雪です!劇寒です!
RSNAは、放射線科の学会の中で、世界で最も大きな学会で、毎年11月末に、シカゴで開催されています。
いつか行きたいなと思っていた学会で、今回ついに参加することができました。
話題は何と言っても、人工知能(AI: Artificial Intelligence)や深層学習(deep learning)です。目白押しでした。
医用画像における「異常所見の自動検出」は、何十年も前から検討されていて、
私が研修医で放射線科にいた時、すでに話題に上がっていたのを覚えています。
それがこの数年、現実化の兆しが出てきています。
実臨床での有用性という点では、まだまだ先は長いですが、将来は、コンピューターが異常を見つけて、
放射線科医が確定する、という作業になるかもしれません(日立のウェブから、肺癌の自動検出の概念図を添付します)。
そしてこのAIブームは、放射線科医が「異常所見をレポートする人」ではなく
「診断をつける中心的な役割」であることを、再認識するきっかけにもなっているようです。
AIで仕事が効率化されることで、放射線科医は、画像だけでなく病歴や臨床検査、過去の論文などをトータルで検討した上で、
より質の高い画像診断を目指したり、より患者とかかわりを持つ時間ができると、学会長が講演されていました。
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