被検者への謝礼

以前触れた、研究の被検者への謝礼金ですが、

例えば、UCSFでやっている変形性関節症のスタディLink の場合、

- Knee or Hip X-ray / 15 min / $25
- Knee or Hip MRI / 1 hour / $25
- Motion Analysis / 2 hours 15 min / $50
(Baseline, 2 years, 4 years)

となっていました。

一回参加すれば 1万円もらえて、計3回。いい小遣いだと思います。

こちらにとっては、100人集めて計3回すれば、300万円の経費が必要です。結構な額です。
たとえ100人集めても、臨床研究では、必ず除外対象が出てきて、
さらに年齢や病期でマッチングさせると、あっという間にNの数は減っていきます。

日本では、研究被検者への金銭の支払いは、原則的には、行われていません。
300万円を支払わなくて済むのです。そういう意味では恵まれていますね。

払わなくていい理由は、おそらくは売血と同じような理屈かもしれません。
アメリカでは、ホームレスみたいな人達が参加しようとしないのか疑問ですね。


— posted by 千葉恒 at 10:59 am   commentComment [0]  pingTrackBack [1]

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