TCVOにより、
1)%MAとFTAは、術前の内反膝(%MA 1%)から、術後に軽度外反膝(60%)に改善されています。
2)LDFAは大腿骨の角度ですが、大腿骨の骨切り術ではないので、当然それは変化していません。
3)MPTAは脛骨の角度ですが、術前の脛骨の内反(83度)が、術後に軽度外反(91度)に改善されています。
4)JLCA(図)は関節内の角度ですが、術前の関節内での内反(6度)が、術後に改善(1度)されています。
5)内反および外反ストレス(100N)をかけたレントゲンで、JLCAの変化角をみて、内外反動揺性を評価しましたが(図)、術前は8度の動きがありましたが、術後は4度に改善しています。
TCVOの特徴と言えるのが、(4)JLCAの大きな改善と、(5)内外反ストレスでのJLCA変化角の改善です。
これは、TCVOが関節内に骨切りを加えて、関節面の形態を変化させていることが理由です。
次回で終わります。手術適応について考えます。
Comments