その帰り、僕のアパートは4th streetという通りにあるので、ダウンタウンから4th streetに入って運転していたら、
モスコーニ コンベンションセンター という、サンフランシスコ最大の会議場が目に入ってきました。
ここは8年前に、僕の留学への強い希望を決定づけた場所です。
僕のアパートと同じ通りにあったなんて、気付きませんでした。
このコンベンションセンターは、世界最大の学会であるアメリカ整形外科学会(AAOS) がよく開催される場所です。
8年前、当時医師3年目で、研修医を終えて長崎労災病院に勤務していた僕に、
研修医時代の上司である米倉先生から、SFで開催されるAAOSに行かないか?と、お誘いの電話がありました。
AAOSの存在すら知らなかったのですが、小西先生に快諾をいただき参加してきたところ、大変な刺激を受けました。
会場のあまりのデカさに感動したり、1枚刷りポスターなどのプレゼンのうまさに感心したり、
当時、日本ではあまり知られていなかった metal on metal 表面置換型 Hip Arthroplasty を知ることができたり、、
米倉先生の発表があったのですが、会場からの質問を席で聞いていて、僕には全く聞き取ることができず、
「このままではいけない!」と強く思ったことを、今でも鮮明に記憶しています。
その時の質問は今でも動画で残していますが、さっき聞いてみたところ、全くわかりませんでした。
完全にアメリカ白人のレロレロしたタイプの英語で、僕が嫌いなやつです。
この時の経験がきっかけで、その3年後にシカゴのAAOSで発表を試み、ひどく挫折。
さらにその5年後の今、こうしてサンフランシスコで留学をしています。
当時の写真です。僕にとっては、当時の思いがこみ上げてくる写真です。
僕のアパートやラボと同じ通りにあったのは、何かの縁かなと思います。
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