CKD+OP

骨形態計測学会では、慢性腎臓病による骨粗鬆症の講演を、じっくり聞けたのが良かったですね。

慢性腎臓病(CKD)による骨粗鬆症の病態はかなり複雑でして、整理したいところですが、、

- CKDは高齢者での有病率が高く、多くの骨粗鬆症患者がCKDの影響を受けている可能性があり
- CKDの本質はリン負荷であり、骨粗鬆症による骨吸収がCKDを増悪させる因子にもなっており、
- 副甲状腺機能亢進症による骨吸収の増加が、高骨代謝回転型の骨粗鬆症を引き起こし、
- 皮質骨の多孔化や菲薄化が生じ、コラーゲンの劣化も伴い、骨強度は著しく低下し、
- ビスホスホネート製剤で治療する場合、代謝回転の過剰抑制、無形成骨症なることがあり、
- 骨粗鬆症を引き起こすもう1つの病態として、活性型ビタミンD3の低下があり、
- 活性型ビタミンD製剤で治療する場合、高カルシウム血症となりやすく注意が必要で、、

もう何だか、全然、整理できていないのですが、
とにかく病態の把握や治療の選択、副作用の管理は、簡単ではないです。


— posted by 千葉恒 at 09:30 am   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

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