんの、無事で楽しい留学生活を祈念しています。
お元気で！