ちなみに、長崎では、長崎に来ることを「来崎」と言いますが、宮崎でも高崎でもそうなのだろうか、、まぁそれはいいとして、
Dennis Black 教授 は、UCSFの疫学の教授で、アレンドロネート、ゾレドロネートの臨床治験を主導された人です。
PubMedで検索すると、、当然100以上の論文がヒットしますが、First と Last Author だけで検索 して、雑誌や内容をザザっとチェックすると、、NEJM x4、Lancet x1、JAMA x6、JBMR x16、、すごすぎます!!JBMRを1本通すだけでも大変なのに、、
アレンドロネートは骨粗鬆症の治療を激変させたアンカードラッグで、日本では2001年に承認されました。私が医者になった年ですね。ゾレドロネートは年1回の点滴でよい骨粗鬆症治療薬で、日本では昨年2016年に承認されました。
今回、Black先生は、ゾレドロネートのプロモーション講演のために日本に来られているのですが、UCSF留学3代目の佐田先生とコネクションがあり、長崎には観光に来ることになりました。そしてラッキーなことに、ミニ講演してもいいよ、と言っていただいていて、医局で講演してもらうことになりました。
講演では、経口ビスホスについて、ゾレドロネートの有効性とアドヒアランスの良さ、長期使用の効果、AFFをめぐるベネフィットリスクについて、解説していただきました。
疫学的には、ゾレドロネートはアジア人によく効く、AFFはアジア人に多い、というのは興味ぶかいです。また、整形外科医の中には、代謝回転を抑制するビスホスをひどく嫌う先生がいますが、ビスホスで抑制された代謝回転は、実は閉経前女性のノーマルレンジ内である、という事実も、目からウロコでした。
セミナー後の質疑・ディスカッションは、思いのほか盛り上がって、小さな医局でやって正解でした。質問、コメントをしていただいた、松林先生、山田先生、宮本先生、ありがとうございました。
同日に、ASBMRのホームページで、Black先生がASBMRのすごいAwardを受賞 したというアナウンスがあり、やっぱりすごい人だと判明。
そして、翌日の「山の日」は、長崎観光を案内させていただきました。つづく。
1. やまなか — 2017/08/22@18:13:44
東広島のやまなかです。
医局規模でのブラック先生の講演、大変うらやましいです。世界で活躍されている先生方の人脈ですね!
先生の「Bisで抑制された代謝回転は、実は閉経前女性のノーマルレンジ内」というところは、僕も初耳で今後の講演会で是非とも参考にさせて頂こうと思いました。
次の日の長崎観光も大変喜ばれたようでよかったですね♪
※僕は長崎と言えば「稲佐山からの夜景」が好きです