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サンタフェ、アルバカーキ

コロラド州の南は、ニューメキシコ州になります。
グランドキャニオンまでの中継点として、立ち寄りました。

〇サンタフェ
スペイン領、メキシコ領を経たこの都市は、小さいですが観光都市として栄えています。
僕は世代ではないのですが、日本の某女優さんにより、有名らしいですね。
芸術の町でもあり、芸術品市場はニューヨークに次ぐ全米第2位の大きさだとかで、ギャラリーなどの芸術関係の店が多かったです。

街の雰囲気も独特で、アメリカのそれとは、ちょっと違います。
古い日干しレンガの建物にあわせるように街全体の外観もそろえてあり、異国に来たような感じです。
見かけたホテルも同じような外観で、驚きました。
カフェも多く、ネイティブ・アメリカングッズもたくさん売ってます。

観るところは、ダウンタウンにコンパクトにまとまっており、
・San Miguel Church (全米最古の教会)
・The Oldest House (12世紀に建てられた最古の家)
・Loretto Chapel (中に奇跡の階段といわれる支柱なしの螺旋階段が有名)
・The plaza (街の中心の公園)
など。

セレブのリピーターが多いらしく、何となく分かる気がしました。

〇アルバカーキ
今回は、ホテルに宿泊するのみでした。
ニューメキシコ州最大の商工業都市であり、佐世保市と姉妹都市です。
佐世保に住んだことがある人は知っていると思いますが、佐世保市総合医療センターの近くに、アルバカーキ橋ってありますよね。色々とジンクスがあるとかないとか。

また、ゆっくり訪問できたらいいなあと思います。



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The plaza


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Loretto Chapel の螺旋階段


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San Miguel Church


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最古の家


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— posted by 白石和輝  at 11:07 am   commentComment [0] 

MATLAB-3

そんなんだったら、プログラミングがない方が簡単でいいと思われるかもしれません。
ですが、例えばstatistical parametric mappingを作成する作業などは、どうしても必要になってきます。

現在の解析の一部の手順を書きますと、パラメータ1個を解析処理した結果、374万×182人の値が割り当てられる計算になります。
さらに、その偏相関(partial correlation)となると、例えばコントロール群では、パラメータA (374万×98) × パラメータB (374万×98)に加えて、98人分の年齢、身長、体重、形状の共変量で調整・・・。

そこから、さらに3次元の元の場所に、相関係数を戻して・・・。

といった感じで、これは、さすがにプログラミングがないと厳しいかなあといった感じです。
慣れていくしかないですね。

本当は、渡米当初から、大学を経由すれば、自分のパソコンにもフリーでMATLABをダウンロードできると言われてたんです。
ですが、それに必要な大学の個人メールアドレスがトラブルで数ヶ月も発行されずに、秘書さんや関係各署に問い合わせてみても、結局はたらい回しにあって、アメリカの洗礼を浴びましたね。

今は自分のパソコンで使えるようになり、簡単な計算や勉強を家でもできるようになったので、よかったです。
とはいえ、解析データは莫大ですし、Julio先生とシェアしているので、1日中キャンパスのパソコンに向かうスタイルは変わらないのですが。

まあ、今の生活は、新たなチャレンジにはなりますが、個人的には、ifの世界の感覚も半分あるんです。
高校の最初の頃は、医学部以外に工学部も考えていた時期もあり、もし選択が違えば、こんな生活を送っていたのかなあと思っています。

というわけで、あいつ渡米して何してんだろうと思われてる時期だと思うので、今の解析やプログラミングについて少し書いてみました。

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     久しぶりにダウンタウンにいきました。


— posted by 白石和輝  at 11:01 pm   commentComment [0] 

MATLAB-2

MATLABは、2019年現在でユーザー数は400万人を超えており、100,000 以上の企業・政府・大学で幅広い分野に利用されています。開発元のMathworks社のHPは、世界中のあらゆる言語でカバーされているのも、その証かもしれません。

何ができるのかとなると、各分野での使われ方で全然違ってくるでしょうし、
まあ、コンピュータなので、ある程度の事は何でもできるのではないかと今のところは実感しています。

今やっている研究では、ざっと思いつく限りでは、

・データの保存、抽出、処理
・計算
・統計
・グラフ、ヒストグラム作成
・カラーマップ作成

日本で使っていた、エクセル、画像処理ソフト、統計ソフトをこれ1個でやってしまってるイメージですね・・・。

グラフ作成やエクセル計算に近いことは、簡単です。それ以外となると、一つ一つのプログラミング作成が必要となります。
プログラミングを行い、自分が求めていた処理が行われ、結果を得るという過程は、僕の中では、高校時代の数学を解く感覚に似ています。
1個でも途中のプロセスを間違えれば、次に進まないし、おかしくなる。
段々と材料をきちんと揃えて、最後に求めていた答えが出たときは、難問を解いた時の感覚を思い出します。

とはいえ、途中の段階は、なかなか思ったように進まないのが現実です。
ボスも、全部教えてくれるわけではなく、基本的な概念、コンセプトを話しあった後は、とりあえずやってみなさいというスタイルみたいです。
僕が初歩的な質問をしなくなったことや、やっていることが段々と高度になってきているのもあるんでしょうが、特に最近は、自己解決を促されます。
まあ、考えても調べ尽くしても分からないことは当然あり、質問や答えあわせや確認に訪問しても、ボスも部屋に居ない時も多いので、無駄な時間が増えないように、工夫して1日を過ごすように心がけているわけですが。

ですが、上手にその日を過ごせたなあと思う日は少ないですね。
何でだろう・・・。
もうすぐ新年を迎えるので、少し心新たに考えてみたいと思っています。

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Goose??の大群で、キャンパス周辺の歩道に糞が・・・



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— posted by 白石和輝  at 02:54 pm   commentComment [0] 

MATLAB-1

研究テーマである骨微細構造解析では、当然のことながら撮影した画像を解析します。

研究グループに所属してみて思った画像データ解析のメリットの一つは、きちんと管理すれば、後からでも他の研究にも流用できるし、
データさえあれば、世界中どこでも解析できることではないかと思います。
ちなみに、現在こちらで取り組んでいる研究は、2010年に出された論文のデータが元になっています。
しかも、コロラド大学のものではなく、他大学の研究グループのものです。
ボスのJulio先生なんて、中国のデータを元に、論文書いたくらいですから、さらに上をいってますね。

その画像データを解析するには、解析ツールが必要不可欠です。
現在のアメリカの研究室では、MATLAB(マトラボ)というソフトを使っています。
MATLABの説明を簡単にWikipediaより拝借しますと、アメリカ合衆国のMathWorks社が開発している数値解析ソフトウェアであり、その中で使うプログラミング言語の名称でもある、とのこと。

そうなんです、プログラミングが必要なんです。
プログラミングは、コンピュータプログラムを作成することで、コンピュータが処置を行うように指示を与えることですが、その指示となるcodeは自分で構築していかなければなりません。

日本での画像解析には、ラトックシステムエンジニアリング株式会社のソフトを使用させてもらっていましたが、プログラミングは不要でした。何より、僕自身、ここの研究室に下見に来たときに、プログラミングの必要性を知ったくらいでしたので、少し戸惑いましたね。
まだよかったと思うのは、他にもプログラミング言語は様々ありまして(C言語やJAVAなど)、経験者から言わせると、まだMATLABはC言語とかに比べると簡単らしいとのこと。(ちなみに、前述した日本の研究ソフトはC言語を元に作成していると、先日の学会でお聞きしました)

実際に使い始めてみると、まあ、当然難しかったです。
本当に0からのスタートだったので、算数を知らずに数学の問題を解くようなもんだったと思います。

MATLABの基本は、ベクトルと行列です。
一番最初にスタートした頃に、訳も分からずつまずく度に、Julio先生からは配列を頭でイメージするのが一番基本で大切だと言われました。
ちょうどその頃、息子が2乗計算の答えの数だけブロックを描いていましたが、7x7=49の時に、そこだけ虹色で色を塗るという発想をしたことがあって。。。
それを見て、先生に言われたことが頭によぎり、はっとさせられた事がありました。本当に子供の発想は、おそろしいものです。

不思議なもので、今も壁にかざっているこの絵は、今の僕にはちゃんと配列に見え、初歩的なcodeがすぐにイメージできるくらいにはなりました。

次回に続く。




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— posted by 白石和輝  at 11:01 pm   commentComment [0] 

グランドラウンド 11月

今月は、動態解析の話でした。(Robin Queen, Virginia Tech)
人工関節の術前、術後評価の中でも、人工足関節置換術(TAA)の解析の話が大部分をしめるという予想外の展開でした。
(整形外科でない人のために説明すると、メジャーな人工股関節置換術(THA)や、人工膝関節置換術(TKA)に比べると、TAAの手術件数は、相当少ないです)
3次元動作解析装置を用いた歩行解析、バランス評価、筋力を含めたスコアリングなどを術前、術後で評価比較していました。

TAA後2年の術後の評価としては、術前と比べて歩行速度増加。
患側の歩行時における、足関節の動きであったり、接地における力の加わり方、scoreの改善は術後に当然得られるわけですが、
それでもROMは制限されているため、完全にsymmetry(対称)な歩行パターンには戻らないという話でした。

また最後の方のスライドでは、前十字靱帯(ACL)再建術後の話もあり、着地、その後の連続したジャンプの動きにおける下肢動作解析も、
患側と健側でAsymmetry(非対称)が残存していました。

グランドラウンドは月1回ですが、毎週あるreading circleも、一応継続して参加しています。

最近は17時くらいになると、外は真っ暗ですが、朝早い時間は意外と明るいです。
サマータイムも終わり、日本との時差がまた変わりました。
私自身の1日の過ごし方も、徐々にシフトしていくべきなのかもしれません。
来月も、この日に雪が降らないように祈っときます。


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— posted by 白石和輝  at 11:28 pm   commentComment [0] 

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