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水泳,始めました

 私のラボはガンガンにクーラーがきいていて,仕事は一日中,座りっぱなしのため,夕方には肩が凝り固まってしまっています.あと,いわゆる「労働」をしていないので,仕事後のビールもそんなにおいしく感じない…ということで,何か運動をしなければと思っているところに,UCSFのジムから今なら入会金タダというメールが来たので入ることにしました.
 このジムは,ランニングマシン,自転車エルゴメーター,ウェイトなどの設備も整っている他,スカッシュやバスケットのコートもあります.僕の目的は水泳です.僕は運動音痴だしインドア派なんですが,泳ぐのは昔から好きでした.
 屋上に25mの温水プールがあって,毎日結構な数の人が泳いでいます.1時間以上ガンガン泳いでいるおじさんとか見ると感心しますが,僕は20分くらい泳ぐとバテバテになって帰ります.
 一応,温水プールなんですが,屋外にあるので寒く,体が冷えてしまいビールがおいしくなることは叶わず残念….逆三角形の体型を目指してがんばります.

P.S マウスでの操作がメインで,右手だけがかじかんでしまうので手袋着用しています.こんなことしてるのは僕だけですが.


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— posted by 岡崎成弘 at 03:51 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

UCSF グランドラウンド

 UCSFグランドラウンドが7月〜8月の夏休み期間を終えて,再開されました.毎週水曜日早朝6:30からレジデントによる症例検討会,7:30から講演会があります.僕が住んでいるMission bayからシャトルバスで30分くらいのところにあるParnassusキャンパスで行われています.
 今週は「Obesity and Total Joint Arthroplasty: Is There a Threshold for Safe Surgery ?」肥満症の患者さんに対する人工関節の術後合併症についての講演でした.
 アメリカでは肥満症が以前から問題になっていることは周知の事実だと思います.2010年の報告Link では,アメリカでは成人の35.7%,未成年者の17%が肥満 (BMI≧30)とのこと.確かに街を歩けば大きな人はごろごろいます.大人の3分の1以上が肥満症なんですね.アメリカでは「Bariatric SurgeryLink 」という肥満に対する胃の手術も広く行われているようです.
 BMIが30以上がclass 1,35以上がclass 2,40以上がclass 3の肥満と分類されます(ちなみに50以上をsuper obeseというみたいです).BMIが高い人ほど,手術時間も長くなり,治療費も多くかかる.感染率も増加するというのは容易に予想できますね.しかし,正常体重の人に比べて合併症発生率が有意に高かったのはclass 3(BMI 40以上)のグループで,class 1とclass 2のグループとは有意差はなかったとのことで,ちょっと意外でした.あと,BMI40以上の高度肥満はTHAの脱臼リスクを高めるという論文Link 「Morbid obesity may increase dislocation in total hip patients: a biomechanical analysis.」の図が非常にインパクトありました.
 
 こっちに来てもうすぐ3ヶ月が経とうとしていますが,幸い僕の体重は増えていません.でも,ちょっと怖くなってUCSFのフィットネスジムに入会しました.


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— posted by 岡崎成弘 at 03:51 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

修練医SF研修 三人目

 長崎大学整形外科の修練医のためのSF研修,前任の千葉先生の時から数えて3人目となります.今回は根井先生が来ました.僕にとっては最初の担当となります.

 千葉先生の時と同様,朝早く始まり,基本的には昼頃に終わる日程を組みました.
 平日は,朝7時からSFGH (San Francisco General Hospital)でカンファランス見学,水曜日は朝6時30分からParnassusのUCSF Medical Centerにて症例検討会+講演会の見学に行きました.

 早朝カンファの後は,ラボ見学を行いました.
 Mission bay campusでは僕が所属するMQIRラボで,今携わっている研究についての紹介(特にMRIによる軟骨の質的評価について)をしました.また認知症の研究をされているS先生のNeuroscience Centerのラボ見学をしました.
 SFGHでは,長尾先生にOrthopedic Trauma Instituteのラボやcadaverを使用できるtraining room、SFGHの救急部の見学、脊髄損傷の研究をされている森岡先生のラボ見学をしました.
 また,僕の大学の友人である磯部先生が留学中のStanford大学にも足を伸ばし,幹細胞の基礎研究のラボを見学しました.

 今回は月曜日がLabor dayという休日だったので,観光のほか,妻のアメリカ人の友人宅でのBBQも参加することもできました.僕がSFに来て,早2ヵ月が経過しましたが,まだまだ不慣れなことも多いし,毎日の生活に追われてまとまった観光をしたことがなかったので,SFを案内するのも少し不安でしたが,S先生おすすめの観光コース(Lombard Street → Coit Tower → Golden Gate Bridge → Sausalitoで昼食 →Fort point → 途中省略 →Twin peaks)を教えてもらって助かりました.
 快く,病院やラボの見学を引き受けてくださった先生方に本当に感謝しています.僕自身もすごく勉強になり,刺激を受けました.ありがとうございました.今年はあと3人来ますのでよろしくお願いいたします.
 整形外科入局1年目から海外の病院やラボ見学をできるのはすごくいいことですね.

P.S) 根井先生,お疲れ様でした.辛子明太子すごくおいしかったよ.ありがとう.


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— posted by 岡崎成弘 at 12:49 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

OI 手術見学

 時間があるときはUCSFのOrthopaedic Institute (OI)Link という病院に行ってDr. Maの手術見学をしています.僕のラボから歩いて5分くらいのところにあります.
 Dr. Maの専門はスポーツ整形なので,肩,膝の手術が主で,肩鎖関節脱臼,鏡視下バンカート,ACL再建術が多いです.火曜と金曜がDr. Maの手術日で,1日に7〜8例の手術をしているそうです. 2つの手術室を使い,7:30に1例目が始まり,夕方5時ころに終わります.
 前回,幸いにも半月板移植術を見ることができました.Allograftの骨付きの半月板を関節鏡補助下に移植するものです.まず,半月板に付着している骨を台形に加工した後,脛骨には同じ大きさの台形の溝を作成し,接合します(こういうのをdove-tailLink ,あり継ぎというみたいです).あとは全周性に半月板縫合して終了です.適応は慎重に決定していて,数はそんなに多くないとのことでした.また,完全な半月板として機能するかどうかは疑問だという言葉が印象的でした.
 Dr. Maはすごく明るくて術中も楽しそうです.僕にはいつも両手を合わせて拝むような格好であいさつしてくれますが,これが日本の挨拶の仕方だと思っているのでしょうか.
 手術見学には,同じラボの陽気な同僚と一緒に行くようにしています.彼は来年Medical school入学を目指しているそうで,僕も片言の英語で解剖とか手術内容について説明しています.おかげで少し英会話の練習にもなっています.OIに留学している台湾人医師もいて,ちょっと変わっていますが,コーヒーを淹れてくれたりやさしいです.
 今はパソコンばかり見つめている毎日なので,手術をしていた頃の生活を思い出し,憧れてしまいます.臨床を忘れないためにも,今後も定期的に手術見学に行くつもりです.


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— posted by 岡崎成弘 at 07:25 am   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

今のお仕事

生活や遊びのことばかり書いてばかりだったので,今やっている研究について書きたいと思います.
まだ研究は始まったばかりですが,ACL再建術を受けた患者さんの軟骨の評価をMRIで行うものです.軟骨の評価にはT1rho mappingを用います.
今,僕はMRIの解析ソフトのトレーニングを終えたところです.
軟骨領域の抽出(segmentation)をして,それからT1rho値を算出する作業です.

同僚からやり方を教わり,「この3症例を使ってトレーニングしていいから.2,3週間もすれば慣れるよ」と言われていたので,不慣れなLinuxのPCを使って,自分なりにマニュアルを作りながらゆっくり作業していました.

ところが,あるミーティングで
Boss「トレーニングは進んでる?」
私「はい,頑張ってトレーニングしてます」
Boss「じゃあ,何例終わったの?」
私(え?何例?ホントは1例の60%くらいしか終わっていないけど)「い,1例です…」
Boss「まあ,いいでしょう.早く全部をsegmentationして.検者間の測定誤差を出して,誤差が少なくなるまでトレーニングしなきゃ」
私「そうなんですか…」

トレーニングとは(適当に)ソフトの使い方を練習すればいいと思っていたのですが,誤差まで出さないといけなかったとは!
そんなこと聞いてないよ(聞き取れなかっただけ?)と思いながら,PCの前に座りっぱなしで,目がシパシパするのを我慢してがんばりました.おかげで同僚からは「早かったね.だいたいよくできてるよ」と言われましたが.

日本にいる頃は膝班に所属していたので,膝のMRIのには多少慣れていたので助かりました.
こんな感じで言葉の壁を感じながら,日々,悪戦苦闘しています.
机はすごく広いスペースをいただいています.あと,目が乾燥するので目薬は必須です.


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— posted by 岡崎成弘 at 06:04 pm   commentComment [6]  pingTrackBack [0]

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