日本リウマチ学会@福岡

4週連続出張の3つめ@福岡です。近場でしたが、いわゆる「特急かもめ疲れ」ですね。
長崎新幹線には実は期待してますが、まだまだ先ですね。求めているのは速さではなく快適さです。

日医放総会とリウマチ学会の発表内容はかなり似ていて、「関節リウマチの骨破壊(erosion)をHR-pQCTを用いて解析する手法」について発表しました。

日医放では思ったより質問をいただけて、よかったです。

- erosion と 血管孔 の鑑別は? → かなり鋭い質問。この手の研究をしていた方でしょうか。SPECTRAというワーキンググループがHR-pQCTによるerosion判定のガイドラインを出しており、血管孔との鑑別は「管状の形状」が主なポイントになっています。個人的にはやや煩雑になりますが、MRIと合わせて判断できないかと思っています。
- erosion が小さくなる症例を経験したか? → 自験例ではまだないのですが、すでにそれをまとめた論文がいくつかでています。デノスマブが期待されています。
- HR-pQCTは手足以外には使えますか? → がんばれば(患者さんが)肘や膝まで撮れます。
- 被曝量は? → 手指の2cm撮影で10µSv。µ(マイクロ)ですから、とてつもなく少ないです。

リウマチ学会での反応は今ひとつでしたが、座長より下記の質問が。

- erosionと傍関節の骨粗鬆症化の関係は? → erosion周囲のBMDとの関係は報告されています。erosion周囲のBMDが低いとerosionは拡大傾向にある、という内容です。
- 大きいerosionの検出は可能か? → そうなんです。浅く広い凹みになると、現在のアルゴリズムでは、検出されにくくなるんですよね。mannual 操作が加わります。

— posted by 千葉恒 at 10:31 am   commentComment [0] 

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