スタッフの数

以前、尾崎教授Link がUCSFに見学に来られた際に、長尾先生Link からUCSF整形外科の概要について
詳しく説明していただいたのですが、そこで僕が常々興味を持っているスタッフ数について、
以下のような興味深い数字の情報をいただきました。

1)医師の総数は90人:アテンディング40人、フェロー15人、レジデント35人。

用語の注釈ですが、レジデントは卒後1~5年目までの医師で、日本で言うところの研修医、修練医、医員などにあたります。
フェローはレジデント後に通常1年間専門的な研修を受けている医師で、日本でこれに相当するものはないかな。
アテンディングは指導医のことで、日本で言うところの教官ですね。

これをSF市内の主に3つの大学病院で分けるので、だいたい平均すると
各病院に30人、アテンディング13人、フェロー5人、レジデント12人ということになります。
これを日本と比較すると長崎大学の場合は、総数27人:教官18人、医員5人、修練医4人で、
教官にアテンディングとフェローが含まれ、医員と修練医でレジデントの仕事をやってることになりますね。

ここからが、日本との大きな違いですが、

2)整形外科専属の研究者(PhD)が計46人所属(ファカルティー6人、ポスドク、フェロー40人)

3で割ると、各病院に約15人の研究者がいます。
日本の医局は0人ですね。教官や社会人大学院生の医師が研究職を兼務しています。日本人は兼務が大好きです。

さらに大きな違いは、

3)整形外科専属のアシスタントが計120名所属

各病院に約40名ですね。受付、秘書、研究アシスタントなど多岐にわたります。
長崎大学整形外科は計5名です。何でしょう、この差は。

この、PhDと多数のアシスタントの存在は、何かを調査や開発する際に、大きな差になります。
逆に言うと、日本は今の状況でも、診療や研究のクオリティーが高いので、
研究者やアシスタントをもう少し獲得でき機能すれば、世界トップのことができるんだと思います。
問題は人件費の財源ですね。

— posted by 千葉恒 at 01:35 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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