その後、すぐに雨になりました。。
今年のOARSIですが、演題総数は895、
口演が85で、ポスターが810だったそうです。
口演の倍率は10倍近いですね。
日本からの演題は107あったそうで、1割にあたります。
であれば、日本からの口演が10題あっても
いいはずですが、そうはいかないですね。
英語の壁と、大規模な研究ができない環境が問題です。
毎年楽しみにしているディベートのセッション。
テーマは、Be it resolved: Plain radiographs or MRIs -
Which are Better in Assessing Outcome in Clinical Trials? で、
「治験において評価されるべきは単純X線かMRIか?」という話題でした。
変形性関節症の業界はある程度、
骨粗鬆症の業界をモデルにしていると思われますが、
骨粗鬆症評価の確立にはDXA(dual-energy x-ray absorptiometry)の
存在が大きいですが、それに値するものがOAにはありません。
単純X線はその正確性、再現性に限界がありますし、
MRIは解析過程の煩雑さや、解析項目の複雑さがあります。
しかし今回の議論はする前から答えがはっきりしていて
治験に関しては少々面倒でもMRIで評価するしかないんです。
フロアの意見もそれで一致していました。
一般臨床、スクリーニングはまた別の議論になります。
今回のOARSIの新しい試みとして、夜のセッションに
2014 OARSI Highlights in Japanese と
2014 OARSI Highlights in Chinese を設けたことがあります。
アジアからの参加が増えて来て、ほとんど日本人なのですが、
親睦と知識の共有を目的に
日本人だけの会合を学会場ですることになったようです。
東大の川口浩先生が、今年のOARSIの動向について
講演されたのですが、大変勉強になりましたね。
今年の一番のトピックスは、OA治療の新しいガイドラインが
作成されたこと、とおっしゃってました。
一番の特徴は、膝OA単独かどうかと、合併症の有無で
下記の4つのグループに分けて
1 Knee OA without other health problems
2 Knee OA with other health problems
3 Multi-joint OA without other health problems
4 Multi-joint OA with other health problems
それぞれにおいて推奨するOA治療を分けていることです。
この概念は、日本にもいずれ紹介されることと思われますが、
内容的には異論もかなり多いことが予測されます。
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