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英語スピーチ

それは突然、やってきました。
なんと、秋の学会(9/19-9/23)でオーラル発表をすることになりました。もちろん、英語での口答発表です。

さかのぼること、、、
今年の学会には、抄録を2題提出させてもらい、2題ともアクセプトされました。
そのうち、変形性膝関節症の研究のほうが、光栄な事にplenary posterに選ばれました。研究グループの先生方のおかげです。
ただ、それすら最初はどういうことか分からず、よかったのか何なのか分からないまま、1日ポスターを貼る機会が増えただけと思って、余計な事を考えないようにしようと思っていました。

ただ、これでは終わりませんでした。
後日、さらにオーラル発表の招待メールが送信されてきました。
文面からは、あなたの演題を選んだけれども、この招待を受けますか?受けませんかと。

悩んでもしょうがないしと思って、有り難くお受けすると返事したものの、今からドキドキです。
学会には、世界中から何千人もの人がやってきます。5分間といえども、この学会規模のホールの観衆の前で英語のプレゼンテーションかつ質問時間つきです。

この学会で、もっとすごい賞をとっているJulio先生からは、おめでとうと言われた二言目には、しっかり練習して本番に望もうと励ましをいただきました。
はい、本当に練習しかありません。

この研究に関する肝心の論文は、絶賛リビジョン(査読後の修正)中ですが、ちょうどいい機会なので、質問対策と思って取り組みます(前向きに考えよう)。

あー、でも考えるだけで不安で仕方ありません。
退路を断つため?に、このブログに決意表明ということで。
みなさん、応援よろしくお願いいたします。

— posted by 白石和輝  at 02:14 am   commentComment [0] 

貼り紙

先日、こんな貼り紙がエレベータの前にしてありました。

‘Interested in research? Skiing? A free DXA scan ?!’

‘bone mineral density (BMD)に関して、フリースタイルスキーの効果をリサーチするためにアスリート募集中’ とのこと。
 
一般的に測定されているように、DXAで骨密度を測定するみたいですが、その対象がアスリートを募集しています。

しかもその条件は、
18-35歳を満たしていて、かつ
ハイレベルなフリースタイルスキーやスノボ経験者
もしくはフリースタイルではないイベントでの、ハイレベルなスキーやスノボ経験者


ちなみに、フリースタイルスキーについて調べてみると、、、
スキーで滑走しながらエア等の曲芸を行ったりするスポーツである(Wikipediaより)。
テレビで見たことのあるモーグルはその内の一つらしく、だとすると、かなりハイレベルなアスリートが対象なのでは?
果たして、このレベルのアスリートがこのキャンパスにどれだけ存在するのでしょうか? (もちろん外部でも募集しているとは思いますが)
コロラドでは、ウインタースポーツも盛んで、冬期にはワールドカップが行われており、スキーリゾートもたくさんあります。
コロラドならではのstudyではありますが、どのくらいの人が集まったのか気になるところです。

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— posted by 白石和輝  at 06:12 pm   commentComment [0] 

連日の講演

先週は連日の講演でした。お昼に1時間程度の時間です。

火曜:University of California San FranciscoのResearch Assistantの方の講演。放射線科で専門は、MRIを使った血管のプラーク、大動脈瘤などを中心とした血管系の話。

水曜:整形外科研究グループからのお誘いでした。University of Rochester Medical centerの筋骨格系研究グループに所属するprofessorの講演で、テーマは、腱の修復について。解剖や全般的な修復の話から始まり、TGF-βが誘導するanti-fibrinolytic protein(PAI-1)が治療のターゲットになり、癒着防止や腱損傷の瘢痕のない修復につながるかもしれないといった研究の話。

木曜:University of California San Diegoのポスドクの方の講演。現在の所属は整形外科ですが、最近所属したばかり。火曜同様に、血管系に対するMRIを用いた評価でしたが、こちらは骨格筋における血流や酸素消費に関係する研究など、また少し違う色でした。

水曜の講演以外は、放射線科の身内のみが対象でした。整形外科なので、臨床においてMRI画像はもちろん見ますが、血管や血流をMRIで見る機会はありません。
そのため内容は難しかったですが、純粋に高解像度のMRIの鮮明な画像をみたり、ここまでの事ができるのかと新鮮でした。

後日、Julio先生との話の中で質問してわかったことなんですが、火曜、木曜のお二人は、当科への就職つまりassistant professorの枠を巡る候補者だそうです。どちらか1人のみの採用が決まるそうで、今回の講演以外にも他のスタッフ何人かとの面接を順番にやっていくそうです。

自己紹介の中で、2人とも第1著者としての論文や研究に関する実績は驚くくらい十分すぎるにも関わらず、どちらか1人しか採用されないというハイレベルな状況を少し垣間見て、いい経験になりました。

— posted by 白石和輝  at 04:20 pm   commentComment [0] 

研究室

こちらは猛暑日が続いております。日差しが痛いくらいで、日焼けしないようにすることを諦めました。
さて、私の所属する研究室の紹介です。

University of Coloradoには4つキャンパスがあるんですが、その中の1つ、Anschutz medial campusLink に通っています。
Anschutz medical campusは広すぎて、まだ全部を回ったことはありませんが、医学部、歯学部、薬学部、看護部、公衆衛生、大学院と主に6つから成り立っており、大学病院と小児病院を併設する大きなキャンパスです。

さらに、研究室の建物もいくつもあり、私の留学先は、放射線科(Department of Radiology)です。その放射線科の研究室もさらにたくさんあって、
私の所属はiQLabLink です。
私のボスは、Julio Carballido-Gamio先生で、メキシコ人。奥さんは日本人ですが、日本語は分かりません (おそらく)。この間気づきましたが、箸の使い方は上手。日本食も好き。非常に優しく親切で、プライベートでも家族ぐるみで仲良くさせてもらっています。

先生はもちろんご高名な方ですが、専門は、各イメージングモダリティを利用した画像レジストレーションです。画像レジストレーションとは、簡単に言えば、異なる2つの画像に対して、最適化された幾何学的位置合わせを行い、できる限り一致させるようにするプロセスのことです。その結果を基に、統計学的マッピング(statisitical parametric mapping: 下記画像) で形態計測を解析したり、2つの違う機器でとった画像を融合(fusion)させたりもできます。我々整形外科が手術で使うナビゲーションシステムも画像レジストレーションの応用です。
原理はやや複雑で、行列やら微積やら、懐かしの数学のオンパレードですが、コンピュータってすごいですね、もちろん先生のプログラミングがあってこそなんですが。

現在は、マンツーマンで先生の指示のもと、次のステップに移っています。やっていくことは、日本と同様にHR-pQCTやもしくはQCT関連です。また、報告します。

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— posted by 白石和輝  at 03:27 pm   commentComment [0] 

6年前・・・

7月になり、渡米して早くも1ヶ月たちました。
生活も概ね整いつつありますが、もう少し残されたことをやらなければなりません。
アメリカは何をするにも遅い、とにかく遅い。せっかちな私は、全部まとめてやっつけてしまいたい気持ちになりますが、そうはいかない場面が多いです。
キャンパスライフの方は、少しずつですが慣れてきました。

さて、思い出してみると、6年前の7月は、ちょうどサンフランシスコ研修が終わり帰国した頃でした。
尾﨑教授を始め、長崎大学整形外科医局の計らいで、その年から始まったUCSF研修Link に行かせていただきました。
留学されていた千葉先生が帰国前、2人目として留学された岡崎先生が渡米直後で、私の研修お疲れ様会&歓迎会Link で一緒に食事をしたことを、今でもはっきり覚えています。

約1週間の研修は、千葉先生の2年間を凝縮したかのように、早朝から中身の濃い研修をさせてもらい、空いた時間は千葉ブログを熟読して観光をしたり、おすすめのお店で食事したりしましたね。
当時は、海外旅行とは違い実際に海外で生活すること、目に見えるものへの好奇心、分業制を含めた日本との医療スタイルの違い、学生や若手医師のプレゼンテーションスキルや必死さなど、刺激的に感じることは多かったです。

特に日本に帰ってからは、日々の業務に追われ、子供も生まれ、段々と自由時間が制限されてくる中で、この研修はリマインダー的な役割を果たしてくれたと思いますし、最終的な留学する意志を後押ししてくれたと思っています。

ここまで至るまでは、色々ありました。本当に、いろいろ・・・。
It's a long story. そして結局、同じ時期に留学が始まる。。。
今に感謝しながら、本格的に研究を進めていきます。

(写真は、6年前のUCSF森岡先生のラボ見学後。見つけたので、無断掲載。)

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— posted by 白石和輝  at 01:45 pm   commentComment [0] 

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